田園に死す / 菅貫太郎
田園に死す
/寺山修司
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全体の平均評価点: (5点満点)
(27)
解説・ストーリー
寺山修司が自身の同名歌集をもとに映画化した、自らの少年時代を描いた自伝的色彩の強い作品。青森県の北端、下北半島・恐山のふもとの寒村。父に早く死なれた少年は、母と二人で暮している。母と二人だけの生活に嫌気のさしている少年の唯一の楽しみは恐山のイタコに父の口寄せをしてもらうこと。ある日、村にやってきたサーカス団の団員に遠い町の話を聞いた少年は隣家の憧れの娘に一緒に村を出ようと持ちかけるが……。少年時代の回想シーンが象徴的な映像で綴られていく。
寺山修司が自身の同名歌集をもとに映画化した、自らの少年時代を描いた自伝的色彩の強い作品。青森県の北端、下北半島・恐山のふもとの寒村。父に早く死なれた少年は、母と二人で暮している。母と二人だけの生活に嫌気のさしている少年の唯一の楽しみは恐山のイタコに父の口寄せをしてもらうこと。ある日、村にやってきたサーカス団の団員に遠い町の話を聞いた少年は隣家の憧れの娘に一緒に村を出ようと持ちかけるが……。少年時代の回想シーンが象徴的な映像で綴られていく。
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「田園に死す」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
寺山修司が自身の同名歌集をもとに映画化した、自らの少年時代を描いた自伝的色彩の強い作品。青森県の北端、下北半島・恐山のふもとの寒村。父に早く死なれた少年は、母と二人で暮している。母と二人だけの生活に嫌気のさしている少年の唯一の楽しみは恐山のイタコに父の口寄せをしてもらうこと。ある日、村にやってきたサーカス団の団員に遠い町の話を聞いた少年は隣家の憧れの娘に一緒に村を出ようと持ちかけるが……。少年時代の回想シーンが象徴的な映像で綴られていく。
「田園に死す」 の作品情報
「田園に死す」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
田園に死すの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
102分 |
|
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GNBR1569 |
2002年12月02日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
|
0人
|
0人
|
田園に死すの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
102分 |
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1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GNBR1569 |
2002年12月02日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:27件
郷愁と共に
投稿日:2007/04/25
レビュアー:こんちゃん
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
当時、紅顔の美少年で演劇青年だった私は、日々黒テント、赤テント・天井桟敷と徘徊しておりました。そんな中、鬼才寺山修司が、「書を捨てよ、町へ出よう」に続き、(これは興行的には惨敗でした)「田園に死す」を映画化するというので
「あの詩集を、どのように映像化するのか」
という興味もあり、新宿のオールナイト館で鑑賞しました。
衝撃的でしたね。当時の映画の常識からすれば。しかしながら、状況劇場における不条理性から考えれば、私ども演劇青年は
「寺山修司も、世間に迎合したか」
と落胆したものです。
タイム・パラドックスについては、種々の作品で論じられますが、この作品では三代前のおばあさんを殺したらどうなるかということよりも、実験的映画であるにもかかわらず、過去の呪縛から逃れるために母を殺そうとして殺すことができない苦悩を強烈に押し出します。
アングラ劇団(演劇実験室と言ってましたが)天井桟敷の狂気性に比べれば、おとなしいという感じは否めませんが、リアリティを追求していた映画界に一石を投じたエポック・メイキングであることには間違いないと思います。
今考えてみると、すんごいメンバーが集まっていたと思います。天井桟敷の旗揚げ時には東由多加(後に東京キッド・ブラザースを主催・柴田恭兵や三浦浩一がいます)横尾忠則(サイケ・アートの一人者)九條映子(女優、元妻)でしょ。paroleさんが気に入っておられたJ・A・シーザー(本名・寺原孝明、れっきとした日本人)は、ピンク・フロイドの影響を色濃く受けながら
も独自の世界観を醸し出してました。(カルメン・マキや下田逸郎、つのだひろなんかも天井桟敷に関わってました)
paroleさんのおっしゃるように、これは映画か?と言う問いには「・・・?」でしょうね。この映画をきっかけに天井桟敷に足を運んでくれる人が増えればという目論見があったかもしれません。最後の仕掛けは舞台演劇に関わった人ならではの発想で、実験的映像としては見るべきところは有ると思います。
あ、TVドラマによく出ている高橋ひとみ(ホテリアーにも出てた)は、寺山修司の最後の弟子だそうですよ。本人曰く。
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19人の会員が気に入ったと投稿しています
寺山修司は普段も東北弁なまりだった
またまた素敵なレビュアーの方が登場しましたね。ミヒャエル・ハネケの諸作品を皮切りにここのところ矢継ぎ早にレビューを書かれている"かふう"さんがその人で、私と作品の趣味が一致している部分が部分が大きいこともあって、個人的には花丸付きの期待株です。
さて、そのかふうさんのレビューを読んでいたら、思わず懐かしさを感じる作品に出遭ってしまいましたので、半ば(以上)懐古趣味からレビューを書こうと思い立ちました。今だから言える的なことなのですが、映画を意識的かつ本格的に見始めた頃に観たこの作品は、少なくとも高校時代までは私にとってのベスト・ワンの作品でした。お恥ずかしくも「文学少年」であったわたくしは、その「文学的」な世界にコロリとやられてしいました。中でもかふうさんがご指摘の「ラストのあっと驚く仕掛け」には当時は心底驚愕し、感動し、しばらくの間J・A・シーザー作曲のそのシーンで流れる曲が頭の中で流れ続けていました。その勢いで麻布にあった天井桟敷のアトリエにまで足を伸ばし、寺山修司自身から「ご注文は、なんですか?」と例の東北弁なまりで注文を聞いてもらったなどと言う笑い話のような体験までしました(天井桟敷は稽古や舞台公開時以外は喫茶店として経営されていたのです)。
しかし何年か前に本作のDVDレンタル品があることを知り、期待に胸をふくらませて観たのですが、あの時の感動の再現はおろか妙に醒めた感慨しか感じませんでした。同じ新宿を舞台にした似たような部分がないとは言えない大島渚の『新宿泥棒日記』を再見した時には、未だに当時とは別な意味合いではあるもののそれなりの感慨を感じたのとは大きな違いでした。
別に悪い作品だとまでは思いませんでしたし、「過去の幻影」さえなければ、寺山修司自身が「フェリーニの『アマルコルド』に似ていると「悪口」を言われた」と語っていたのと似たような、でも決して否定的ではない感想を抱いたと思います。だから、私が感じた肩すかし感は、本作のテーマともなっている「作られた記憶の詐術」と言うことなのかも知れません。
でも、それでもやっぱり、寺山マジックに色濃く彩られた要素をまぶしさえすればすなわち作品が出来上がるというのは安易と言わざるを得ず、ある時期以降寺山修司が最も力を入れた演劇・舞台芸術ならまだしも、映画である限りは映画としての自立性や映画としての美学が必要なわけで、「本作は映画か?」と尋ねられたらちょっとばかり首を傾げざるを得ないのです。
もちろん本作は間違いなく映画ですし、好きか嫌いかの二者一択を迫られれば私案の挙げ句に「好きだ」と答えるでしょう。濃厚なセンチメンタリズムに満ち溢れた独特の世界観は、それなり(以上)に愉しめるものとして人にお勧めできるものと言えるかもしれません。ただしそれは、映画作品と言うよりは、演劇において最もわかりやすくかつ明確に提示されていた寺山ワールドへの誘いであって、一つの映画作品としてではないでしょう。
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9人の会員が気に入ったと投稿しています
流れるひな壇
“川上から流れてくるひな壇”がトラウマになるほど怖かったこの映画。
今見てもやっぱり怖い。日本的な陰湿な恐怖って、海外じゃとうてい真似できないですね。
まあ、ホラー映画じゃないですけどコレ。
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8人の会員が気に入ったと投稿しています
寺山修司節に完敗
久しぶりに物凄い作品に出会ったというか。
寺山自身の自伝的な要素が強いと言われているが、これほど強烈な色彩と奔放なイメージで構築されるインモラルな幻想世界に自伝的作品特有のセンチメンタリズムを見い出すことは難しい。
鈴木清順の「陽炎座」や「ツゴイネルワイゼン」、松本俊夫の「ドグラ・マグラ」と同系列とも言えるかな。
ところどころサブリミナル的に挿入される短い映像や、ラストのあっと驚く仕掛け(数年前の中村座で勘三郎さんもこの手法を使っていたのはパクりか??)など、視覚的な強烈さもさることながら凝りに凝ったその映像構成は30年経た今でもその斬新さを失わず、寺山の多才ぶりに今さらながら目を見張る思いがした。
凄過ぎるよ、寺山修司。
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7人の会員が気に入ったと投稿しています
採点放棄
観終わった後は言葉を失くす。これはもうおいらがレビューを書ける範囲を超越した作品。生理的に無理。体が寺山修司を拒否する。
明らかに演劇の世界の人間だと感じる点もそうだが、一番はこの世界観。“奇才”という言葉がこれほど似合う人間はそういない。
豪華七段雛人形には汗が出た。子供を流す時すぐにひっくり返ったのには悪寒が走った。おいらはどんな作家でも三本は観ようと決めてる。寺山はこれで三本目。恐らくもう観ない。
一本の映像作品として(あまり映画とは言いたくない)評価が高いのも確かだから、観ない方が良いとは言わない。いや、むしろ一度観たほうが良い作品だろう。
ただ、観始めて肌が合わないと感じた方は最後まで観なくて良いと思う。おいらが子供だったらトラウマになってるぞ。
美術の粟津潔の仕事がなかなかで、書を捨て・・なんかに比べると映画的な作品に仕上がってる点と、山や田園風景の自然色と鮮烈な赤とのコントラストが印象的だったという事は言っておこう。
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5人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
郷愁と共に
投稿日
2007/04/25
レビュアー
こんちゃん
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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当時、紅顔の美少年で演劇青年だった私は、日々黒テント、赤テント・天井桟敷と徘徊しておりました。そんな中、鬼才寺山修司が、「書を捨てよ、町へ出よう」に続き、(これは興行的には惨敗でした)「田園に死す」を映画化するというので
「あの詩集を、どのように映像化するのか」
という興味もあり、新宿のオールナイト館で鑑賞しました。
衝撃的でしたね。当時の映画の常識からすれば。しかしながら、状況劇場における不条理性から考えれば、私ども演劇青年は
「寺山修司も、世間に迎合したか」
と落胆したものです。
タイム・パラドックスについては、種々の作品で論じられますが、この作品では三代前のおばあさんを殺したらどうなるかということよりも、実験的映画であるにもかかわらず、過去の呪縛から逃れるために母を殺そうとして殺すことができない苦悩を強烈に押し出します。
アングラ劇団(演劇実験室と言ってましたが)天井桟敷の狂気性に比べれば、おとなしいという感じは否めませんが、リアリティを追求していた映画界に一石を投じたエポック・メイキングであることには間違いないと思います。
今考えてみると、すんごいメンバーが集まっていたと思います。天井桟敷の旗揚げ時には東由多加(後に東京キッド・ブラザースを主催・柴田恭兵や三浦浩一がいます)横尾忠則(サイケ・アートの一人者)九條映子(女優、元妻)でしょ。paroleさんが気に入っておられたJ・A・シーザー(本名・寺原孝明、れっきとした日本人)は、ピンク・フロイドの影響を色濃く受けながら
も独自の世界観を醸し出してました。(カルメン・マキや下田逸郎、つのだひろなんかも天井桟敷に関わってました)
paroleさんのおっしゃるように、これは映画か?と言う問いには「・・・?」でしょうね。この映画をきっかけに天井桟敷に足を運んでくれる人が増えればという目論見があったかもしれません。最後の仕掛けは舞台演劇に関わった人ならではの発想で、実験的映像としては見るべきところは有ると思います。
あ、TVドラマによく出ている高橋ひとみ(ホテリアーにも出てた)は、寺山修司の最後の弟子だそうですよ。本人曰く。
寺山修司は普段も東北弁なまりだった
投稿日
2007/02/09
レビュアー
parole
またまた素敵なレビュアーの方が登場しましたね。ミヒャエル・ハネケの諸作品を皮切りにここのところ矢継ぎ早にレビューを書かれている"かふう"さんがその人で、私と作品の趣味が一致している部分が部分が大きいこともあって、個人的には花丸付きの期待株です。
さて、そのかふうさんのレビューを読んでいたら、思わず懐かしさを感じる作品に出遭ってしまいましたので、半ば(以上)懐古趣味からレビューを書こうと思い立ちました。今だから言える的なことなのですが、映画を意識的かつ本格的に見始めた頃に観たこの作品は、少なくとも高校時代までは私にとってのベスト・ワンの作品でした。お恥ずかしくも「文学少年」であったわたくしは、その「文学的」な世界にコロリとやられてしいました。中でもかふうさんがご指摘の「ラストのあっと驚く仕掛け」には当時は心底驚愕し、感動し、しばらくの間J・A・シーザー作曲のそのシーンで流れる曲が頭の中で流れ続けていました。その勢いで麻布にあった天井桟敷のアトリエにまで足を伸ばし、寺山修司自身から「ご注文は、なんですか?」と例の東北弁なまりで注文を聞いてもらったなどと言う笑い話のような体験までしました(天井桟敷は稽古や舞台公開時以外は喫茶店として経営されていたのです)。
しかし何年か前に本作のDVDレンタル品があることを知り、期待に胸をふくらませて観たのですが、あの時の感動の再現はおろか妙に醒めた感慨しか感じませんでした。同じ新宿を舞台にした似たような部分がないとは言えない大島渚の『新宿泥棒日記』を再見した時には、未だに当時とは別な意味合いではあるもののそれなりの感慨を感じたのとは大きな違いでした。
別に悪い作品だとまでは思いませんでしたし、「過去の幻影」さえなければ、寺山修司自身が「フェリーニの『アマルコルド』に似ていると「悪口」を言われた」と語っていたのと似たような、でも決して否定的ではない感想を抱いたと思います。だから、私が感じた肩すかし感は、本作のテーマともなっている「作られた記憶の詐術」と言うことなのかも知れません。
でも、それでもやっぱり、寺山マジックに色濃く彩られた要素をまぶしさえすればすなわち作品が出来上がるというのは安易と言わざるを得ず、ある時期以降寺山修司が最も力を入れた演劇・舞台芸術ならまだしも、映画である限りは映画としての自立性や映画としての美学が必要なわけで、「本作は映画か?」と尋ねられたらちょっとばかり首を傾げざるを得ないのです。
もちろん本作は間違いなく映画ですし、好きか嫌いかの二者一択を迫られれば私案の挙げ句に「好きだ」と答えるでしょう。濃厚なセンチメンタリズムに満ち溢れた独特の世界観は、それなり(以上)に愉しめるものとして人にお勧めできるものと言えるかもしれません。ただしそれは、映画作品と言うよりは、演劇において最もわかりやすくかつ明確に提示されていた寺山ワールドへの誘いであって、一つの映画作品としてではないでしょう。
流れるひな壇
投稿日
2003/03/26
レビュアー
レビュアー名未設定
“川上から流れてくるひな壇”がトラウマになるほど怖かったこの映画。
今見てもやっぱり怖い。日本的な陰湿な恐怖って、海外じゃとうてい真似できないですね。
まあ、ホラー映画じゃないですけどコレ。
寺山修司節に完敗
投稿日
2007/02/05
レビュアー
かふう
久しぶりに物凄い作品に出会ったというか。
寺山自身の自伝的な要素が強いと言われているが、これほど強烈な色彩と奔放なイメージで構築されるインモラルな幻想世界に自伝的作品特有のセンチメンタリズムを見い出すことは難しい。
鈴木清順の「陽炎座」や「ツゴイネルワイゼン」、松本俊夫の「ドグラ・マグラ」と同系列とも言えるかな。
ところどころサブリミナル的に挿入される短い映像や、ラストのあっと驚く仕掛け(数年前の中村座で勘三郎さんもこの手法を使っていたのはパクりか??)など、視覚的な強烈さもさることながら凝りに凝ったその映像構成は30年経た今でもその斬新さを失わず、寺山の多才ぶりに今さらながら目を見張る思いがした。
凄過ぎるよ、寺山修司。
採点放棄
投稿日
2005/10/10
レビュアー
雲黒斎
観終わった後は言葉を失くす。これはもうおいらがレビューを書ける範囲を超越した作品。生理的に無理。体が寺山修司を拒否する。
明らかに演劇の世界の人間だと感じる点もそうだが、一番はこの世界観。“奇才”という言葉がこれほど似合う人間はそういない。
豪華七段雛人形には汗が出た。子供を流す時すぐにひっくり返ったのには悪寒が走った。おいらはどんな作家でも三本は観ようと決めてる。寺山はこれで三本目。恐らくもう観ない。
一本の映像作品として(あまり映画とは言いたくない)評価が高いのも確かだから、観ない方が良いとは言わない。いや、むしろ一度観たほうが良い作品だろう。
ただ、観始めて肌が合わないと感じた方は最後まで観なくて良いと思う。おいらが子供だったらトラウマになってるぞ。
美術の粟津潔の仕事がなかなかで、書を捨て・・なんかに比べると映画的な作品に仕上がってる点と、山や田園風景の自然色と鮮烈な赤とのコントラストが印象的だったという事は言っておこう。
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