ブルーベルベットの画像・ジャケット写真

ブルーベルベット / カイル・マクラクラン

ブルーベルベット /デヴィッド・リンチ

平均評価点: 

予告編を検索

全体の平均評価点: (5点満点)

73

DVD

映画賞受賞作品

旧作

お届け率:100%

解説・ストーリー

デヴィッド・リンチ監督によるスリラー。ノース・キャロライナ州ランバートン。製材が主産業ののどかな町。よく晴れた日、大学生のジェフリーは、庭仕事をしていて突然異常な発作に襲われた父を見舞った病院からの帰り道、野原で異様な物を見つけた。手に取ってみると、それは何と切り落とされた人間の片耳だった……。

DVD

映画賞受賞作品

旧作

お届け率:100%

ジャンル :

新規ご登録はこちら

新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を

14日間無料お試し!
  • 無料お試し期間中『新作』はレンタル対象外です。
    新作をレンタルする方法はこちら
  • ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
  • @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
  • A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
  • B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
  • 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
  • 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。

「ブルーベルベット」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

デヴィッド・リンチ監督によるスリラー。ノース・キャロライナ州ランバートン。製材が主産業ののどかな町。よく晴れた日、大学生のジェフリーは、庭仕事をしていて突然異常な発作に襲われた父を見舞った病院からの帰り道、野原で異様な物を見つけた。手に取ってみると、それは何と切り落とされた人間の片耳だった……。

「ブルーベルベット」 の作品情報

作品情報

製作年:

1986年

製作国:

アメリカ

原題:

BLUE VELVET

受賞記録:

1986年 LA批評家協会賞 助演男優賞

「ブルーベルベット」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!

TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!

洋画・邦画

35,500
タイトル以上

国内ドラマも一部含まれております

国内・海外ドラマ

5,400
タイトル以上

アニメ

9,200
タイトル以上

R-18

210,000
タイトル以上

CD

250,000
タイトル以上

※2022年2月 現在のタイトル数

新規ご登録はこちら

新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を

14日間無料お試し!
  • 無料お試し期間中『新作』はレンタル対象外です。
    新作をレンタルする方法はこちら
  • ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
  • @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
  • A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
  • B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
  • 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
  • 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。

関連作品

関連作品

デスパレートな妻たち<シーズン5>

コーチ・ラドスール 無敵と呼ばれた男

ファング・オブ・モンスター

嵐の青春

ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ

ユーザーレビュー:73件

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

この作品に関するあなたの感想や意見を書いてみませんか?

1〜 5件 / 全73件

映画も経年劣化するものか? ネタバレ

投稿日:2006/11/10 レビュアー:masamune

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

極めてどうでもよい話ですが、今日11月10日は私の誕生日(汗)。と言う事で何かお気に入りをレビューしたくて本作をば。David Lynch監督の作品は難しいと言う意見をよく耳にしますが、私的には監督の作品が物語が難解=意味不明=ダメ映画と思われるのはチョッと辛いですね。監督の作品の多くは観念的な部分が多分に有って、それが素晴らしいのですが一つの物語として映画を楽しむ向には「何じゃコリャ」かもしれません、監督の場合は映し出す「絵」一枚一枚に想いが込められてる「映像作家」であり、逆に商業監督としてみた場合は説明不足も甚だしく、その点では失格だろう。本作はあらすじから言えば「平凡な日常の生活に潜むダークなセクシャリズムとバイオレンスの悪夢、そして倒錯したミステリー」がテーマである(と私は思う)。公開された当時はアカデミー賞監督賞にノミニーされたのを始め、全米批評家協会賞を総ナメ、アボリアッツ・ファンタスティック映画祭ではグランプリと抜群の評価だった。リンチワールド此処に極まれり!、と言った感じだったが本作を再見して少し私は意見が変わってきた。それは「映画も経年劣化するものなのか?」と。本作のあらすじにしても、先程の言い方を平たく言えば「一人の魔性の手に堕ちた美女を、普通の若者が救う事で自分も成長する」とも言える、物語としては陳腐とも言える古さに感じた。当時の感覚から言えばサイコ・サスペンスなのかもしれないが今の時代感覚から言えば、古びて瓦礫と化した様に見えるから不思議だ。よく言われる「カルト・ムービー」とはこうして作るものだと語ってるかの撮り方に計算高さすら感じた。このギャップはなんだろう・・・と考えた時に、やはり監督の「マルホランド・ドライブ」(レビューも見てね)を思い出さずにはいられない。マルホは今見ても伏線が縦横無尽に張られており、何度見ても新たな発見が有る様に思うが、本作とは雲泥の差でこれが時代の流れと言うものかと自問自答したくなった。本作は(今見れば)物語の展開もあざといほどスローで、思わせぶりだ。MGMのスタジオには本編が4時間を超えるマスターフィルムが有るそうだが、監督の買取依頼を拒否した事で公式には「無い」事になってる。現在の「無修正最終版」でも本来の半分以上はカット去れてる訳だから曲りなりにも監督しては凄いのか、アホなのか紙一重とも言える。「映像作家」なら何時間でも撮れば良いが、本作はこれで観客からお金を貰うのが大前提な訳だから困ったものだ(スタジオ的にはね)。案の定と言うべきか、本作で「映像作家」としては一流と認められたものの、商業ベースの監督としては疑問符が付き、しばらく沈黙が続いた。しかし長尺のストーリーなら映画よりTVだと気がつくのに、そう時間は掛からなかった。そう次作の「ツイン・ピークス」は監督からしたら立派な一本の映画なのだ。この「ツイン・ピークス」は今活況を呈してるTVシリーズ「24」「LOST」のルーツ的作品で、それまでのビデオ業界では大作の映画を一本借りても、TVの数話分一本を借りても値段は同じな訳で商売が出来る筈が無いと思われてた。それが「ツイン・ピークス」では店頭にズラッと並んだテープめがけてお客さんが殺到したのだから、監督の笑い顔が目に浮ぶ。当時は日米双方で社会現象になった程だった。この世紀の大ヒットでスッキリしたのか監督は次作の「ロスト・ハイウェイ」で再び映画界を震撼させたのだった。改めて本作は監督の「映画監督」としてのメジャーデビューで自分の作家性と商業主義の整合性を模索する意味でも、いい勉強になったと思う。それでも「耽美と頽廃」「官能と倒錯」など監督のリンチワールドは本作で既に確立されている。物語の古さは仕方ないが、だからダメとはとても言えないクオリティを誇る。やはり「経年劣化」はしてなかった様だ。本作を見た貴方は冒頭の「耳」の持ち主の事などエンディングですっかり忘れている事だろう・・・ それがリンチ・ワールドなのです。

監督の盟友Angelo Badalamentiの音楽は、今聞いても素晴らしい!。私はあまりお酒を飲みませんが、本作を見てワインが飲みたくなる人の気持ちは分る気がする。

このレビューは気に入りましたか? 22人の会員が気に入ったと投稿しています

15〜6年前、初めて観た時は耳のシーンでストップ

投稿日:2006/11/17 レビュアー:オタエドン

このレビューは気に入りましたか? 18人の会員が気に入ったと投稿しています

リンチに魅せられて。 専門的な事に詳しい方にちょっと質問 ネタバレ

投稿日:2009/06/22 レビュアー:pokorou

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

ずいぶん前に鑑賞して、記憶が定かではない・・・

が、記憶に直残るのは
 ○町全体の風景が陰で起こっている事件とは真逆で、とてもきれいな街。各家庭にはバラ、チューリップ、消防員でさえ、住民に手を振る。とてもしあわせそうなあ光景。
 ○野原で拾った耳
 ○女性(歌手)はカウラだった。
 ○カイル・マクライン君、ちょっぴり浮気心
 ○オカマクラブにはメタボレディー・・・
 ○そして、ラウブハウスで「ブルーベルベット」が毎夜歌手によって歌われる。これが・・・お世辞にも上手とは言えない・・・
この女優さん、元はモデルだったらしい。なので、スタイル抜群のはず。が・・・そうは見えない。意図して、美を強調するより、哀れな女として印象付けたかったらしい。
 ○この彼女に夢中なのが、デニスホッパー
 ○デニスホッパー、が実に良い演技をする。
 
カイル・マクラインの好奇心から始まった探偵ゴッコだったが、次第に彼女にひかれていく。愛か、道場か・・・

愛する彼女を自分のものにするため、旦那、子供を誘拐し、彼女を意のままに操っていたのだ。普通にしている時も過激な男だけど、
ガス(?)を吸うと、みょうちきりんになる。
彼女を「ママ〜」と呼び、最後には思いやりのかけら、愛してるとは思えない状態でのレイプ・・・見てられない。。。




カイル・マクラインの愛は本物だったのか、彼女を助けたかったのか、警察に相談し、なんとか無事、彼女は保護され、事件は解決。

そして刑事の娘と結婚したのだろうか。
「昼食よ〜」と呼ばれ、庭から家へ入る。
キッチンの窓には「コマドリ」刑事の娘は以前「コマドリが幸せを運んで来てくれるのよ」と、行っていた。

明らかに本物に見えないコマドリだけど、ここはご愛敬w

めでたしめでたし。

と、すとーりーはこんな感じですが、良くも悪くもリンチ色がバリバリに出てました。大好きな監督の仲間入り決定です。
彼の作り出す映像は、一言では言いきれず、不思議がいっぱいです。理解できない、では無く、この不思議に引き込まれ、賛否両論ながら、私はこの不思議に酔いしれている一人です。

このホラーバカに、なおくんが「ストレイトストーリー」と言う作品をレビューにあげていて、見てみたくなりました。
なんと、リンチ氏の作品でした。とても心温まる素敵な作品。
その後、購入までしてしまいました。未見の方は是非ご覧になっていただきたい!心洗われる素敵なストーリーです。


さて・・・「専門的な事に詳しい方にちょっと質問」ですが・・・
決して引かない事を約束して下さい!!!
この撮影で、歌手の彼女は、デニスホッパーの前で椅子に座り、脚をガバチョっと広げるシーンがありました。その時なんと、彼女は下着を着けていなかったそうです!!!デニスホッパーは実物を見たことになります・・・

映画でSEXシーンは良くあることですが、お布団をかぶっていたりすると、気にならないんですが、明らかに裸体が丸見えの時がありますよね?あれって、本当は下着を履いていてCG処理でもしてるのですか?それとも、まえばりでもしてるのでしょうか?
変な話、男性も女性もその気は無くとも、体に触れられることで、それなりに嫌でも反応してしまうのでは???
ぶっちゃけちゃうと、女性は濡れてきたり、男性は勃起したり。
そんな事は当たり前で誰も気にしない物なのでしょうか?

「きっと、こうだ!」「多分それは違う」「その意見賛成〜」
等、いろんな意見をお待ちしております。
出来れば・・・真実が知りたいんですが・・・



とにかく、デニスホッパー・・・すげえや。



                     pokorou

このレビューは気に入りましたか? 10人の会員が気に入ったと投稿しています

デヴィッド・リンチの帰還 ネタバレ

投稿日:2007/10/17 レビュアー:よふかし

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

 本作と同時期にはクローネンバーグの傑作『デッドゾーン』なども製作していて、山師のようなイメージもあるディノ・デ・ラウレンティスという人は、案外もっと評価されてよいのかもしれない。特にリンチの場合は、いっしょに組んだ前作『デューン』が批評的にも興行的にも大失敗したあとなのに、低予算とはいえファイナル・カットも含めて任せたというのだから感心してしまう(資料による)。ラウレンティスがいたから、リンチは向かない娯楽大作の世界に別れを告げ、自分のいるべき小さな、『イレイザーヘッド』の世界に還ってこられたのだ。だから『ツインピークス』や『ワイルド・アット・ハート』やその後の傑作の、リンチの奇妙な、魅力的な世界に僕らは入っていくことができるのだった。

『ブルーベルベット』は、メジャーから作家性の強い作品へリンチが帰還する、その過渡的な時期につくられた作品である、と思う。描かれているのはリンチ独特の世界だけれど、語り口はメジャー作品の香りを残して分かりやすい。物語も後年の作品に比べれば、拍子抜けするほどあっさりして、昨今流行のどんでん返し満載のスリラーに親しんだ眼からすれば、シンプルに過ぎると感じられるかもしれない。
 しかしそれは、この作品が古びたことは意味しない。物語は、ここで描かれる凄惨な事件は、表層に過ぎない。ただ、製作から年を経るにつれ、遠い国のお話だったものが、隣町の出来事でもおかしくないほど身近になったのは確かだろう。本作が今なお古びない傑作であるというのは、主要な四人の登場人物の病的とも言える心理のあやが、実に細やかに描きこまれているからだ。

 どうやら性的快感を増すらしい亜硝酸アミルとやらのガスを吸いながら、セックスや暴力に及ぶフランク(デニス・ホッパー)の自己嫌悪。暴力に蹂躙されながら、そこに歓びを見出してしまう、見出さざるを得ないドロシー(イザベラ・ロッセリーニ)の壊れかかった心。おそらく優等生で満ち足りた高校生活を送っていながら、想像する甘美な「闇」にひそかに興奮し、ジェフリーを導く自覚なきファム・ファタル、サンディ(ローラ・ダーン)。病に倒れ、ハルコネン男爵のような様で入院する父のために故郷に帰還したジェフリー(カイル・マクラクラン)。観客の視点を共有する常識人のように見える風貌とは裏腹に、彼はうちに抱えた欲望に絡めとられて、善意に満ちた田舎町の表皮を剥ぎ、腐って甘い香りを放つ果肉を露わにする。

 青い空、白い柵、真っ赤な花、幸せな光景、ここちよい肌触り、すべてこの世は不思議な作りもの。80点。

このレビューは気に入りましたか? 10人の会員が気に入ったと投稿しています

偽者然として怖がらせるお化け屋敷のような闇だったんです ネタバレ

投稿日:2007/08/05 レビュアー:花ちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する


若かりし頃、エレファントマンを観た。ディビット・リンチと聞いたらイレイザーヘッドのパッケージの写真が浮かび、見てもないのに訳のわからん警戒心が出てくる。マルホランドドライブはリンチと知らずに観た。いつも鬼才、奇人なんていわれているのでよっぽど変わった人を想像してたら、特典映像が満載されてて思ったより若くてかわいい人だった。その中でも「人間の暗部」とか「光と影」とかいってましたが観てみるとまるで大丈夫でした。かえって肩透かしと言うか、何と言うか。
動揺どころか愛嬌を感じてしまったくらいです。

デニス・ホッパーの切れすぎ変態男も、金物屋の息子と刑事の娘の探偵コンビも
なんだか子どもっぽくて少し笑えます。ストーリー展開や場面場面もまるでアニメのよう。切られた耳とか、性的倒錯とか、暴力とか、闇だ闇だと連発してるほどシリアスではなく感じた。
もしや決めすぎを恥らうハズシのテクニック、、、なのですか?
このアンバランスさが好きな人には受けるのかしら?よくわからない。

偽者丸出しで怖がらせるお化け屋敷のような闇だったんですけどぉ?衝撃作なんですか。全然怖くないし、ざわつきもなく心底ひびいてきませんけど、試しにもう一本観てみようか。(怖がってたわりに後の態度が大きくて失礼!)

このレビューは気に入りましたか? 7人の会員が気に入ったと投稿しています

1〜 5件 / 全73件

ユーザーレビュー

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

ユーザーレビュー:73件

映画も経年劣化するものか?

投稿日

2006/11/10

レビュアー

masamune

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

極めてどうでもよい話ですが、今日11月10日は私の誕生日(汗)。と言う事で何かお気に入りをレビューしたくて本作をば。David Lynch監督の作品は難しいと言う意見をよく耳にしますが、私的には監督の作品が物語が難解=意味不明=ダメ映画と思われるのはチョッと辛いですね。監督の作品の多くは観念的な部分が多分に有って、それが素晴らしいのですが一つの物語として映画を楽しむ向には「何じゃコリャ」かもしれません、監督の場合は映し出す「絵」一枚一枚に想いが込められてる「映像作家」であり、逆に商業監督としてみた場合は説明不足も甚だしく、その点では失格だろう。本作はあらすじから言えば「平凡な日常の生活に潜むダークなセクシャリズムとバイオレンスの悪夢、そして倒錯したミステリー」がテーマである(と私は思う)。公開された当時はアカデミー賞監督賞にノミニーされたのを始め、全米批評家協会賞を総ナメ、アボリアッツ・ファンタスティック映画祭ではグランプリと抜群の評価だった。リンチワールド此処に極まれり!、と言った感じだったが本作を再見して少し私は意見が変わってきた。それは「映画も経年劣化するものなのか?」と。本作のあらすじにしても、先程の言い方を平たく言えば「一人の魔性の手に堕ちた美女を、普通の若者が救う事で自分も成長する」とも言える、物語としては陳腐とも言える古さに感じた。当時の感覚から言えばサイコ・サスペンスなのかもしれないが今の時代感覚から言えば、古びて瓦礫と化した様に見えるから不思議だ。よく言われる「カルト・ムービー」とはこうして作るものだと語ってるかの撮り方に計算高さすら感じた。このギャップはなんだろう・・・と考えた時に、やはり監督の「マルホランド・ドライブ」(レビューも見てね)を思い出さずにはいられない。マルホは今見ても伏線が縦横無尽に張られており、何度見ても新たな発見が有る様に思うが、本作とは雲泥の差でこれが時代の流れと言うものかと自問自答したくなった。本作は(今見れば)物語の展開もあざといほどスローで、思わせぶりだ。MGMのスタジオには本編が4時間を超えるマスターフィルムが有るそうだが、監督の買取依頼を拒否した事で公式には「無い」事になってる。現在の「無修正最終版」でも本来の半分以上はカット去れてる訳だから曲りなりにも監督しては凄いのか、アホなのか紙一重とも言える。「映像作家」なら何時間でも撮れば良いが、本作はこれで観客からお金を貰うのが大前提な訳だから困ったものだ(スタジオ的にはね)。案の定と言うべきか、本作で「映像作家」としては一流と認められたものの、商業ベースの監督としては疑問符が付き、しばらく沈黙が続いた。しかし長尺のストーリーなら映画よりTVだと気がつくのに、そう時間は掛からなかった。そう次作の「ツイン・ピークス」は監督からしたら立派な一本の映画なのだ。この「ツイン・ピークス」は今活況を呈してるTVシリーズ「24」「LOST」のルーツ的作品で、それまでのビデオ業界では大作の映画を一本借りても、TVの数話分一本を借りても値段は同じな訳で商売が出来る筈が無いと思われてた。それが「ツイン・ピークス」では店頭にズラッと並んだテープめがけてお客さんが殺到したのだから、監督の笑い顔が目に浮ぶ。当時は日米双方で社会現象になった程だった。この世紀の大ヒットでスッキリしたのか監督は次作の「ロスト・ハイウェイ」で再び映画界を震撼させたのだった。改めて本作は監督の「映画監督」としてのメジャーデビューで自分の作家性と商業主義の整合性を模索する意味でも、いい勉強になったと思う。それでも「耽美と頽廃」「官能と倒錯」など監督のリンチワールドは本作で既に確立されている。物語の古さは仕方ないが、だからダメとはとても言えないクオリティを誇る。やはり「経年劣化」はしてなかった様だ。本作を見た貴方は冒頭の「耳」の持ち主の事などエンディングですっかり忘れている事だろう・・・ それがリンチ・ワールドなのです。

監督の盟友Angelo Badalamentiの音楽は、今聞いても素晴らしい!。私はあまりお酒を飲みませんが、本作を見てワインが飲みたくなる人の気持ちは分る気がする。

15〜6年前、初めて観た時は耳のシーンでストップ

投稿日

2006/11/17

レビュアー

オタエドン

リンチに魅せられて。 専門的な事に詳しい方にちょっと質問

投稿日

2009/06/22

レビュアー

pokorou

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

ずいぶん前に鑑賞して、記憶が定かではない・・・

が、記憶に直残るのは
 ○町全体の風景が陰で起こっている事件とは真逆で、とてもきれいな街。各家庭にはバラ、チューリップ、消防員でさえ、住民に手を振る。とてもしあわせそうなあ光景。
 ○野原で拾った耳
 ○女性(歌手)はカウラだった。
 ○カイル・マクライン君、ちょっぴり浮気心
 ○オカマクラブにはメタボレディー・・・
 ○そして、ラウブハウスで「ブルーベルベット」が毎夜歌手によって歌われる。これが・・・お世辞にも上手とは言えない・・・
この女優さん、元はモデルだったらしい。なので、スタイル抜群のはず。が・・・そうは見えない。意図して、美を強調するより、哀れな女として印象付けたかったらしい。
 ○この彼女に夢中なのが、デニスホッパー
 ○デニスホッパー、が実に良い演技をする。
 
カイル・マクラインの好奇心から始まった探偵ゴッコだったが、次第に彼女にひかれていく。愛か、道場か・・・

愛する彼女を自分のものにするため、旦那、子供を誘拐し、彼女を意のままに操っていたのだ。普通にしている時も過激な男だけど、
ガス(?)を吸うと、みょうちきりんになる。
彼女を「ママ〜」と呼び、最後には思いやりのかけら、愛してるとは思えない状態でのレイプ・・・見てられない。。。




カイル・マクラインの愛は本物だったのか、彼女を助けたかったのか、警察に相談し、なんとか無事、彼女は保護され、事件は解決。

そして刑事の娘と結婚したのだろうか。
「昼食よ〜」と呼ばれ、庭から家へ入る。
キッチンの窓には「コマドリ」刑事の娘は以前「コマドリが幸せを運んで来てくれるのよ」と、行っていた。

明らかに本物に見えないコマドリだけど、ここはご愛敬w

めでたしめでたし。

と、すとーりーはこんな感じですが、良くも悪くもリンチ色がバリバリに出てました。大好きな監督の仲間入り決定です。
彼の作り出す映像は、一言では言いきれず、不思議がいっぱいです。理解できない、では無く、この不思議に引き込まれ、賛否両論ながら、私はこの不思議に酔いしれている一人です。

このホラーバカに、なおくんが「ストレイトストーリー」と言う作品をレビューにあげていて、見てみたくなりました。
なんと、リンチ氏の作品でした。とても心温まる素敵な作品。
その後、購入までしてしまいました。未見の方は是非ご覧になっていただきたい!心洗われる素敵なストーリーです。


さて・・・「専門的な事に詳しい方にちょっと質問」ですが・・・
決して引かない事を約束して下さい!!!
この撮影で、歌手の彼女は、デニスホッパーの前で椅子に座り、脚をガバチョっと広げるシーンがありました。その時なんと、彼女は下着を着けていなかったそうです!!!デニスホッパーは実物を見たことになります・・・

映画でSEXシーンは良くあることですが、お布団をかぶっていたりすると、気にならないんですが、明らかに裸体が丸見えの時がありますよね?あれって、本当は下着を履いていてCG処理でもしてるのですか?それとも、まえばりでもしてるのでしょうか?
変な話、男性も女性もその気は無くとも、体に触れられることで、それなりに嫌でも反応してしまうのでは???
ぶっちゃけちゃうと、女性は濡れてきたり、男性は勃起したり。
そんな事は当たり前で誰も気にしない物なのでしょうか?

「きっと、こうだ!」「多分それは違う」「その意見賛成〜」
等、いろんな意見をお待ちしております。
出来れば・・・真実が知りたいんですが・・・



とにかく、デニスホッパー・・・すげえや。



                     pokorou

デヴィッド・リンチの帰還

投稿日

2007/10/17

レビュアー

よふかし

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

 本作と同時期にはクローネンバーグの傑作『デッドゾーン』なども製作していて、山師のようなイメージもあるディノ・デ・ラウレンティスという人は、案外もっと評価されてよいのかもしれない。特にリンチの場合は、いっしょに組んだ前作『デューン』が批評的にも興行的にも大失敗したあとなのに、低予算とはいえファイナル・カットも含めて任せたというのだから感心してしまう(資料による)。ラウレンティスがいたから、リンチは向かない娯楽大作の世界に別れを告げ、自分のいるべき小さな、『イレイザーヘッド』の世界に還ってこられたのだ。だから『ツインピークス』や『ワイルド・アット・ハート』やその後の傑作の、リンチの奇妙な、魅力的な世界に僕らは入っていくことができるのだった。

『ブルーベルベット』は、メジャーから作家性の強い作品へリンチが帰還する、その過渡的な時期につくられた作品である、と思う。描かれているのはリンチ独特の世界だけれど、語り口はメジャー作品の香りを残して分かりやすい。物語も後年の作品に比べれば、拍子抜けするほどあっさりして、昨今流行のどんでん返し満載のスリラーに親しんだ眼からすれば、シンプルに過ぎると感じられるかもしれない。
 しかしそれは、この作品が古びたことは意味しない。物語は、ここで描かれる凄惨な事件は、表層に過ぎない。ただ、製作から年を経るにつれ、遠い国のお話だったものが、隣町の出来事でもおかしくないほど身近になったのは確かだろう。本作が今なお古びない傑作であるというのは、主要な四人の登場人物の病的とも言える心理のあやが、実に細やかに描きこまれているからだ。

 どうやら性的快感を増すらしい亜硝酸アミルとやらのガスを吸いながら、セックスや暴力に及ぶフランク(デニス・ホッパー)の自己嫌悪。暴力に蹂躙されながら、そこに歓びを見出してしまう、見出さざるを得ないドロシー(イザベラ・ロッセリーニ)の壊れかかった心。おそらく優等生で満ち足りた高校生活を送っていながら、想像する甘美な「闇」にひそかに興奮し、ジェフリーを導く自覚なきファム・ファタル、サンディ(ローラ・ダーン)。病に倒れ、ハルコネン男爵のような様で入院する父のために故郷に帰還したジェフリー(カイル・マクラクラン)。観客の視点を共有する常識人のように見える風貌とは裏腹に、彼はうちに抱えた欲望に絡めとられて、善意に満ちた田舎町の表皮を剥ぎ、腐って甘い香りを放つ果肉を露わにする。

 青い空、白い柵、真っ赤な花、幸せな光景、ここちよい肌触り、すべてこの世は不思議な作りもの。80点。

偽者然として怖がらせるお化け屋敷のような闇だったんです

投稿日

2007/08/05

レビュアー

花ちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する


若かりし頃、エレファントマンを観た。ディビット・リンチと聞いたらイレイザーヘッドのパッケージの写真が浮かび、見てもないのに訳のわからん警戒心が出てくる。マルホランドドライブはリンチと知らずに観た。いつも鬼才、奇人なんていわれているのでよっぽど変わった人を想像してたら、特典映像が満載されてて思ったより若くてかわいい人だった。その中でも「人間の暗部」とか「光と影」とかいってましたが観てみるとまるで大丈夫でした。かえって肩透かしと言うか、何と言うか。
動揺どころか愛嬌を感じてしまったくらいです。

デニス・ホッパーの切れすぎ変態男も、金物屋の息子と刑事の娘の探偵コンビも
なんだか子どもっぽくて少し笑えます。ストーリー展開や場面場面もまるでアニメのよう。切られた耳とか、性的倒錯とか、暴力とか、闇だ闇だと連発してるほどシリアスではなく感じた。
もしや決めすぎを恥らうハズシのテクニック、、、なのですか?
このアンバランスさが好きな人には受けるのかしら?よくわからない。

偽者丸出しで怖がらせるお化け屋敷のような闇だったんですけどぉ?衝撃作なんですか。全然怖くないし、ざわつきもなく心底ひびいてきませんけど、試しにもう一本観てみようか。(怖がってたわりに後の態度が大きくて失礼!)

1〜 5件 / 全73件

新規ご登録はこちら

新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を

14日間無料お試し!
  • 無料お試し期間中『新作』はレンタル対象外です。
    新作をレンタルする方法はこちら
  • ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
  • @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
  • A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
  • B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
  • 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
  • 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。

ご利用の流れ

ご利用の流れ

@ 会員登録

申し込みフォームへ記入

申し込みフォームへ記入したら登録完了!

A 作品をレンタル

作品をレンタル

借りたい作品をリストアップするだけ!
発送可能な商品を自宅にお届けします。

B ポストに返却

ポストに返却

商品をポストに投函すればOK!

よくあるご質問

よくあるご質問

もちろん無料お試し期間中に退会することも可能です。 また、その場合は料金は一切かかりません。

無料お試し中も、都度レンタルは、有料でご利用いただくことができます。
また、無料お試し中に解約され、何らかの理由でレンタル商品を期日までにご返却いただけなかった場合に、追加料金が発生する場合がございます。

定額プランは1つの封筒に2枚入り、お届けいたします。
届いた往復封筒でポストへご投函いただき、当社配送センターにてご返却を確認できましたら次の封筒を発送致します。繰り返しでご登録のプラン枚数までご利用いただけます。

各プランはこちら

各プランはこちら

  • 宅配レンタル 定額4プラン
    月額1,026円税込
    • DVD/CDが定額で月4枚レンタルできる!※1
    新規登録する
  • 都度課金 プラン
    無料会員 月額0円税込 ※都度レンタル時の費用は発生します
    • 月額無料で単品レンタルを楽しみたい方におすすめ!
    新規登録する

※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。

ブルーベルベット