タクシードライバー

あまりに若いデ・ニーロはまるでキアヌを思わせる風貌でした。
おまけにシークレット・サービスの俳優さんがエージェント・スミスと
重なったりして・・・(^_^;)
２７年も前の作品なだけに色んな意味で楽しめると思いますよ♪

ベトナム戦争帰還兵を題材にした映画は数多くあります。
その多くが名作であり、心に深く刻まれる作品です。

7月4日に生まれて。プラトーン。地獄の黙示録。
ディア・ハンター。フォレスト・ガンプ/一期一会。
ランボー。ダーティーハリー。

この映画、タクシードライバーは1976年公開ですので、
中でも、1番古いかと思います。

重い不眠症に悩み、精神を病んでいるタクシードライバーの
トラビス(ロバート・デ・ニーロ)
眠れぬ夜中、マンハッタンを意味も無く、流すタクシー。
目付きが悪い！行っちゃってる感じ！
ともかく不気味で、何が起こっても、
何をしでかしても不思議で無い雰囲気を漂わせています。
(この辺り、デ・ニーロが、ともかく上手い！
精神的に満たされない飢餓感を表現します。

それで、トラビスは街を歩いていて、大統領選挙戦の
選挙事務所の美人運動員に目を止めます。
ベッツィー(シビル・シェパード)です。
彼女、本当に可愛らしく、素敵なのです。

当然、トラビスの想いは空回りして、失恋。
彼は次期大統領候補ブルームーンを狙撃しようと、
計画を進めます。
そこに、割って入るのが、14歳の娼婦役のジョディ・フォスター。

顛末は書きませんが、陳腐な言葉ですが、
当時、汚かったニューヨークの匂い、選挙戦の馬鹿騒ぎ、
時代の雰囲気そしてトラビスという男の異常性。
描き切れていて、恐いくらいです。
これも陳腐な言葉で、恥ずかしいですが、
[時代と寝た映画]

アメリカン・スナイパーはイラク戦争帰還兵を、
どう描いたのでしょう？
気になるところです。

一度観てるハズなんです。
今回、二度目の鑑賞のハズなんです。
だけど、あまりにも新鮮なんです。
ストーリーのどこを切り取っても「お初」感覚。
なぜだ・・・
なぜなんだ・・・
絶対に一度観ている。
そして一度目は「よくわかんねーし、つまんねぇ」しか残らなかった。
その輪郭だけを残して、あとはスッポリと抜け落ちていた。
だけどストーリーぐらいは憶えていてもいいだろう。
何もないのはどうしたことだ・・・
こんなにインパクト大なシーンがたくさんある映画なのに。
そんなこんなで今回。
自分でもビックリするぐらい面白かった。
アレ？
年のせい？
だけど本質はやはり頭から抜け落ちている気がしてならない。
こぼれちゃったな、きっと。
面白かった・・・の輪郭だけが残ったような。
結局、何もつかめてない？
何度も流れるメインテーマ曲だけが頭の中でリフレイン。
その浮遊感。
孤独だけを抱きかかえるような浮遊感がクセになる。
トラヴィスのズレ。
いたたまれない。
彼の中で完熟している世界は、外界と触れた瞬間に腐っていったような気がしました。

最終的には結局このジャケットに全て現れているような。
とても秀逸なジャケットですね。
おまけにカッコ良さも漂いまくる。

あまりにも有名なデ・ニーロの「あのシーン」。
「オレに言ってるのか？」
一度目の鑑賞の内容の記憶が全くなかった僕は。
この有名なシーンを、パロっている方から先に観る事になる。
二年前ぐらいにＷＷＥ（プロレス）の番組でレスラーが真似してた。
プロレスにも出てくるぐらいだから、きっと映画好きなら誰もが知ってるってことでしょうね。
現に観客のほとんどが瞬時にリアクションしていた。
ホンモノを観てみると、やはりデ・ニーロの真似できないクラッシュっぷりが物凄い存在感として画面からにじみ出ていた。

　デ・ニーロはゴッドファーザーpart2の頃から好きだし、彼の出世作で有名なこの作品は当然観たつもりでいたのに初見だった、、、
　お気に入りレビューアーの本作レビューを見かけて、ディスカスのイントロを読んでも思い出せなかった訳だ。Oh, no!
　始まりからしばらくの間は古い日本映画みたいな感じだった。タクシーで流す夜の街の撮り方は中々のものだった。端的に言えば不眠症で思い込みの強いストーカー男の話だけど、ターゲットは当然あれだろと思わせていたからね 笑　　う〜ん、そっちですか。。。不条理なお話だよなぁ。あれだけのことやって、元のタクシードライバーに戻って、前より仲間とうまくやってるし、追い回した女にも大人として接してるし、精神病も完治してまったみたいだ。
　ハーヴェイ・カイテルは当然無法者だけど、若くてヒッピー風の色男が似合ってた。昔から良い味持ってるんだよね。それにしても、デ・ニーロとの共演はこの頃から始まってたのか！　彼の金づるの美少女がジョディ・フォスター……若いなぁ！　エラの張り具合も目立たなかったので、とても好かった（笑）
　デ・ニーロのハンドガンとナイフの練習シーンは印象的だった。銃撃シーンはまるでタランティーノかロドリゲスかって感じで、マーティン・スコセッシの演出も尖ってたね。バカみたいな話だったけど、私的には見所満載の作品でした。

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ヴェトナム帰りの低所得者層の主人公が、世間に認められないがゆえの苛立ちと孤独の負のパワーを、破壊へと暴走させていく過程を描いた作品でしょう。
こう書いちゃうと簡単なんですが、レビュアーの皆様が書かれているように、中坊のころに初めてこの映画を観た私としては、結構思い入れがあってDVDも買っちゃいました。（特売なんだけど）
そのDVDで、10年振りくらいに本編とメイキングを観て、ラストに違和感を感じたりはしたんですが、よく出来た映画だという感想は変わりませんでした。
カットの１つ１つが印象的で、バックの音楽とよく絡まり、ラストの主人公の行動へと収斂されていく様は、今の目でみても素晴らしく良く出来ています。
最近の映画を観慣れた方には、手法が少々古臭く感じられるかもしれませんが、古き良き映画、ある意味社会派映画の「原点」とも言える作品なので観て損はないと思います。

私の原点って、この映画と「スターウォーズ」なんだよな〜