カサブランカ / イングリッド・バーグマン
カサブランカ
/ハンフリー・ボガート
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全体の平均評価点: (5点満点)
(128)
解説・ストーリー
戦火近づく'40年の仏領モロッコ、カサブランカは、自由を求めて渡米しようとする人々で溢れていた。ナイトクラブを経営するリックの元へ、ナチの手を逃れてここまでやって来た抵抗運動の指導者が現れる。だがその人物の妻は、かつてパリでリックと恋に落ちたイルザだった……。言わずと知れたアメリカ映画の古典的作品で、アカデミーの作品・監督・脚色賞を受賞。
戦火近づく'40年の仏領モロッコ、カサブランカは、自由を求めて渡米しようとする人々で溢れていた。ナイトクラブを経営するリックの元へ、ナチの手を逃れてここまでやって来た抵抗運動の指導者が現れる。だがその人物の妻は、かつてパリでリックと恋に落ちたイルザだった……。言わずと知れたアメリカ映画の古典的作品で、アカデミーの作品・監督・脚色賞を受賞。
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「カサブランカ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
戦火近づく'40年の仏領モロッコ、カサブランカは、自由を求めて渡米しようとする人々で溢れていた。ナイトクラブを経営するリックの元へ、ナチの手を逃れてここまでやって来た抵抗運動の指導者が現れる。だがその人物の妻は、かつてパリでリックと恋に落ちたイルザだった……。言わずと知れたアメリカ映画の古典的作品で、アカデミーの作品・監督・脚色賞を受賞。
「カサブランカ」 の作品情報
「カサブランカ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
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カサブランカのシリーズ商品
カサブランカ 特別版
戦火近づく'40年の仏領モロッコ、カサブランカは、自由を求めて渡米しようとする人々で溢れていた。ナイトクラブを経営するリックの元へ、ナチの手を逃れてここまでやって来た抵抗運動の指導者が現れる。だがその人物の妻は、かつてパリでリックと恋に落ちたイルザだった……。言わずと知れたアメリカ映画の古典的作品で、アカデミーの作品・監督・脚色賞を受賞。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
139分 |
日本語・英語 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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DLR56237 |
2002年10月31日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
10枚 |
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商品の詳細を表示する
カサブランカ
戦火近づく'40年の仏領モロッコ、カサブランカは、自由を求めて渡米しようとする人々で溢れていた。ナイトクラブを経営するリックの元へ、ナチの手を逃れてここまでやって来た抵抗運動の指導者が現れる。だがその人物の妻は、かつてパリでリックと恋に落ちたイルザだった……。言わずと知れたアメリカ映画の古典的作品で、アカデミーの作品・監督・脚色賞を受賞。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
103分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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MAXTR0016 |
2006年03月25日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
7枚 |
0人 |
0人 |
商品の詳細を表示する
カサブランカ
不朽の名作、そしてハリウッドの伝説的作品。あらゆる時代を超え、あらゆる人の心を打ち続けるこの作品は、ボガート、バーグマンの再会と別離のメロドラマ。演出、演技、映像、音楽が見事に融合されている。 JAN:9999201742079
収録時間: |
字幕: |
音声: |
102分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
D*VCDD2RR |
2006年07月16日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
7枚 |
0人 |
0人 |
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【Blu-ray】カサブランカ(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
102分 |
日本語・英語・日本語吹替え用字幕 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語 2:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
WBR79791*B |
2009年07月08日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
10枚
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0人
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0人
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1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
2:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
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ユーザーレビュー:128件
カサブランカと言えば・・・・
投稿日:2006/01/16
レビュアー:よふかし
10年位前にカサブランカ、マラケシュなどに行ったことがあります。マラケシュは広場と大道芸人などが有名で、たしかヒチコック「知りすぎた男」の冒頭に登場します。ロケかどうかは知りませんが、その白く塗られた建物と青空のコントラスト、迷宮のような市場、マラケシュはイメージ通りでした。もっとも白いと思っていた建物は赤茶というか肌色で、地元の人に聞いたら「白だと光が反射して目を傷める」と言っていた記憶があります。
カサブランカはあまり記憶がありません。駅前にホリディ・インがあって泊まると、一階に「リックズ・バー」がありました。葉巻をくわえたリックらしき人物は見当たりませんでしたが、サムのようにも見える黒人が、あの曲を弾いています。もしかしたら自動演奏でフリだけしていたのかもしれません。グラス片手にピアノに近づいて、『プレイ・イット・アゲイン、サム』と言う自分を想像しましたが、やめておきました。
そのとき、他のフロアから日本人女性団体(たぶんおばさま方)の朗々たるコーラスが聞こえてきました。「月のー 砂漠をー はーるー ばーるとー」。以後、カサブランカといえば、月の砂漠なのですが、映画のほうは割りと好きです。70点。
このレビューは気に入りましたか?
18人の会員が気に入ったと投稿しています
もっと自分に正直に・・しょの2
いやあ わし「ニューシネパラ」の悪口なんか書いてないですよう 困りますねそんなこと言われると 「ショーシャンク」とか「フィールドオブ」なんとかだって なかなかいいんじゃないでしょうかねえ 「シェーン」なんて名作中の名作じゃないですか あのピストルの硝煙だけでも(だけかな?)見る価値あるじゃないですか その上 雲黒斎氏までが 名作「カサブランカ」にいちゃもんをつけるとは 世も末です
わしなんか「カサブランカ」は確か三回位観て マイケル他の活劇に面白いのがいくらでもあるじゃん このどこがいいんだよと思ってたのは 若い生意気盛りのときで 反省しています
こうゆう名作の悪口を書いていると ベスト10には入れませんよ 警告いたします
ところでわしはいつのまに 文芸評論家中村光夫先生のように ですます調になったんだろう どうも謎だ 人気取りだろうか マダム様たちに嫌われたくないからだろうか? 自分に正直にありたいと思う 久しぶり雨の庭に佇むラヴァ様なのであった
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14人の会員が気に入ったと投稿しています
不滅の名作
ロキュの69日連続レビューU その21
いろはレビューの「か」
(,ネタばれあり)
初めて観たのはテレビの洋画番組で、ボギーの吹替は久米明さんでした。 それ以来何回観たことか。
まあ、いつ観てもすばらしい名画ですねえ。 これぞクラシック、殿堂入り。
ですが製作裏話を見ると、かなりドタバタとしている。
リック役は最初からボギーだったわけでなく、ロナルド・レーガンやジョージ・ラフトの話が流れてのものだし、脚本はクレジットこそ3人だが、いろいろな人の手が入っているし、撮影開始しても結末が決まっていなくてバーグマンはどちらの男と飛行機に乗るのか直前まで知らなかった・・・・とか段取りの変更で混乱した現場のエピソードにことかかない。
( そんな現場だったためか、芸術志向の強いバーグマンは通俗的で大した作品ではないと思って、本人が観たのはおよそ30年後。 思っていた以上の作品に驚いたといいます。 )
福井次郎著 [「カサブランカ」はなぜ名画なのか]によると、キャストの中でアメリカ産まれが確認できるのは実に3人だけ、他は外国出身で、その多くは実際に敵に占領されていた国の亡命者だということです。
たとえばシュトラッサー少佐役のコンラート・ファイトは『 カリガリ博士 』などに出ていたドイツ出身の俳優ですが、奥さんがユダヤ系で、本人もユダヤ教に改宗した人です。
スタッフだけでなくキャストにもユダヤ系が多いのは当時としては異例のことだそうで、この作品にこめられた反ナチの戦意高揚の士気はおのずと高かったということですね。
ポール・ヘンリード演じるラズロのモデルは、のちにEUの父と呼ばれるリヒャルト・クーデンホーフ・カレルギーだという説があり、その母親・光子は日本人で、NHKが以前ドキュメンタリー・ドラマを制作した際には、吉永小百合が演じていましたね。
監督は、マイケル・カーティス。 ご本人は、いろんな横入りが入ったためか、本作をあまり評価していないとの声もありますが・・・。
長いことアメリカ生まれだと思っていましたが、ハンガリー系ユダヤ人で、ハンガリー名はケルテース・ミハーイ。 第二のルビッチェとして1927年に招聘され、ナチス台頭以前にアメリカに帰化していました。
英語があまりうまくなく、ナマリも強くて、スタッフや俳優たちから揶揄されていたそうです。
いわゆる会社が望む作品を作る職人監督と見なされ、過小評価されてきたきらいがあります。
ぼくもそうでした。
でも『 汚れた顔の天使 』『 カサブランカ 』『 俺たちは天使じゃない 』「 ホワイト・クリスマス」を作った監督です。 近年は『 ミルドレッド・ピアース 』なども見なされ、再評価されてる大監督ではないでしょうか。 ぼくも見直していきたいと思います。
能書きは別にして、
ボギー、そしてバーグマン登場シーンのあざやかさ。 観客はここでもう心をわしづかみにされます。
タフガイにしてロマンチストのリック=ボギー、自由の女神であるイルザのバーグマン。
『 M 』のピーター・ローレ、『 マルタの鷹 』のシドニー・グリーンストリート、『 フラビアのロレンス 』のクロード・レインズら脇を固める名キャスト。
名曲「At Time Goes By 」、数々の名セリフ、名シーン。
ハードボイルドなサスペンス映画、ロマンチックなメロドラマ、そして政治的メッセージとヒロイズム。
それらが絶妙なバランスを持ちながら、品格あるエンターテインメント作品となっている。
傑作であり、奇蹟でもあります。
ドタバタした現場でこんな名画が生まれるのを知ると、映画の神様っているのだなと感じます。
このレビューは気に入りましたか?
11人の会員が気に入ったと投稿しています
三人の女
よふかしさんが、「新しい映画ばかり観ていると、自分の中の何かが失われていくような気がする。」と書いておられましたが、「映画についての何か」なんて全くない私でさえも、新しいものばかり観ていると無性に空しくなってしまうことがあります。
で、たまには古い映画を観ようってことで、「午前10時の映画祭」にて久々に鑑賞しました。
この映画は、はるか昔のことだけど、英語の教材として観たことがあります。
その時、いちばん印象に残ったこと。
リックの「カフェ・アメリカン」で、ギターを抱えて歌うラテン系らしき女性歌手。
その歌を聞いたスペイン人のクラスメートが、
「どうやらスペイン語で歌ってるみたいだけど、何を歌ってるのかさっぱりわからない。」
ところが、コスタリカ、エルサルバドルといった南米の国からきたクラスメートは、
「あれは私たちの国では誰でも知ってる有名な歌だ。」
先生いわく、「ハリウッドのスタジオで、短期間で適当に撮った映画だからね。そのへんにいた人を連れてきて歌わせたんでしょうね。」
以来、私の中では「適当に作った映画」だという固定観念ができてしまったのですが、実際「脚本が完成しないうちに撮影に入ったため、現場は混乱していて、ラストも数通り撮影された」(午前10時の映画祭のプログラムより)のだそうです。
そんな映画なんだけど、久しぶりに観直して、意外にもとても楽しめましたし、リックとイルザの悲恋には胸をかき乱されてしまいました。
今回鑑賞して、もうひとつ思い出したことがあったのですが、それはあの有名なせりふ。
「昨夜はどこにいたの?」「そんな昔のことは覚えていない。」
「今夜は会える?」「そんな先のことはわからない。」
このキザなせりふを、私はある男性から言われたことがあるってこと。
そして、リックにこのせりふを投げかけられたイボンヌのように、私も捨てられたのだった(泣)。
イボンヌを冷たく突き放したリックだけど、イボンヌはしたたかに生きてゆく。
しかしリックは、旅券と引き換えに体を求められた女性に情けをかける。
そして、心から愛したイルザには究極の自己犠牲で答える。
あ〜、私もこんなふうに愛されてみたい。
イングリッド・バーグマンの潤んだ瞳が本当に美しい。
もうひとつの有名なせりふ、「君の瞳に乾杯(Here's looking at you,kid.)」がなんと似合うことか。
このレビューは気に入りましたか?
9人の会員が気に入ったと投稿しています
メローなストーリー
ドイツによるヨーロッパ侵攻が進んでいるという状況設定ですが、ドイツ側の登場人物も抵抗運動側の登場人物も立ち振る舞いが非常に優雅で戦時下とは思えない程余裕があります。
また、ラブロマンスも昔の映画らしく男女の感情表現が抑制的で大変上品な感じがします。作品の中で何度か流れるAS TIME GOES BYがこの作品のメローな雰囲気をまさに象徴している気がします。
せかせかした現代生活から抜け出して、ひとときのゆったりした時間に浸りたいときとかにはお奨めの作品と思います。
このレビューは気に入りましたか?
9人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
カサブランカと言えば・・・・
投稿日
2006/01/16
レビュアー
よふかし
10年位前にカサブランカ、マラケシュなどに行ったことがあります。マラケシュは広場と大道芸人などが有名で、たしかヒチコック「知りすぎた男」の冒頭に登場します。ロケかどうかは知りませんが、その白く塗られた建物と青空のコントラスト、迷宮のような市場、マラケシュはイメージ通りでした。もっとも白いと思っていた建物は赤茶というか肌色で、地元の人に聞いたら「白だと光が反射して目を傷める」と言っていた記憶があります。
カサブランカはあまり記憶がありません。駅前にホリディ・インがあって泊まると、一階に「リックズ・バー」がありました。葉巻をくわえたリックらしき人物は見当たりませんでしたが、サムのようにも見える黒人が、あの曲を弾いています。もしかしたら自動演奏でフリだけしていたのかもしれません。グラス片手にピアノに近づいて、『プレイ・イット・アゲイン、サム』と言う自分を想像しましたが、やめておきました。
そのとき、他のフロアから日本人女性団体(たぶんおばさま方)の朗々たるコーラスが聞こえてきました。「月のー 砂漠をー はーるー ばーるとー」。以後、カサブランカといえば、月の砂漠なのですが、映画のほうは割りと好きです。70点。
もっと自分に正直に・・しょの2
投稿日
2006/01/15
レビュアー
裸足のラヴァース
いやあ わし「ニューシネパラ」の悪口なんか書いてないですよう 困りますねそんなこと言われると 「ショーシャンク」とか「フィールドオブ」なんとかだって なかなかいいんじゃないでしょうかねえ 「シェーン」なんて名作中の名作じゃないですか あのピストルの硝煙だけでも(だけかな?)見る価値あるじゃないですか その上 雲黒斎氏までが 名作「カサブランカ」にいちゃもんをつけるとは 世も末です
わしなんか「カサブランカ」は確か三回位観て マイケル他の活劇に面白いのがいくらでもあるじゃん このどこがいいんだよと思ってたのは 若い生意気盛りのときで 反省しています
こうゆう名作の悪口を書いていると ベスト10には入れませんよ 警告いたします
ところでわしはいつのまに 文芸評論家中村光夫先生のように ですます調になったんだろう どうも謎だ 人気取りだろうか マダム様たちに嫌われたくないからだろうか? 自分に正直にありたいと思う 久しぶり雨の庭に佇むラヴァ様なのであった
不滅の名作
投稿日
2012/06/29
レビュアー
ロキュータス
ロキュの69日連続レビューU その21
いろはレビューの「か」
(,ネタばれあり)
初めて観たのはテレビの洋画番組で、ボギーの吹替は久米明さんでした。 それ以来何回観たことか。
まあ、いつ観てもすばらしい名画ですねえ。 これぞクラシック、殿堂入り。
ですが製作裏話を見ると、かなりドタバタとしている。
リック役は最初からボギーだったわけでなく、ロナルド・レーガンやジョージ・ラフトの話が流れてのものだし、脚本はクレジットこそ3人だが、いろいろな人の手が入っているし、撮影開始しても結末が決まっていなくてバーグマンはどちらの男と飛行機に乗るのか直前まで知らなかった・・・・とか段取りの変更で混乱した現場のエピソードにことかかない。
( そんな現場だったためか、芸術志向の強いバーグマンは通俗的で大した作品ではないと思って、本人が観たのはおよそ30年後。 思っていた以上の作品に驚いたといいます。 )
福井次郎著 [「カサブランカ」はなぜ名画なのか]によると、キャストの中でアメリカ産まれが確認できるのは実に3人だけ、他は外国出身で、その多くは実際に敵に占領されていた国の亡命者だということです。
たとえばシュトラッサー少佐役のコンラート・ファイトは『 カリガリ博士 』などに出ていたドイツ出身の俳優ですが、奥さんがユダヤ系で、本人もユダヤ教に改宗した人です。
スタッフだけでなくキャストにもユダヤ系が多いのは当時としては異例のことだそうで、この作品にこめられた反ナチの戦意高揚の士気はおのずと高かったということですね。
ポール・ヘンリード演じるラズロのモデルは、のちにEUの父と呼ばれるリヒャルト・クーデンホーフ・カレルギーだという説があり、その母親・光子は日本人で、NHKが以前ドキュメンタリー・ドラマを制作した際には、吉永小百合が演じていましたね。
監督は、マイケル・カーティス。 ご本人は、いろんな横入りが入ったためか、本作をあまり評価していないとの声もありますが・・・。
長いことアメリカ生まれだと思っていましたが、ハンガリー系ユダヤ人で、ハンガリー名はケルテース・ミハーイ。 第二のルビッチェとして1927年に招聘され、ナチス台頭以前にアメリカに帰化していました。
英語があまりうまくなく、ナマリも強くて、スタッフや俳優たちから揶揄されていたそうです。
いわゆる会社が望む作品を作る職人監督と見なされ、過小評価されてきたきらいがあります。
ぼくもそうでした。
でも『 汚れた顔の天使 』『 カサブランカ 』『 俺たちは天使じゃない 』「 ホワイト・クリスマス」を作った監督です。 近年は『 ミルドレッド・ピアース 』なども見なされ、再評価されてる大監督ではないでしょうか。 ぼくも見直していきたいと思います。
能書きは別にして、
ボギー、そしてバーグマン登場シーンのあざやかさ。 観客はここでもう心をわしづかみにされます。
タフガイにしてロマンチストのリック=ボギー、自由の女神であるイルザのバーグマン。
『 M 』のピーター・ローレ、『 マルタの鷹 』のシドニー・グリーンストリート、『 フラビアのロレンス 』のクロード・レインズら脇を固める名キャスト。
名曲「At Time Goes By 」、数々の名セリフ、名シーン。
ハードボイルドなサスペンス映画、ロマンチックなメロドラマ、そして政治的メッセージとヒロイズム。
それらが絶妙なバランスを持ちながら、品格あるエンターテインメント作品となっている。
傑作であり、奇蹟でもあります。
ドタバタした現場でこんな名画が生まれるのを知ると、映画の神様っているのだなと感じます。
三人の女
投稿日
2011/09/10
レビュアー
パープルローズ
よふかしさんが、「新しい映画ばかり観ていると、自分の中の何かが失われていくような気がする。」と書いておられましたが、「映画についての何か」なんて全くない私でさえも、新しいものばかり観ていると無性に空しくなってしまうことがあります。
で、たまには古い映画を観ようってことで、「午前10時の映画祭」にて久々に鑑賞しました。
この映画は、はるか昔のことだけど、英語の教材として観たことがあります。
その時、いちばん印象に残ったこと。
リックの「カフェ・アメリカン」で、ギターを抱えて歌うラテン系らしき女性歌手。
その歌を聞いたスペイン人のクラスメートが、
「どうやらスペイン語で歌ってるみたいだけど、何を歌ってるのかさっぱりわからない。」
ところが、コスタリカ、エルサルバドルといった南米の国からきたクラスメートは、
「あれは私たちの国では誰でも知ってる有名な歌だ。」
先生いわく、「ハリウッドのスタジオで、短期間で適当に撮った映画だからね。そのへんにいた人を連れてきて歌わせたんでしょうね。」
以来、私の中では「適当に作った映画」だという固定観念ができてしまったのですが、実際「脚本が完成しないうちに撮影に入ったため、現場は混乱していて、ラストも数通り撮影された」(午前10時の映画祭のプログラムより)のだそうです。
そんな映画なんだけど、久しぶりに観直して、意外にもとても楽しめましたし、リックとイルザの悲恋には胸をかき乱されてしまいました。
今回鑑賞して、もうひとつ思い出したことがあったのですが、それはあの有名なせりふ。
「昨夜はどこにいたの?」「そんな昔のことは覚えていない。」
「今夜は会える?」「そんな先のことはわからない。」
このキザなせりふを、私はある男性から言われたことがあるってこと。
そして、リックにこのせりふを投げかけられたイボンヌのように、私も捨てられたのだった(泣)。
イボンヌを冷たく突き放したリックだけど、イボンヌはしたたかに生きてゆく。
しかしリックは、旅券と引き換えに体を求められた女性に情けをかける。
そして、心から愛したイルザには究極の自己犠牲で答える。
あ〜、私もこんなふうに愛されてみたい。
イングリッド・バーグマンの潤んだ瞳が本当に美しい。
もうひとつの有名なせりふ、「君の瞳に乾杯(Here's looking at you,kid.)」がなんと似合うことか。
メローなストーリー
投稿日
2003/01/21
レビュアー
usibey
ドイツによるヨーロッパ侵攻が進んでいるという状況設定ですが、ドイツ側の登場人物も抵抗運動側の登場人物も立ち振る舞いが非常に優雅で戦時下とは思えない程余裕があります。
また、ラブロマンスも昔の映画らしく男女の感情表現が抑制的で大変上品な感じがします。作品の中で何度か流れるAS TIME GOES BYがこの作品のメローな雰囲気をまさに象徴している気がします。
せかせかした現代生活から抜け出して、ひとときのゆったりした時間に浸りたいときとかにはお奨めの作品と思います。
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
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- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
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