こんにちは、母さん / 吉永小百合
こんにちは、母さん
/山田洋次
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全体の平均評価点: (5点満点)
(9)
解説・ストーリー
巨匠・山田洋次監督が主演に吉永小百合と大泉洋を迎えて贈る人情ドラマ。仕事や妻子との関係に悩む息子と、新たな恋に胸躍らせる母親を中心に、彼らと周囲の人々が織りなす人情模様をハートウォーミングに綴る。共演は永野芽郁、YOU、宮藤官九郎、田中泯、寺尾聰。会社では人事部長として日々神経をすり減らし、家では別居中の妻や大学生の娘・舞との関係に頭を悩ませる神崎昭夫。ある日、久しぶりに下町の実家を訪れた彼は、ひとりで暮らしている母・福江の様子がいつもと違うことに困惑する。おしゃれをして、イキイキとしている母は、近所の人たちとホームレスを支援するボランティア活動に精を出していた。しかも、そこで知り合った牧師に恋をしていた。それまで知らなかった母の一面に戸惑いを隠せない昭夫だったが…。
巨匠・山田洋次監督が主演に吉永小百合と大泉洋を迎えて贈る人情ドラマ。仕事や妻子との関係に悩む息子と、新たな恋に胸躍らせる母親を中心に、彼らと周囲の人々が織りなす人情模様をハートウォーミングに綴る。共演は永野芽郁、YOU、宮藤官九郎、田中泯、寺尾聰。会社では人事部長として日々神経をすり減らし、家では別居中の妻や大学生の娘・舞との関係に頭を悩ませる神崎昭夫。ある日、久しぶりに下町の実家を訪れた彼は、ひとりで暮らしている母・福江の様子がいつもと違うことに困惑する。おしゃれをして、イキイキとしている母は、近所の人たちとホームレスを支援するボランティア活動に精を出していた。しかも、そこで知り合った牧師に恋をしていた。それまで知らなかった母の一面に戸惑いを隠せない昭夫だったが…。
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「こんにちは、母さん」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
巨匠・山田洋次監督が主演に吉永小百合と大泉洋を迎えて贈る人情ドラマ。仕事や妻子との関係に悩む息子と、新たな恋に胸躍らせる母親を中心に、彼らと周囲の人々が織りなす人情模様をハートウォーミングに綴る。共演は永野芽郁、YOU、宮藤官九郎、田中泯、寺尾聰。会社では人事部長として日々神経をすり減らし、家では別居中の妻や大学生の娘・舞との関係に頭を悩ませる神崎昭夫。ある日、久しぶりに下町の実家を訪れた彼は、ひとりで暮らしている母・福江の様子がいつもと違うことに困惑する。おしゃれをして、イキイキとしている母は、近所の人たちとホームレスを支援するボランティア活動に精を出していた。しかも、そこで知り合った牧師に恋をしていた。それまで知らなかった母の一面に戸惑いを隠せない昭夫だったが…。
「こんにちは、母さん」 の作品情報
「こんにちは、母さん」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
こんにちは、母さん DVDの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
110分 |
日(バリアフリー) |
日:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ、日(音声ガイド):ドルビーデジタルステレオ |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DASH9128 |
2024年02月21日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
51枚
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7人
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7人
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日:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ、日(音声ガイド):ドルビーデジタルステレオ
【Blu-ray】こんにちは、母さん Blu-ray(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
110分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
SHBR9719 |
2024年02月21日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
30枚
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5人
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こんにちは、母さん DVDの詳細
収録時間: |
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110分 |
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日:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ、日(音声ガイド):ドルビーデジタルステレオ |
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レンタル開始日: |
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DASH9128 |
2024年02月21日
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日:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタルステレオ、日(音声ガイド):ドルビーデジタルステレオ
【Blu-ray】こんにちは、母さん Blu-ray(ブルーレイ)の詳細
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SHBR9719 |
2024年02月21日
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ユーザーレビュー:9件
山田洋次監督らしい作品
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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監督:山田洋次(2023年・日本・110分)
原作:永井愛の戯曲「こんにちは、母さん」
映画公開前の番宣や劇場での舞台挨拶をテレビで観ていました。吉永小百合が母で大泉洋がその息子役です。大泉洋は「こんなお綺麗な方から僕のような息子が生まれるとは思えませんが…」というような自虐ギャグでしたが、いつもは奔放な彼でも小百合さんの前ではしおらしいのね、と微笑ましく思いました。
舞台は東京の下町。向島の隅田川近くにある「かんざき」という足袋屋が神崎昭夫(大泉洋)の実家です。父はとうに他界していて、今は母の福江(吉永小百合)が細々と店をやっています。
昭夫は大会社の人事部長で、目下の悩みは、学生時代からの親友の木部(宮藤官九郎)をリストラしなければならないこと。
私生活では妻との離婚問題を抱え別居中で、妻から携帯に電話が掛かって来たと思えば、大学生の娘・舞(永野芽郁)がずっと家に帰って来ていないといいます。
実家の母の所ではないかと、昭夫は久しぶりに母を訪ねます。「こんにちは、母さん。」
久しぶりに会う母は髪を染めてお洒落もして、何やら楽しそうにしています。これから、一緒にボランティア活動をしている仲間との会合がここであるのだと言います。
娘の舞が言うには、「おばちゃんは恋をしているの」
他人事なら聞き流せるけれど、昭夫にとっては、これは小さな事件に等しい問題です。(笑)
「俺のリストラを、お前はいつから知っていたんだ!?どうして耳に入れてくれなかったんだ!?」と昭夫の実家にまで怒鳴り込んで来る木部。
山田洋次監督は、日常に起きる出来事や気持ちのすれ違いを、人々の会話や表情を通して面白可笑しく伝えてくれました。人情を語らせたら、山田監督は上手いです。
妻との離婚届にハンコを押して、木部を好条件で系列会社に転職させ、自分は会社をクビになる…昭夫に訪れたのはそんな結末。でも、何故か昭夫の表情は晴れやかでした。
母・福江の恋の結末は…
福江の言葉の意味が実感として理解できるのは、福江の年齢に近い人でしょう。「死ぬのが怖いのじゃない。これから自分で出来ない事が増えて、誰かのお世話になることが増えるのが怖いの。」
「老いの不安」が語られていました。
「じゃじゃまる」さんがレビューで
>吉永小百合が年相応の役をするのは初めてじゃないですか?
と書かれていましたが、私もそう思いました。何処にでもいるような等身大の高齢女性を好演していました。こんなに美しくて素敵なひとは滅多にいませんけどね。
本作は山田洋次監督の作品『母べえ(2008年)』『母と暮らせば(2015年)』に続く「母」3部作の集大成だそうです。(Wikipediaより)
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
嫌な人は神様から遣わされた天使かもしれない
何気ないけれど、この映画には含蓄に富んだ台詞が散りばめられている。どの台詞に反応するかは、ひとによって様々だろう。萩生牧師は、「ヘブライ人への手紙」13章2節を引用して、私たちは生活の中で様々な人と出会う。なかには嫌な人もいるだろうが、その人は神の遣わした天使かもしれない、ぐらいの意味だと解説します。日常の暮らしのなかで、不愉快な人物に出会うことは避けられない。けれど、何事も試練だと受け入れ、こんな風に考えられたら、心穏やかに肯定的に日々を過ごせるかもしれない。
もうひとつ気に入った台詞は、実家でお煎餅をかじりながら、昭夫がポツリと漏らす言葉。こういうもの(お煎餅)は、悲しい人生を生きる人々を慰めるためにあるんだなあ、だからこういう仕事(煎餅職人)は裏切らない、と。同僚に解雇を言い渡す人事部長という要職に、つくづく嫌気のさしている悩める昭夫らしい台詞です。お煎餅であれ、お団子であれ、クッキーであれ、人々にほっと安らぎを与え、辛いことの多い人生の慰めとなる、欠かせない存在。だから職業に貴賤などなく、どんな仕事も貴重で社会に貢献していると思える。実家の足袋屋だって、着物には不可欠の、人々の足元を支える大事な仕事。お相撲さんや舞妓さん、歌舞伎や日本舞踊といった日本文化の足元も支えている。
この映画のロケーションも秀逸です。屋形船や遊覧船の行きかう、どこか懐かしさを覚える隅田川の情景。情緒あふれる東京の下町の雰囲気。「かんざき」という老舗らしい看板をはじめ、ザ・日本の民家と言いたくなる、年月を経た古い日本家屋の佇まい。気どらずすべてがしっくりと馴染む室内の
自然な趣。美術が素晴らしいです。そして、悩みを抱えながらも慎ましやかに生きる、家出や離婚もすれば、いくつになっても恋もする、3世代の家族の日常を、等身大に描いています。ノスタルジックだけれど、巧みなバランスで古くさくはない、ほのぼのと温かな映画です。
レビューで時々(?)突拍子もないことを言う人だと思われているだろうという自覚はあるのですが、この映画を観終えた後、ふとヒッチコック監督の「ファミリー・プロット」(1976)を思い出しました。人情劇とミステリーとジャンルは異なりますが、両作ともに、何十年ものキャリアを誇るベテラン監督晩年の佳品です。家族の物語ということにも不思議な巡り合わせを感じます。今作には吉永小百合や大泉洋といった大スターが起用されているという違いはありますが、どちらの作品も考え抜かれていて、端役に至るまでキャスティングが絶妙。どちらにもライトコメディの要素がありますが、このライトさは、若い監督には出せないのではないでしょうか。何十年も映画を創り続けてきた傑出した監督だからこそ成し得る熟練の味わいです。作品の手慣れた安定感が半端じゃない。一見凡庸そうに見えて決して凡庸じゃないというのが凄いです。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
流石の山田流
山田洋次が映画づくりが上手い事を
改めて感じた。
脚本がいい。
キャスティングがいい。
演出もいい。
見終わった後
とても平和な気分になれる。
ガチャガチャしてない。
意味不明の内容でない。
見終わった後の余韻が大きい。
素直に人間を
上手に描いている。
現代社会に疲れた人にお勧めする。
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2人の会員が気に入ったと投稿しています
安心して見れる作品
山田洋次監督「こんにちは、母さん」を見ました
主演吉永小百合、大泉洋、共演永野芽郁、クドカン、寺尾聡、田中泯などなど。
大会社の人事部で、リストラに頭を悩まし、妻とは別居中、娘との関係に頭を悩ませる昭夫。
久しぶりに母が暮らす下町を訪れるが、迎えてくれた母は髪を染め、おしゃれをしている。。
どうも恋をしているようで。。。
まあ、根性の悪い人が出てこない、山田洋次らしい作品です。
ともすればなんか学芸会になりそうなんですが、大泉洋のしっかりした演技が救いになってます。
吉永小百合が年相応の役をするのは初めてじゃないですか?
孫が大学生って。
でもきれいですけどね。
山田洋次らしく、随所に、戦争の描写とか、非正規だったらリストラしなくても切れるという、批判を入れてます。
そのくせ「生活保護を受けるなんて恥だ」というセリフも入れてるし。。
ただラストで、老後の不安を述べる母親に、結局「同居」の前提で話を終わらせるのが、わかるんですが、ちょっと安易な解決だなーとか思ってしまいました。
安心して見れるホームドラマですね。
でも山田洋次ももう91歳なんですねぇ。
それでこんな丁寧な作品が撮れるってすごいなーと思いました。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
ノスタルジーの映画
ひさしぶりに向島の実家を訪れた昭夫が母を誘う。
「今夜どう、浅草に鰻でも食いに行かない?相談があるんだ」
鰻、いいなー、と思いながらも、おいしい鰻が食えなくなる日が来るかもしれない、とセンチメンタルな気持ちにさせられる。本作はノスタルジーの映画なのだ。
昭夫は妻の智美と半年前から別居している。大学生の舞が智美のマンションを家出して祖母の家にやってきた。
「私ね、うちに帰るのにいいちセキュリティボタンを押したり、エレベーターに乗るのが嫌になってきちゃったの」
祖母の家には鍵がかかっていない。いろんな人が勝手に上がってきてお茶を入れたり煎餅を食べたりする。舞はそれが落ち着くという。
昭夫は丸の内にある大企業の人事部長である。同じ大学から同期入社した友人の木部がリストラの対象になった。本人は会社絶対やめないぞ!と息巻いている。クビを切るくらいなら切られた方がいい、そう思った?昭夫は(令和ではたぶんありえない)ノスタルジックな行動に出る。
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1人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
山田洋次監督らしい作品
投稿日
2024/02/01
レビュアー
kazupon
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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監督:山田洋次(2023年・日本・110分)
原作:永井愛の戯曲「こんにちは、母さん」
映画公開前の番宣や劇場での舞台挨拶をテレビで観ていました。吉永小百合が母で大泉洋がその息子役です。大泉洋は「こんなお綺麗な方から僕のような息子が生まれるとは思えませんが…」というような自虐ギャグでしたが、いつもは奔放な彼でも小百合さんの前ではしおらしいのね、と微笑ましく思いました。
舞台は東京の下町。向島の隅田川近くにある「かんざき」という足袋屋が神崎昭夫(大泉洋)の実家です。父はとうに他界していて、今は母の福江(吉永小百合)が細々と店をやっています。
昭夫は大会社の人事部長で、目下の悩みは、学生時代からの親友の木部(宮藤官九郎)をリストラしなければならないこと。
私生活では妻との離婚問題を抱え別居中で、妻から携帯に電話が掛かって来たと思えば、大学生の娘・舞(永野芽郁)がずっと家に帰って来ていないといいます。
実家の母の所ではないかと、昭夫は久しぶりに母を訪ねます。「こんにちは、母さん。」
久しぶりに会う母は髪を染めてお洒落もして、何やら楽しそうにしています。これから、一緒にボランティア活動をしている仲間との会合がここであるのだと言います。
娘の舞が言うには、「おばちゃんは恋をしているの」
他人事なら聞き流せるけれど、昭夫にとっては、これは小さな事件に等しい問題です。(笑)
「俺のリストラを、お前はいつから知っていたんだ!?どうして耳に入れてくれなかったんだ!?」と昭夫の実家にまで怒鳴り込んで来る木部。
山田洋次監督は、日常に起きる出来事や気持ちのすれ違いを、人々の会話や表情を通して面白可笑しく伝えてくれました。人情を語らせたら、山田監督は上手いです。
妻との離婚届にハンコを押して、木部を好条件で系列会社に転職させ、自分は会社をクビになる…昭夫に訪れたのはそんな結末。でも、何故か昭夫の表情は晴れやかでした。
母・福江の恋の結末は…
福江の言葉の意味が実感として理解できるのは、福江の年齢に近い人でしょう。「死ぬのが怖いのじゃない。これから自分で出来ない事が増えて、誰かのお世話になることが増えるのが怖いの。」
「老いの不安」が語られていました。
「じゃじゃまる」さんがレビューで
>吉永小百合が年相応の役をするのは初めてじゃないですか?
と書かれていましたが、私もそう思いました。何処にでもいるような等身大の高齢女性を好演していました。こんなに美しくて素敵なひとは滅多にいませんけどね。
本作は山田洋次監督の作品『母べえ(2008年)』『母と暮らせば(2015年)』に続く「母」3部作の集大成だそうです。(Wikipediaより)
嫌な人は神様から遣わされた天使かもしれない
投稿日
2024/03/19
レビュアー
hinakksk
何気ないけれど、この映画には含蓄に富んだ台詞が散りばめられている。どの台詞に反応するかは、ひとによって様々だろう。萩生牧師は、「ヘブライ人への手紙」13章2節を引用して、私たちは生活の中で様々な人と出会う。なかには嫌な人もいるだろうが、その人は神の遣わした天使かもしれない、ぐらいの意味だと解説します。日常の暮らしのなかで、不愉快な人物に出会うことは避けられない。けれど、何事も試練だと受け入れ、こんな風に考えられたら、心穏やかに肯定的に日々を過ごせるかもしれない。
もうひとつ気に入った台詞は、実家でお煎餅をかじりながら、昭夫がポツリと漏らす言葉。こういうもの(お煎餅)は、悲しい人生を生きる人々を慰めるためにあるんだなあ、だからこういう仕事(煎餅職人)は裏切らない、と。同僚に解雇を言い渡す人事部長という要職に、つくづく嫌気のさしている悩める昭夫らしい台詞です。お煎餅であれ、お団子であれ、クッキーであれ、人々にほっと安らぎを与え、辛いことの多い人生の慰めとなる、欠かせない存在。だから職業に貴賤などなく、どんな仕事も貴重で社会に貢献していると思える。実家の足袋屋だって、着物には不可欠の、人々の足元を支える大事な仕事。お相撲さんや舞妓さん、歌舞伎や日本舞踊といった日本文化の足元も支えている。
この映画のロケーションも秀逸です。屋形船や遊覧船の行きかう、どこか懐かしさを覚える隅田川の情景。情緒あふれる東京の下町の雰囲気。「かんざき」という老舗らしい看板をはじめ、ザ・日本の民家と言いたくなる、年月を経た古い日本家屋の佇まい。気どらずすべてがしっくりと馴染む室内の
自然な趣。美術が素晴らしいです。そして、悩みを抱えながらも慎ましやかに生きる、家出や離婚もすれば、いくつになっても恋もする、3世代の家族の日常を、等身大に描いています。ノスタルジックだけれど、巧みなバランスで古くさくはない、ほのぼのと温かな映画です。
レビューで時々(?)突拍子もないことを言う人だと思われているだろうという自覚はあるのですが、この映画を観終えた後、ふとヒッチコック監督の「ファミリー・プロット」(1976)を思い出しました。人情劇とミステリーとジャンルは異なりますが、両作ともに、何十年ものキャリアを誇るベテラン監督晩年の佳品です。家族の物語ということにも不思議な巡り合わせを感じます。今作には吉永小百合や大泉洋といった大スターが起用されているという違いはありますが、どちらの作品も考え抜かれていて、端役に至るまでキャスティングが絶妙。どちらにもライトコメディの要素がありますが、このライトさは、若い監督には出せないのではないでしょうか。何十年も映画を創り続けてきた傑出した監督だからこそ成し得る熟練の味わいです。作品の手慣れた安定感が半端じゃない。一見凡庸そうに見えて決して凡庸じゃないというのが凄いです。
流石の山田流
投稿日
2024/04/14
レビュアー
ふにゃ
山田洋次が映画づくりが上手い事を
改めて感じた。
脚本がいい。
キャスティングがいい。
演出もいい。
見終わった後
とても平和な気分になれる。
ガチャガチャしてない。
意味不明の内容でない。
見終わった後の余韻が大きい。
素直に人間を
上手に描いている。
現代社会に疲れた人にお勧めする。
安心して見れる作品
投稿日
2023/12/31
レビュアー
じゃじゃまる
山田洋次監督「こんにちは、母さん」を見ました
主演吉永小百合、大泉洋、共演永野芽郁、クドカン、寺尾聡、田中泯などなど。
大会社の人事部で、リストラに頭を悩まし、妻とは別居中、娘との関係に頭を悩ませる昭夫。
久しぶりに母が暮らす下町を訪れるが、迎えてくれた母は髪を染め、おしゃれをしている。。
どうも恋をしているようで。。。
まあ、根性の悪い人が出てこない、山田洋次らしい作品です。
ともすればなんか学芸会になりそうなんですが、大泉洋のしっかりした演技が救いになってます。
吉永小百合が年相応の役をするのは初めてじゃないですか?
孫が大学生って。
でもきれいですけどね。
山田洋次らしく、随所に、戦争の描写とか、非正規だったらリストラしなくても切れるという、批判を入れてます。
そのくせ「生活保護を受けるなんて恥だ」というセリフも入れてるし。。
ただラストで、老後の不安を述べる母親に、結局「同居」の前提で話を終わらせるのが、わかるんですが、ちょっと安易な解決だなーとか思ってしまいました。
安心して見れるホームドラマですね。
でも山田洋次ももう91歳なんですねぇ。
それでこんな丁寧な作品が撮れるってすごいなーと思いました。
ノスタルジーの映画
投稿日
2024/04/12
レビュアー
daichan
ひさしぶりに向島の実家を訪れた昭夫が母を誘う。
「今夜どう、浅草に鰻でも食いに行かない?相談があるんだ」
鰻、いいなー、と思いながらも、おいしい鰻が食えなくなる日が来るかもしれない、とセンチメンタルな気持ちにさせられる。本作はノスタルジーの映画なのだ。
昭夫は妻の智美と半年前から別居している。大学生の舞が智美のマンションを家出して祖母の家にやってきた。
「私ね、うちに帰るのにいいちセキュリティボタンを押したり、エレベーターに乗るのが嫌になってきちゃったの」
祖母の家には鍵がかかっていない。いろんな人が勝手に上がってきてお茶を入れたり煎餅を食べたりする。舞はそれが落ち着くという。
昭夫は丸の内にある大企業の人事部長である。同じ大学から同期入社した友人の木部がリストラの対象になった。本人は会社絶対やめないぞ!と息巻いている。クビを切るくらいなら切られた方がいい、そう思った?昭夫は(令和ではたぶんありえない)ノスタルジックな行動に出る。
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(C)2023「こんにちは、母さん」製作委員会 ※ジャケットデザインは変更になる場合がございます。