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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け
SHE SAID/シー・セッド その名を暴け
SHE SAID/シー・セッド その名を暴け / キャリー・マリガン
SHE SAID/シー・セッド その名を暴け
/マリア・シュラーダー
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(15)
解説・ストーリー
ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの性犯罪を暴きピュリッツァー賞に輝いたニューヨーク・タイムズの調査報道の内幕を映画化した社会派実録ドラマ。主演はキャリー・マリガンとゾーイ・カザン。監督は「アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド」のマリア・シュラーダー。2017年、ニューヨーク・タイムズの記者ジョディ・カンターは、ハーヴェイ・ワインスタインが、女優や自社の女性従業員に対して性的暴行を繰り返していたとの情報をつかむ。しかし取材を進めても、報復やキャリアへの悪影響を恐れる被害女性たちの口は重く、なかなか決定的な証言を得られず難航する。そんな中、取材チームにミーガン・トゥーイーが加わり、カンターとトゥーイーは少しずつ事件の核心へと迫っていくのだったが…。 JAN:4550510063997
ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの性犯罪を暴きピュリッツァー賞に輝いたニューヨーク・タイムズの調査報道の内幕を映画化した社会派実録ドラマ。主演はキャリー・マリガンとゾーイ・カザン。監督は「アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド」のマリア・シュラーダー。2017年、ニューヨーク・タイムズの記者ジョディ・カンターは、ハーヴェイ・ワインスタインが、女優や自社の女性従業員に対して性的暴行を繰り返していたとの情報をつかむ。しかし取材を進めても、報復やキャリアへの悪影響を恐れる被害女性たちの口は重く、なかなか決定的な証言を得られず難航する。そんな中、取材チームにミーガン・トゥーイーが加わり、カンターとトゥーイーは少しずつ事件の核心へと迫っていくのだったが…。 JAN:4550510063997
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「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの性犯罪を暴きピュリッツァー賞に輝いたニューヨーク・タイムズの調査報道の内幕を映画化した社会派実録ドラマ。主演はキャリー・マリガンとゾーイ・カザン。監督は「アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド」のマリア・シュラーダー。2017年、ニューヨーク・タイムズの記者ジョディ・カンターは、ハーヴェイ・ワインスタインが、女優や自社の女性従業員に対して性的暴行を繰り返していたとの情報をつかむ。しかし取材を進めても、報復やキャリアへの悪影響を恐れる被害女性たちの口は重く、なかなか決定的な証言を得られず難航する。そんな中、取材チームにミーガン・トゥーイーが加わり、カンターとトゥーイーは少しずつ事件の核心へと迫っていくのだったが…。 JAN:4550510063997
「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」 の作品情報
「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
SHE SAID/シー・セッド その名を暴けの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
129分 |
日 |
英:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GNBR11123 |
2023年04月12日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
|
2人
|
2人
|
SHE SAID/シー・セッド その名を暴けの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
129分 |
日 |
英:ドルビーデジタル5.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GNBR11123 |
2023年04月12日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:15件
大物ワインスタインの性犯罪を暴く地道な調査
(2022年制作・アメリカ)マリア・シュラーダー監督
ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの性犯罪を暴いたニューヨーク・タイムズの報道記事は、
その後の#MeToo運動にもつながった。
(ワインスタインとは⇒ ハーヴェイ・ワインスタインは、アメリカ合衆国の元映画プロデューサー。映画プロダクション「ミラマックス」を成功させて映画界においてきわめて大きな影響力を持った。が、2017年に過去の性暴力事件とその隠蔽工作が発覚して失脚、現在収監されている。裁判継続中。 71歳。)
その調査記事を書いたニューヨーク・タイムズのミーガン・トゥーイー記者(キャリー・マリガン)とジョディ・カンター記者(ゾーイ・カザン)及びチームの物語である。
実際にあった事とそのノンフィクションとを忠実に映画にして、脚色や演出上に奇抜な面はないから、初めは地味すぎ・・とは思ったが、
二人の取材は傷ついた心を封印して固く口を閉ざす被害女性たちを思いやり、無理な要求はせず、少しずつ事件の核心に迫っていった。
それは、真相を暴きたいというジャーナリズムの情熱だろうか。時間の経過とともに引き込まれていきました。
示談が何件も行われているという事は、泣き寝入りせずに告訴した女性も何人かいたという事だ。
示談金は会社から出ているらしいが、経理にも営業にも筒抜けの話が放置されてきたわけだ。
(みんな苦労してるのに社長のセクハラの後始末に大金を放出?)
社長室で何やってんだ!金はあるのだから別のところで頑張ればいいじゃないか。
マッサージしろとかスカートあげろとか(映像はなくセリフのみ)。客がきたらどうすんだって、秘書さんもグルなのね・・。
示談には(この件を他に話さない)とかワインスタイン有利の守秘義務がプリント何枚分もつくのだとか。
しかしその後の人生が変わってしまったという女性たちの無力感、不信感を思えば言葉もない。
メデアは興味本位だけで取り上げ、解決にならない、かえって非難されるのではないかと恐怖する被害者たち。
そんな中、グウィネス・パルトロウは自分の名前を出して良いと賛同し、アシュレイ・ジャッドは本人役で出演して作品に説得力を与えている。
今まで、このことに触れられることを恐れ、トラウマをかかえていた、世界中の女性たちが、ミートゥーと、声を上げ始めたのだった。
キャリー・マリガンとゾーイ・カザンの演技もとても良いし、パトリシア・クラークソン演じる二人の上司役がとても良い。
(理解ある上司の存在がなければ出来ない仕事だった)
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9人の会員が気に入ったと投稿しています
#MeToo 彼女たちは声を上げた
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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監督:マリア・シュラーダー(2022年・米・129分)
原題:SHE SAID
私が「#MeToo運動」を(ハッキリと)知るきっかけになったのは、第75回ゴールデン・グローブ賞授賞式でのことで、出席者たちが黒のドレスに身を包み、会場全体が黒づくめになったのを見た時だった。
これは前年(2017年)に女優たちがハーヴェイ・ワインスタインの性的暴行の被害を訴え、それに続くセクハラに対する抗議の意思表示だった。こうして女優たちの「#MeToo」運動も拡大していったのだ。
本作はニューヨークタイムズ紙が、ハーヴェイ・ワインスタインによる“数十年に及ぶ性暴力と虐待の実態”を告発する記事を掲載するまでが描かれている。
ハーヴェイ・ワインスタインは著名な映画プロデューサーで、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』『恋におちたシェイクスピア』『ロード・オブ・ザ・リング』『英国王のスピーチ』など数々の名作を手掛けている。
2017年、ニューヨークタイムズ紙の記者ジョディ・カンター(ゾーイ・カザン)とミーガン・トゥーイー(キャリー・マリガン)は、ハーヴェイ・ワインスタインから性的暴行を受けた女性の情報を得て、調査に乗り出す。
ワインスタインは過去に女優や若い女優志願者、社内の女性スタッフらを仕事を口実に(打合せという名目)ホテルに呼び出していた。彼女たちは製作者との打ち合わせと信じ、仕事や企画について話すため部屋へ行った。しかし、彼女たちを待っていたのは「脅し」と「性的要求」だったのだ。
ニューヨークタイムズ社内での会議風景も非常に興味深かった。ワインスタインが行ったセクハラの記事をどのように扱い、どのように詰めて行くのか?問題は企業の権力の悪用なのか?セクハラが蔓延し、対処が難しい理由は何処にあるのか?人々は何故、黙認するのか?
ジョディ・カンターとミーガン・トゥーイー、二人の記者はワインスタイン側からの執拗な妨害を受けながらも被害女性たちの証言を集める。
ワインスタイン自身からも反論の電話が掛かってくるが、上司のディーン・バケット(アンドレ・ブラウアー)がきっぱりと撥ね付け、レベッカ・コルベット(パトリシア・クラークソン)が彼女たちを支える。
ワインスタインを刑事告発したが、たった一日で取り下げられた事実や、多数(8〜12件)の示談が成立していたことが明らかになる。示談は会社の経費であり、重役たちは被害女性たちの訴えに対して冷ややかで見て見ぬふりをしたという。
示談にしても、被害女性たちの中には「示談という形で和解金を支払ったということは、彼が罪を認め謝罪したということなのだ」と理解した者もいたようだった。
しかし、示談で交わした秘密保持契約書により、情報を開示しないことに同意させられていた。もしも証言すれば逆に訴えられるので、彼女たちは声を上げることが出来ずにいたのだ。
終盤、ワインスタインの元会計士と話す機会を得て、彼から記事の裏付けとなるヒントを受け取る。彼自身、ワインスタインの悪行がこれほどとは思わず、“妻子持ちの女遊び”程度と考えていた様だった。
グウィネス・パルトロウは本人の声で出演、アシュレイ・ジャッドは本人役で出演している。
実際の暴行の映像はなく、被害女性らの証言でワインスタインの行為が明らかになっていくのだが、もしも再現フィルムなどを流したなら、それこそデジタルタトゥーと同じように被害女性たちを繰り返し傷つけることになるだろう。
映画としては地味で盛り上がらないけれど、「いじめ問題」との共通点も感じ、「隠ぺい体質」「傍観の罪」など考えなければならないことが沢山あった。一人の声は小さくて届かなくても、大勢が集まれば拡声器のように多くの人の耳や遠くまで届くのかも知れない。
「#MeToo 運動」を通して、モーガン・フリーマンやケヴィン・スぺイシ―らの名前が挙がったことは、とても残念でありガッカリもした。
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8人の会員が気に入ったと投稿しています
声をあげた女性たち
凄く良かった。
とても感動した。
夫も子供もいるニューヨークタイムズの二人の女性記者が
MIRAMAXのハーヴェイ・ワインスタインがずっとやってきた
セクハラ・パワハラ・モラハラの真実を伝えようと
世間の嫌がらせや、巨大な圧力からも屈せず奔走した日々。
映画の中では、嫌がらせはほんと少ししか描かれてなかったけど
きっともっともっと嫌な思いや、怖い思いをしたに違いない。
それまで誰もが彼のやっていることを知っていたのにも関わらず
公にすることも出来ず、もみ消し、黙認、お金を握らせて黙らせる
という行為で隠されてきた事実に
声を上げた女優達(実名を出すことを決断)にもあっぱれを上げたい。
ラストは熱いものが込み上げてきて涙が出た。
聞けば聞くほど、ハーヴェイ・ワインスタインはケダモノだ。
権力を傘にして、女性たちを食い物にしてきた代表だろう。
でも、これは氷山の一角。
世の中にはケダモノの男たちが多すぎる!
現在ワインスタインは禁固39年の実刑で服役中。
同じくケダモノだったジャニー喜多川にも
彼が生きているうちに誰かが声を上げるべきだったよね。
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5人の会員が気に入ったと投稿しています
長く沈黙を強いられてきた力無き被害者の声を聴く
そして、余りにも理不尽に虐げられてきた彼女たち被害者が、自らの意思によって声を上げ、尊厳を取り戻すまでが描かれている。ジャーナリズムの良心と力を信じ、被害者たちの声なき声を丁寧に聴き取り、危険を感じながらも丹念にその裏付け調査をし、彼女たちに粘り強く公表を説得したふたりの女性記者ミーガン・トゥーイーとジョディ・カンターが、今までの作品のように必ずしもヒーローとしては扱われていない点が画期的だ。ふたりの記者もまた証言者と同じように、ごく普通の妻であり母であって、証言者たちと同じようにキャリアを目指して仕事をしている。同じ立場に立ついわば同志であり、生活者としての視点が貫かれていることにとても感動した。
フェミニズムやジェンダー論の主張や運動の方向性は多岐にわたっているけれど、フェミニズムを標榜しているか否かに関わらず、この映画もまた200年以上続くフェミニズム・ムーブメントの立派な成果のひとつであるということを指摘しておきたい。ある部分では、その精神はもうすでに血となり肉となっていて、生活のなかで自然に体現されている。この映画は、その権力や地位の絶対的優位性を悪用して20年以上にわたって支配下の女性たちに卑劣な性的暴行を加え、しかも被害者たちの発言を力で封じてきた、ハリウッドに君臨する映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインが、ついにメディアによってその悪行を告発されるまでを描いているが、同時に彼ひとりの問題にはとどまらず、それを可能にし許容してきた権力構造やシステムも問題になっている。また、サイレントマジョリティーにもその責任の一端があるのでは?と示唆されている。
ふたり記者が勇気ある証言者と共に暴いた権力構造やシステムの問題点は、長くフェミニズムのテーマのひとつになっていることであり、これは強者と弱者の関係性のメカニズムでもあって、被害者は女性であるとは限らない。今まさに日本で起きている性被害の問題は、同様の権力構造やメカニズムを背景にしていて、私たち自身が問われている問題だ。映画で、ミーガンとジョディが交わしている次のような対話はとても興味深い。
「世の中にはハーヴェイが何人いるのかな?」「記事が出ても世間が無関心だったら? 彼は平気で悪事を続ける。」「悪事の大海原ね。」
ハリウッドは、この映画に対し、無視してほとんど関心を示さなかったという事実には、このような問題の本当の解決はまだまだ道半ばなのだと、思い知らされる。権力構造の優位性は手放したくないのだ。また、それを指摘して自ら不利益を被りたくないのだ。ブラッド・ピットが制作総指揮のひとりとして名を連ねていることに、せめてものいくばくかの希望を見出したい。
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4人の会員が気に入ったと投稿しています
この世界にどれだけのワインスタインがいるんだろう
ハリウッドの超大物プロデューサーが長年にわたって女優や女性スタッフに行ってきた性暴力の実態、
を暴いた女性記者2人のオハナシ。実話です。これがアメリカのMe Too運動のキッカケになったとのこと。
コツコツと取材を重ねて被害者の証言を集める彼女たちの奮闘と、相手側の妨害や他メディアとの競争も
ありつつ無事に記事を脱稿・公表するまでを淡々と描いた、オーソドックスな社会派ドラマでした。
主演のキャリー・マリガンとゾーイ・カザンが、バリキャリ(←死語?)のスター記者じゃなく、
等身大のナチュラルな女性を体現していたのが良かったな。
芸能界なんて魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跋扈(ばっこ)する世界なので、こういう話は
いくらでも転がっているだろうとも思う。日本の大手芸能事務所の元社長Jの醜聞も最近、話題になった。
なんとなく、こうした風潮に慣らされて諦めてしまっている自分がちょっとイヤになっちゃうなぁ。
なので、若い人たちが敢然と立ち向う姿は素直に眩しくて。
いや、彼女らを見守り支援する「年かさの」上司たちもちゃんといたか。あの会社はまともでしたね。
ニューヨーク・タイムズ社は。(実態は知らんけど)
さきほど芸能界なんて・・・と書きましたが、本作の中で主人公が呟く
「この世界にどれだけのワインスタイン(←大物Pの名前)がいるんだろう」のセリフにハッとしたのです。
そう、これって芸能界に限った話じゃなくて、どこにでもある話だと。
力関係の上にいる者が下の者に対し、有無を言わせず己の欲望を押し通して相手の尊厳を踏みにじる。
女性というだけで「下」に見られる、この社会の通奏低音。
若い男の子や子どもも、そう。性的搾取の被害にあいやすい。
問題はそうした加害の実態だけではなく、被害者の口を封じて問題を隠蔽していたこと。
みんな示談にもちこんで被害者と秘密保持の契約を結んでたって、会社ぐるみでこんなこと
やってた訳ですから問題の根は深いです。
で、繰り返しになるけど、これはワインスタインだけの問題ではなくミラマックス社だけの問題でもない、
と思うのですよね。
社会全体の気風がこういう事を赦してしまっていたと言うか、善いことではないけど仕方ないこと、
ぐらいのフンワリとした抜け穴があるんだと。そういう社会に生きているんだなと思う訳です。
Me Too運動は、そこに風穴を開けた。(今後ジワジワと塞がれるかもしれんけど)
そういう意味で、本作は価値ある映画だと思います。
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3人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
大物ワインスタインの性犯罪を暴く地道な調査
投稿日
2023/04/13
レビュアー
くまげらの森
(2022年制作・アメリカ)マリア・シュラーダー監督
ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの性犯罪を暴いたニューヨーク・タイムズの報道記事は、
その後の#MeToo運動にもつながった。
(ワインスタインとは⇒ ハーヴェイ・ワインスタインは、アメリカ合衆国の元映画プロデューサー。映画プロダクション「ミラマックス」を成功させて映画界においてきわめて大きな影響力を持った。が、2017年に過去の性暴力事件とその隠蔽工作が発覚して失脚、現在収監されている。裁判継続中。 71歳。)
その調査記事を書いたニューヨーク・タイムズのミーガン・トゥーイー記者(キャリー・マリガン)とジョディ・カンター記者(ゾーイ・カザン)及びチームの物語である。
実際にあった事とそのノンフィクションとを忠実に映画にして、脚色や演出上に奇抜な面はないから、初めは地味すぎ・・とは思ったが、
二人の取材は傷ついた心を封印して固く口を閉ざす被害女性たちを思いやり、無理な要求はせず、少しずつ事件の核心に迫っていった。
それは、真相を暴きたいというジャーナリズムの情熱だろうか。時間の経過とともに引き込まれていきました。
示談が何件も行われているという事は、泣き寝入りせずに告訴した女性も何人かいたという事だ。
示談金は会社から出ているらしいが、経理にも営業にも筒抜けの話が放置されてきたわけだ。
(みんな苦労してるのに社長のセクハラの後始末に大金を放出?)
社長室で何やってんだ!金はあるのだから別のところで頑張ればいいじゃないか。
マッサージしろとかスカートあげろとか(映像はなくセリフのみ)。客がきたらどうすんだって、秘書さんもグルなのね・・。
示談には(この件を他に話さない)とかワインスタイン有利の守秘義務がプリント何枚分もつくのだとか。
しかしその後の人生が変わってしまったという女性たちの無力感、不信感を思えば言葉もない。
メデアは興味本位だけで取り上げ、解決にならない、かえって非難されるのではないかと恐怖する被害者たち。
そんな中、グウィネス・パルトロウは自分の名前を出して良いと賛同し、アシュレイ・ジャッドは本人役で出演して作品に説得力を与えている。
今まで、このことに触れられることを恐れ、トラウマをかかえていた、世界中の女性たちが、ミートゥーと、声を上げ始めたのだった。
キャリー・マリガンとゾーイ・カザンの演技もとても良いし、パトリシア・クラークソン演じる二人の上司役がとても良い。
(理解ある上司の存在がなければ出来ない仕事だった)
#MeToo 彼女たちは声を上げた
投稿日
2023/04/25
レビュアー
kazupon
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
監督:マリア・シュラーダー(2022年・米・129分)
原題:SHE SAID
私が「#MeToo運動」を(ハッキリと)知るきっかけになったのは、第75回ゴールデン・グローブ賞授賞式でのことで、出席者たちが黒のドレスに身を包み、会場全体が黒づくめになったのを見た時だった。
これは前年(2017年)に女優たちがハーヴェイ・ワインスタインの性的暴行の被害を訴え、それに続くセクハラに対する抗議の意思表示だった。こうして女優たちの「#MeToo」運動も拡大していったのだ。
本作はニューヨークタイムズ紙が、ハーヴェイ・ワインスタインによる“数十年に及ぶ性暴力と虐待の実態”を告発する記事を掲載するまでが描かれている。
ハーヴェイ・ワインスタインは著名な映画プロデューサーで、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』『恋におちたシェイクスピア』『ロード・オブ・ザ・リング』『英国王のスピーチ』など数々の名作を手掛けている。
2017年、ニューヨークタイムズ紙の記者ジョディ・カンター(ゾーイ・カザン)とミーガン・トゥーイー(キャリー・マリガン)は、ハーヴェイ・ワインスタインから性的暴行を受けた女性の情報を得て、調査に乗り出す。
ワインスタインは過去に女優や若い女優志願者、社内の女性スタッフらを仕事を口実に(打合せという名目)ホテルに呼び出していた。彼女たちは製作者との打ち合わせと信じ、仕事や企画について話すため部屋へ行った。しかし、彼女たちを待っていたのは「脅し」と「性的要求」だったのだ。
ニューヨークタイムズ社内での会議風景も非常に興味深かった。ワインスタインが行ったセクハラの記事をどのように扱い、どのように詰めて行くのか?問題は企業の権力の悪用なのか?セクハラが蔓延し、対処が難しい理由は何処にあるのか?人々は何故、黙認するのか?
ジョディ・カンターとミーガン・トゥーイー、二人の記者はワインスタイン側からの執拗な妨害を受けながらも被害女性たちの証言を集める。
ワインスタイン自身からも反論の電話が掛かってくるが、上司のディーン・バケット(アンドレ・ブラウアー)がきっぱりと撥ね付け、レベッカ・コルベット(パトリシア・クラークソン)が彼女たちを支える。
ワインスタインを刑事告発したが、たった一日で取り下げられた事実や、多数(8〜12件)の示談が成立していたことが明らかになる。示談は会社の経費であり、重役たちは被害女性たちの訴えに対して冷ややかで見て見ぬふりをしたという。
示談にしても、被害女性たちの中には「示談という形で和解金を支払ったということは、彼が罪を認め謝罪したということなのだ」と理解した者もいたようだった。
しかし、示談で交わした秘密保持契約書により、情報を開示しないことに同意させられていた。もしも証言すれば逆に訴えられるので、彼女たちは声を上げることが出来ずにいたのだ。
終盤、ワインスタインの元会計士と話す機会を得て、彼から記事の裏付けとなるヒントを受け取る。彼自身、ワインスタインの悪行がこれほどとは思わず、“妻子持ちの女遊び”程度と考えていた様だった。
グウィネス・パルトロウは本人の声で出演、アシュレイ・ジャッドは本人役で出演している。
実際の暴行の映像はなく、被害女性らの証言でワインスタインの行為が明らかになっていくのだが、もしも再現フィルムなどを流したなら、それこそデジタルタトゥーと同じように被害女性たちを繰り返し傷つけることになるだろう。
映画としては地味で盛り上がらないけれど、「いじめ問題」との共通点も感じ、「隠ぺい体質」「傍観の罪」など考えなければならないことが沢山あった。一人の声は小さくて届かなくても、大勢が集まれば拡声器のように多くの人の耳や遠くまで届くのかも知れない。
「#MeToo 運動」を通して、モーガン・フリーマンやケヴィン・スぺイシ―らの名前が挙がったことは、とても残念でありガッカリもした。
声をあげた女性たち
投稿日
2023/11/23
レビュアー
飛べない魔女
凄く良かった。
とても感動した。
夫も子供もいるニューヨークタイムズの二人の女性記者が
MIRAMAXのハーヴェイ・ワインスタインがずっとやってきた
セクハラ・パワハラ・モラハラの真実を伝えようと
世間の嫌がらせや、巨大な圧力からも屈せず奔走した日々。
映画の中では、嫌がらせはほんと少ししか描かれてなかったけど
きっともっともっと嫌な思いや、怖い思いをしたに違いない。
それまで誰もが彼のやっていることを知っていたのにも関わらず
公にすることも出来ず、もみ消し、黙認、お金を握らせて黙らせる
という行為で隠されてきた事実に
声を上げた女優達(実名を出すことを決断)にもあっぱれを上げたい。
ラストは熱いものが込み上げてきて涙が出た。
聞けば聞くほど、ハーヴェイ・ワインスタインはケダモノだ。
権力を傘にして、女性たちを食い物にしてきた代表だろう。
でも、これは氷山の一角。
世の中にはケダモノの男たちが多すぎる!
現在ワインスタインは禁固39年の実刑で服役中。
同じくケダモノだったジャニー喜多川にも
彼が生きているうちに誰かが声を上げるべきだったよね。
長く沈黙を強いられてきた力無き被害者の声を聴く
投稿日
2023/05/31
レビュアー
hinakksk
そして、余りにも理不尽に虐げられてきた彼女たち被害者が、自らの意思によって声を上げ、尊厳を取り戻すまでが描かれている。ジャーナリズムの良心と力を信じ、被害者たちの声なき声を丁寧に聴き取り、危険を感じながらも丹念にその裏付け調査をし、彼女たちに粘り強く公表を説得したふたりの女性記者ミーガン・トゥーイーとジョディ・カンターが、今までの作品のように必ずしもヒーローとしては扱われていない点が画期的だ。ふたりの記者もまた証言者と同じように、ごく普通の妻であり母であって、証言者たちと同じようにキャリアを目指して仕事をしている。同じ立場に立ついわば同志であり、生活者としての視点が貫かれていることにとても感動した。
フェミニズムやジェンダー論の主張や運動の方向性は多岐にわたっているけれど、フェミニズムを標榜しているか否かに関わらず、この映画もまた200年以上続くフェミニズム・ムーブメントの立派な成果のひとつであるということを指摘しておきたい。ある部分では、その精神はもうすでに血となり肉となっていて、生活のなかで自然に体現されている。この映画は、その権力や地位の絶対的優位性を悪用して20年以上にわたって支配下の女性たちに卑劣な性的暴行を加え、しかも被害者たちの発言を力で封じてきた、ハリウッドに君臨する映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインが、ついにメディアによってその悪行を告発されるまでを描いているが、同時に彼ひとりの問題にはとどまらず、それを可能にし許容してきた権力構造やシステムも問題になっている。また、サイレントマジョリティーにもその責任の一端があるのでは?と示唆されている。
ふたり記者が勇気ある証言者と共に暴いた権力構造やシステムの問題点は、長くフェミニズムのテーマのひとつになっていることであり、これは強者と弱者の関係性のメカニズムでもあって、被害者は女性であるとは限らない。今まさに日本で起きている性被害の問題は、同様の権力構造やメカニズムを背景にしていて、私たち自身が問われている問題だ。映画で、ミーガンとジョディが交わしている次のような対話はとても興味深い。
「世の中にはハーヴェイが何人いるのかな?」「記事が出ても世間が無関心だったら? 彼は平気で悪事を続ける。」「悪事の大海原ね。」
ハリウッドは、この映画に対し、無視してほとんど関心を示さなかったという事実には、このような問題の本当の解決はまだまだ道半ばなのだと、思い知らされる。権力構造の優位性は手放したくないのだ。また、それを指摘して自ら不利益を被りたくないのだ。ブラッド・ピットが制作総指揮のひとりとして名を連ねていることに、せめてものいくばくかの希望を見出したい。
この世界にどれだけのワインスタインがいるんだろう
投稿日
2023/05/11
レビュアー
ポッシュ(卒業)
ハリウッドの超大物プロデューサーが長年にわたって女優や女性スタッフに行ってきた性暴力の実態、
を暴いた女性記者2人のオハナシ。実話です。これがアメリカのMe Too運動のキッカケになったとのこと。
コツコツと取材を重ねて被害者の証言を集める彼女たちの奮闘と、相手側の妨害や他メディアとの競争も
ありつつ無事に記事を脱稿・公表するまでを淡々と描いた、オーソドックスな社会派ドラマでした。
主演のキャリー・マリガンとゾーイ・カザンが、バリキャリ(←死語?)のスター記者じゃなく、
等身大のナチュラルな女性を体現していたのが良かったな。
芸能界なんて魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跋扈(ばっこ)する世界なので、こういう話は
いくらでも転がっているだろうとも思う。日本の大手芸能事務所の元社長Jの醜聞も最近、話題になった。
なんとなく、こうした風潮に慣らされて諦めてしまっている自分がちょっとイヤになっちゃうなぁ。
なので、若い人たちが敢然と立ち向う姿は素直に眩しくて。
いや、彼女らを見守り支援する「年かさの」上司たちもちゃんといたか。あの会社はまともでしたね。
ニューヨーク・タイムズ社は。(実態は知らんけど)
さきほど芸能界なんて・・・と書きましたが、本作の中で主人公が呟く
「この世界にどれだけのワインスタイン(←大物Pの名前)がいるんだろう」のセリフにハッとしたのです。
そう、これって芸能界に限った話じゃなくて、どこにでもある話だと。
力関係の上にいる者が下の者に対し、有無を言わせず己の欲望を押し通して相手の尊厳を踏みにじる。
女性というだけで「下」に見られる、この社会の通奏低音。
若い男の子や子どもも、そう。性的搾取の被害にあいやすい。
問題はそうした加害の実態だけではなく、被害者の口を封じて問題を隠蔽していたこと。
みんな示談にもちこんで被害者と秘密保持の契約を結んでたって、会社ぐるみでこんなこと
やってた訳ですから問題の根は深いです。
で、繰り返しになるけど、これはワインスタインだけの問題ではなくミラマックス社だけの問題でもない、
と思うのですよね。
社会全体の気風がこういう事を赦してしまっていたと言うか、善いことではないけど仕方ないこと、
ぐらいのフンワリとした抜け穴があるんだと。そういう社会に生きているんだなと思う訳です。
Me Too運動は、そこに風穴を開けた。(今後ジワジワと塞がれるかもしれんけど)
そういう意味で、本作は価値ある映画だと思います。
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け