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■DISCAS INTERVIEW■さとう珠緒さん
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試写会の女王のホンネ
  ―― 珠緒さん、よく映画の試写会でお見かけしますよ。
 
珠緒

映画は試写会で観ることが多いんです。 けど、あまりおもしろくなかった映画のあとに感想を求められるのは、難しくて、うーん、やっぱり言葉を選んじゃいますね。嘘はつきたくないので。
今後の人生の課題として、試写会だけでなく、できるだけたくさん映画を観ようとは思っているんですよ。
 
――

DVDのコレクションもなかなかだとか。
 
珠緒

たまに酔っぱらったりすると、(ショップでDVDを)ワケわからないほど買っちゃったりするんですよ(笑)。
映画だけじゃなくて、あやや(松浦亜弥)のDVDを「かわいい〜!!」なんて言ってジャケ買いしたり(笑)。変なの買っちゃって、さめてから後悔したりね。 最近ってDVDも安いじゃないですか? だからついつい。で、観ないことのほうが多いの(笑)。
 
――

DVDを選ぶときの基準はあるんですか?
 
珠緒

かわいい人を見るのがわたしは好きで、 映画も美人が出ているモノほどいいんです。ホラー映画は苦手なんですけど、美女が「キャー!」って叫んでいると「おっ、いいなあ〜」って(笑)。

さとう珠緒さん


映画と料理の微妙な関係
  ―― 「嘘はつきたくない」と言う珠緒さんが正直に選ばれた今回の10枚ですが、やはり美人モノが多いですね。
 
珠緒

まず、美女と言えば『初恋のきた道』ですよ。(甘美な味を噛みしめるかのように)チャン・ツィイー!! ※1 かわいい! チャン・ツィイーが出ていなかったら、この映画はダメでしたね(笑)。
 
――

見どころはそこだけですか!?
 
珠緒

そんなことないですよ(笑)! もちろんお話もいいですし、中国の自然の映像もキレイだし、音楽も染みますよね。 チャン・ツィイーが好きになった男の人と、初めて目と目を合わせるシーンがあるじゃないですか? あそこなんて、とても素敵なシーンでした。 彼を待ち伏せして、わざとカゴを置き忘れたりして。かわいい〜! わざわざ彼が勤める学校の近くの井戸まで水をくみに行ったりもするんですよね。かわいい〜! 絶対に見てほしいですね。彼氏役の人も、印象が薄くて平凡なんですけど、それがまたいいんです。
 
――

たしかに、一見、チャン・ツィイーの美貌と比べると、バランスの悪いルックスですよね彼氏は(笑)。
 
珠緒

チャン・ツィイーのほうが貧乏な家庭で、教師の彼氏とは身分の差があるんですよね。 最初はお母さんに反対されたりもして。そういうことも乗り越えて、最後には結婚できるなんて、本当に素敵なラブストーリーだと思います。
 
――

映画の中では、なんとか自分の手料理を食べてもらおうとする姿がいじらしいんですよね。
珠緒さんのいちばんの得意料理は?
 
珠緒

カレーに納豆※2 っていうのがおいしいと思うんですけど。
それをね、もしも好きな人に「マズイ!」なんて言われた日には、「ヤメようかな、この人」って思っちゃいますよ。どうですか、この料理?
 
――

(困惑)納豆が好きなんですが、食べるとジンマシンが出るので…
 
珠緒

それはしょうがないですね(笑)。それは許します!
 
――

(笑)実際の評判はどうなんですか?
 
珠緒

あんまりね、好きな人に作ったことがないんで(笑)。
 
――

次は、ロダン※3 の愛人であった女性彫刻家を描いた『カミーユ・クローデル』です。
 
珠緒

歴史モノとか、本当にあった物語というのはおもしろいですよね。 「ああ、芸術家はこういう人に恋をしたんだな」「ああ、ロダンの『考える人』ってカミーユ・クローデルがいたからできたんじゃないかな。
彼女の大きな影響があって、今わたしたちの知っているような作品が生まれたんだな」なんて思うことができて。 すごいことですよね。結末は、ロダンにも捨てられちゃって、発狂までして……。
それでも、この2人は出会えてよかったなと思うんですよ、わたしは。
 
――

思い入れのあるシーンというと?
 
珠緒

好きなシーンは、カミーユが頭に包帯みたいな白いものを巻いているシーンなんですけど覚えてますか? ラブシーンだったと思うんですけど。あの姿がとてもかわいかったなあ。
主演のイザベル・アジャーニ※4 は大好きな女優さんですし、映像もきれいでしたね。
 
――

もともとゴダールの映画などで撮影監督だった人が、初めてメガホンを取った作品らしいですよ。※5
 
珠緒

へえ、だからあんなにこだわってるんだ。DVDで観るにはちょうどいいかもしれないですね。
わたしは渋谷の劇場で観たんですけど、隣に座った女性が泣いていてね、 「わたしは泣けなーい」って思ったのを覚えてますね(笑)。
 
――

涙も出ないくらいに衝撃的だったのですね(笑)。
 
珠緒

『陰陽師』なんかではいっぱい泣いちゃったんですけど、誰も賛同してくれません(笑)。『インデペンデンス・デイ』とか『ベイブ』でも泣いちゃいました。けど『タイタニック』では全然泣けなかったんですよねえ。
 
――

屈折してますね(笑)。
 
珠緒

そんなあー!! (笑)

さとう珠緒さん
※1:チャン・ツィイー
1979年生。北京舞踊大学附属中学在学中に、全国青年ダンスコンテストで優勝する。『初恋のきた道』でチャン・イーモウ監督に抜擢され映画デビュー。 他出演作に『HERO 英雄』、公開待ち遠しいキムタク主演作『2046』など。
※2:カレーに納豆
納豆をカレーとは別皿にしてもよし、いっしょにグチャグチャに混ぜるもよし、らしい。一度、みなさんも試してみてください。
※3:ロダン
オーギュスト・ロダン。19世紀最大の彫刻家。1877年作の『青銅時代』は、そのあまりにもリアルな造型から、 直接人体から型取りしたのではないかと物議を醸したほど。
※4:イザベル・アジャーニ
1955年生。フランスを代表するトップ女優であり、国際映画祭での主演女優賞も数知れず。 本作の監督ブルーノとの間に男児を産むが未婚の母になるなど、話題に事欠かない。 マスコミ嫌いも有名で、マスコミに非協力的な人に贈られる「レモン賞」を受賞したほど。他出演作に『王妃マルゴ』『悪魔のような女』など。
※5:初めてメガホンを取った
ブルーノ・ニュイッテン、1945年生。『ゴダールの探偵』『海辺のホテルにて』などを撮った名カメラマン。 本作では監督に専念。以後、監督第2作目は撮っていない様子。
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