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ブコウスキーワールド
- 掲載日:
- 2009年05月28日
- レビュアー:
- 武蔵野婦人
これはマット・ディロンがいいです。
ほぼ、マット・ディロンの存在感で救われている映画だと思います。結局、どこまでダメダメでも、彼の根っこから知性とかちょっとした誠意とか、無骨だけど筋が通ってる感じが滲みだしてきちゃってて、そのかっこよさに、なんだかほろりとしてしまうのです。
マット・ディロンみたいな存在感がないくたびれたオヤジの風情で、実際にこんなのがいたらたまりまへん。
でも、こんなたまりまへん奴らが、文学や芸術を作った時代もあったんどす。
ブコウスキーってのは、そのあたりの時代の空気感をはらんだ、一種独特な存在感を持つ作家であって、この世界観を従来の文字の通りに映像化するってのは、かなり難しい、というか非常に無理のあることなのかもしれないと思います。
なぜなら、文字の背景には、読み手がそれぞれ勝手な想像の世界を展開するから。ブコウスキーの読み手が10人いれば、10人はそれぞれまったく違うロマンやら哲学やら記憶などがからまった世界を、そこに構築していく。
そんな風に、読み手が脳内に独自の世界を構築してしまう作家なのだと思います。
その意味で、この映画では
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そして、私は結局フランス人と分かり合えるのだろうか
- 掲載日:
- 2009年05月27日
- レビュアー:
- 武蔵野婦人
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映画館で見たくて見たくて、ずっと機会を狙っていたのに、あっという間に上映が終わってしまった「DISCO」。
いやあ、これは見なくては。
このゆるさ。
このあほくささ。
予告を見て、もう絶対に今年の私的な大ヒット間違いなし! と思ってたわけですが。
私、フランス大好きですし。
フランス映画も好きで、フランス人も好きなんだけど
いつも結局最後には、タイトルのように思うわけなんです。
で?
結局どうなのよ。
本当に理解しあえるのか? 私たちは?、と。
映画はトラボルタを寓した主人公の再生の物語です。
80年代のDISCO音楽のオンパレード。
この音楽で、おっちゃんたちが古い古いダンスを踊ります。
そこに、ミューズとしてバレエ教師のエマニュエル・ベアールがからんできて、最後にはちゃんとコンテストに優勝。
とにかく、楽しいです。
最後にいい具合のほろり感も残して終了。
さて。
でも私はそのひとつひとつをどう消化してよいのか、実は迷っていることに気付くわけです。消化にとても時間がかかる。
これ、爆笑するところでいいのかな。
ってか、これはギャグ?
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蒼井優以外に考えられない
- 掲載日:
- 2009年05月26日
- レビュアー:
- 武蔵野婦人
いい映画ですねー!!
途中一回もだれず、突っ込みを入れることもなく
心地よく疲れることもなく、登場人物みんなににこにこしながら見続けられたってだけで、ほんと、見て儲けもんって感じの映画でした。
最近の邦画はほんとに頑張ってるなあああああ。
この空気感、この風景、この間とテンポ。
とってもいいです。
やっぱり、日本人には日本の「間」が合ってます。
こういう静かな間を上手に扱う映画、もっともっと増えて欲しいです。
そして、この映画はやはり、蒼井優という女優さん抜きには成立しなかっただろうと思います。
いやはや。
うまいし空気感のある子だと思っていましたが、この映画ではその空気感が秀逸ですね。演技をしていないように見せる演技が、ここまでできる若手の女優さんは稀有でしょう。
(彼女の位置に他の子を置き換えても、この映画はまったく成立しないもの)。
タイトルの「苦虫女」の苦虫という意味が、映画の中ではあまり語られなかったのですが、予告を見て理解しました。優ちゃんが「NO」と言えずに、曖昧にへらへらっと笑って(でもちっとも顔は笑えなくて苦虫を噛み潰したような顔に
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主役はミックか。
- 掲載日:
- 2009年05月25日
- レビュアー:
- 武蔵野婦人
ミック・ジャガーの映画初主演作品ということで、見てみたかった映画。最近のモンスターのようになってしまったミックばかり見慣れてしまった身には、若かりしころのミックはまぶしいです。
いやああああ、これは。
美しいですなあ。ってか、妖艶でセクシー。そしてスキャンダラス。当時の彼の立ち居地が非常によくわかります。
しかし、ミックはこの映画では実は後半から登場する脇役であるわけですよね。主役はジェームス・フォックスです。
ジェームス・フォックスだって、十分に存在感のある俳優なわけで、彼がこんな役柄に挑戦したってのはもっとフォーカスされてもいいんじゃないか、と思うわけですが。
当時の予告編などを見てみると、ミック・ジャガーのほうが主役なんじゃないかと思うような取り扱いです。
予告映像もミックのプロモ映像とみまごうようなものばかり。確かに、化粧してエキセントリックなファッションに身を包んだミックが、中年太りのハダカの男性を回りに配置して怪しげに歌いまくるあたりは、かなり芸術的に絵になっています。
この映画は、ミックを見るために劇場にやってくる人も大いにアテにしていたんでしょ
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ブコウスキー+ベンソン??
- 掲載日:
- 2009年05月25日
- レビュアー:
- 武蔵野婦人
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ブコウスキーの短編を元に、リュック・ベンソンが製作。
あれ、こんな映画、まだ見ていなかったとわ!
…ということであわてて借りました。
ブコウスキーにベンソンですよ。
そらあ、どんな映画でも見ておかなくちゃ。
うむ。
しかし、ブコウスキーってのは描き方によるとこんな風になっちゃうんですかね。なんというか、どこか監督でも主役でもあるパトリック・ブシテーは、ブコウスキーを曲解しているんじゃないのか、と思うような映画に仕上がっていました。
解説を見てちょっと納得したのですが
この映画は、パトリック・ブシテーがブコウスキーの「人魚との交尾」という短編に触発されて、26分の短編を作ったことに端を発しているようです。その短編を見て衝撃を受けたリュック・ベンソンが製作を推し進め、劇場公開可能の長尺にするために、ブコウスキーのほかの短編をリミックスして、本作になった、と。
この「長尺にするために」というあたりで、完全に道を見失ったんじゃないかなあ、と思います。これは26分の短編でよかった映画なんだと思います。
私としては、ブコウスキーの「人魚との交尾」
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起承転結をはぐらかされるやるせなさ
- 掲載日:
- 2009年04月15日
- レビュアー:
- 武蔵野婦人
アントニオーニです。
淡々と自身の世界観を貫く職人タイプではなくって、「新しい手法」とか「従来と違う方向性」に向かっていくタイプ。
ほかの作品でも、「どうだ、どうだ、新しいだろう?」ってことをひたすら見せたがってるなあ、という印象のある監督さん。
世界の映画作りを根こそぎ変えた衝撃の問題作
ということなんだから、これは見なくては。
よかったなああ、こういう映画が家で見れるようになって。
そんな「さすらい」です。
原題は「絶叫」。
邦題は主人公の男性の放浪のプロセスをもって「さすらい」となっているのだと思いますが、原題のほうがこの映画の意図を如実に表現しているような気がします。
最後まで見れば、「絶叫」が指す意味がわかります。
とはいえ、この映画はそうした「意味」を追うことをことごとく拒絶してくる構造になっています。
夫が死んだと告げられる妻。
その妻が泣きながらかけつけるのは、一緒に住む男の元。
娘と3人暮らしの家庭の中で、「夫が死んだ」と男に告げる女。
?? この関係性は?? と見る側は煙にまかれます。
しかし、そのあ
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最長記録を更新した記念すべき作品
- 掲載日:
- 2009年04月15日
- レビュアー:
- 武蔵野婦人
なんでこの映画借りたんだっけ? と久しぶりにDISCASのこの画面に戻ってきて、理解しました。
レビューがすばらしかったんです。
これは見なくては!
わくわくわく。
と、借りたのが2月18日でした。
ポストにお返ししたのが、4月13日。
この映画、2ヶ月間私の寝室のDVDプレイヤーの中に眠り続けていました。まさに、最長記録更新です。
この映画がDVDに入っていて、それはとても評判のよい映画で、私はその映画を見なくてはいけない、という縛りを自分に課した時点で、以外の映画が一切見れなくなっていたのです。
私に、DVD鑑賞を2ヶ月間止めさせた映画です。
その意味で、記念すべき作品。
やっと見終わりました。なるほど、興味深い映画。
でも私はこの魔法の世界には入れませんでした。ってか、セリーヌとジュリーのお気に召さずに入れてもらえなかったのかも?>笑
毎日10分づつぐらい見ました>笑
というか、「見よう」と思うまでのハードルが異様に高くて、この世界に入っていく元気が毎日もてずに、ついに2ヶ月。やっと元気になった日に、後半をまとめてみました。
こんな
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インテリ男の優柔不断
- 掲載日:
- 2009年01月29日
- レビュアー:
- 武蔵野婦人
結構レビューの評判がよかったので、借りてみました。
なんたって、主人公は現在封切り中のあの男、007のダニエル・クレイグです。
ビバ、ジェイムズ・ボンド〜。
頭脳明晰な哲学の教授をダニエル・クレイグがいい感じに演じています。恋人が新進の彫刻家ってあたりもかっこいい。
そんな知的なカップルが、ある日ピクニックに出かけた先でであったひとつの事故が、その後の二人の運命を大きく変えていくというサスペンス。
ふむ。
サスペンスなんですが。
その根源にあるものは意外とわかりやすい場所に落としどころがついて、最後は。。。。。。おっとっと。。。。。
(ねたバレになるので、ぜひ最後は実際に見てくださいね!)
ほんと、これはイギリス映画っぽいなー! と思います。
とっても緻密なようでいて、どこか陳腐で
でも緊張感があって。。。。。。不思議な映画でした。
しかし、男性にきっぱりとした決断力を期待してしまう私としては、この主人公であるダニエル・クレイグの現実を着実に処理しきれない態度に、ちょっとイラッときます。
表向きは知的で哲学的で、社会的地位もあるいい男が
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スペインの猥雑さをアメリカ風に調理
- 掲載日:
- 2009年01月29日
- レビュアー:
- 武蔵野婦人
イントロダクションの文章と、このDVDジャケット写真のあやしいサングラスの女性と、めがねの不思議な雰囲気の女の子。
そして舞台はバルセロナ。
スペイン映画大好きの私としては
これははずせないぞ!とわくわく観ました。
なんといっても、舞台は豪華。
ガウディの建築物でもあるカーサ・バトリョなどの内部でロケが行われています。
これは、一見の価値あり。
普通に観光しても入り込めない場所が、へー、こうなっていたんだーとわかります。
(実際には、主人公が転がり込むアパートは表側はカーサ・ミラなのですが、内部はカーサ・バトリョで撮影されているのだそうです。ま、どちらにしてもガウディ建築好きには、うれしい舞台であります)
ストーリーは、最初は不思議な女性の出現と謎の家族との遭遇がトントンとリズム感よく進展していきます。
ただ、途中からちょっと中だるみとなるのは否めず
全体を通しては小粒のドタバタ劇という場所に収まっているように思いますが、ま、それでも随所は楽しめるところもありました。
残念なのは、ガウディ建築は上手に取り込んだのに
バルセロナという街の魅力を調
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違う時代を生きながら交錯する女たち
- 掲載日:
- 2009年01月21日
- レビュアー:
- 武蔵野婦人
舞台は、現代のスペインから始まります。
乳がんを患った女性作家ヴィエラがひょんなことから目にした写真の女性。
この女性を追って、ヴィエラがアルゼンチンに飛び、そこで奇遇にもであっていく男女が、小さく不思議に絡み合いながら、1930年代に生きた一人の女性の悲しい一生に重なり合っていきます。
小粒な映画だと思いながら見ていましたが
どうしてなかなか、ダイナミックで複雑。
女性の性と愛情のありか。
肉体というものへの関わり方。
「死」に向き合っていく女の哀しみと底力。
そして、傷ついて打ち寄せられたクジラ(母性や自然の領域のようなものを体現しているように思えます)との数奇な出会い。
不思議な魅力のある映画ですが
このあたりの感性は、男性にはちょっとわかりずらいかもしれません。
人間って、自分の意思以外の場所で
何か動かしがたい情念や衝動に駆られてしまうことや
自分でも理解しがたい興味や関心に引き寄せられていくことってあるように思うのですが
そういう「人智の及ばないもの」によって結びついていく女性たちの人生が、切なくて力強く描かれてて、とても面白く見まし
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休日の、こんな87分もいい
- 掲載日:
- 2009年01月21日
- レビュアー:
- 武蔵野婦人
この手の映画には、必要以上に期待してしまうんですよ、私。
なんといっても、イスラエル映画です。
舞台設定は、イスラエルで迷子になっちゃったエジプトの警察音楽隊のお話。予告編では、ここに「言葉の通じない場所で、音楽が心をつなぐ」というくだりになっていきます。
もう、これだけで期待度満点というところでしょうか。
オープニングのつかみも最高です。
高圧的なアラブの警察音楽隊長と、それに従う団員たち。
威張り散らした命令口調とは裏腹に、事態がどんどんトホホな方向に追いやられていく顛末が、とぼけたテンポと、どことなく冷たく乾いた殺伐と何もないイスラエルの風景と相まって
独特の雰囲気を作り上げています。
この映画は、そんな「雰囲気」を楽しむ映画。
政治的背景など、詮索したい人はあれこれ考えればいいけど
劇中ではほとんどこのあたりのモチーフは語られません。
根底を流れる登場人物たちのちょっとした人生ストーリーも
あるにはあるけれど
それは結局、さらっと触れられていくだけです。
何かが起こると期待しても、何も起こるわけでもなく。
音楽で人の
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未知の文化圏キリスト教
- 掲載日:
- 2009年01月21日
- レビュアー:
- 武蔵野婦人
キリスト教って、とても身近であるように思ってしまうけれど
実は、かなり未知の文化圏だなあとよく思います。
キリストの映画だけでも大量のものが作られて
その大量のものの中には「斬新」といわれている新解釈が次々と生み出されていて
さらにさらに小さな島国日本に住む私が一番実感できないのは
そうした新解釈に対して
上映禁止から作り手への迫害まで
社会を大きく巻き込んだ激しい論争に発展するというあたりで
このあたりのメンタリティについては
到底広く理解をすることは私には無理なのだろうなあ、と
よくよく思います。
このスコセッシのキリストの新解釈は
日本人である私には
かなり面白く、人間的でとても腑に落ちる部分もたくさんある。
いや、というか普通に語られるキリスト教的な価値観よりも
この映画の中にいるキリストのほうが
私はずっと理解も共感も、できる
長い映画ですが
非常に興味深く見続けることができました。
とはいえ、
私が、この映画を見て「面白い」と簡単に言うことっていうのは、かなり特異な場所に立っての感想なのだろうとも思うわけです。
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バーグマン様のお顔が。。。。。
- 掲載日:
- 2009年01月21日
- レビュアー:
- 武蔵野婦人
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バーグマンの北欧時代の映画です。
まだまだハリウッドの富も名声もない時代の初々しいバーグマン。
「醜い女が整形手術で生まれ変わり、犯罪に加担するが
途中で愛が芽生え。。。。。。」
という、王道のようなストーリー。
話そのものの妙よりも
一番の見所はバーグマンの「汚れ役」でしょう。
美しく知的で、非の打ち所のない顔を醜くつくり
さらに、その風貌で社会の底辺にいる汚れ役を
精一杯のはすっぱな演技で見せる。
十分に下品で醜い姿をさらした後
絶世の美女に生まれ変わり、そこに愛が芽生えるも、、、、と。
どちらかといえば、そんな「よくあるイロモノ」的なストーリー展開の映画ですが、それもバーグマンがやったのなら、意味があると思わせてしまうところがさすが。
まだまだ若い頃の作品ですが
単に美形だけという存在ではなく
イングリッド・バーグマンという人の存在感は十分伝わってきます。
後年、ロッセリーニの下に遁走したのは、こんなところにもあったのかと思わせるようなエネルギーも感じます。
なかなか魅せる映画でした。
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愛されるためだけにここにいるわけじゃないんだ!
- 掲載日:
- 2009年01月21日
- レビュアー:
- 武蔵野婦人
なんでなんだよー!
なんで邦題がまったく反対の意味になっちゃうわけ????
この映画が一番伝えたかったことは、父親の職業(誰もが嫌がることをしなくちゃいけない、決して楽しくはない仕事)を受け継いで黙って続け、自分の意思は二の次にして、煩悩を封じ込めて生きてきたまじめな冴えない初老の男が、若い女にいいように翻弄されたあとに、やっと人生の中でこの一言を言えたってところにあると思うんですよ。
「自分は愛されるためだけにここにいるわけじゃないんだ!」
と。
そこが見えてくると、この映画は一気に深みを帯びてきます。
そういう大事なタイトルなのに
なぜこういうことになっちゃうのか、つくづく不思議だ。
とはいえ、タイトルの不思議さは置いておいても
私はこの映画は2008年に見た映画の中でも、とりわけ心に残る映画となりました。
多くを説明しすぎないところがとてもいいです。
たとえば、主人公の彼をがんじがらめに縛っていた心の呪縛でもある父親が亡くなる場面。
ちっちゃなサプライズが残されます。
ハリウッド映画なら、ここはもうちょっと丁寧に説明さ
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DVDの醍醐味
- 掲載日:
- 2009年01月21日
- レビュアー:
- 武蔵野婦人
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LAに行って、サンセット大通で迷子になり、うろつきながら「ああ、ここがあの映画の、サンセット大通りなのか。。。。」と立ちすくんでいた夏休み。帰国後にすぐ予約を入れて、もいっかい見ました。
グロリア・スワンソンの演技が、ど迫力です。
ビリー・ワイルダーの畳み込んでいくような、周到に張り巡らされたせりふの駆け引きが絶妙。
何度見ても、好きな映画。
このあたりの往年の名作というのは、押さえのつもりで鑑賞しても「教科書を見ている感じ」で楽しめないという作品も結構あるのですが(やっぱり時代の流れでこちらの感性も変わっているからー)、でもこの映画はなんの遜色もなく、リアルに今の感性で楽しめるのがすごいなあと思います。
で、こうした昔の映画のDVDの一番のお楽しみは
やはり特典映像なわけで
私は解説入りの映像含めて、3回続けて見てしまいました。
まず普通に見て
それから解説入りのバージョンで見て
最後にまた、もう一回見る。
いやあ、実に面白い。
映画館で見た映画の記憶も素敵なものだけれど
DVDの醍醐味というのはこういう場所にあるのだなあと思います。
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個人的趣味志向からいうと
- 掲載日:
- 2009年01月21日
- レビュアー:
- 武蔵野婦人
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
”敗者三部作”とこれらの作品が総称されていることをはじめて知りました。個人的には「浮き雲」「過去のない男」のほうが好きです。これはもう、趣味嗜好のレベルなので、映画の出来とか内容とはあまり関係ないことなのだと思います。
前作2作を見て、主人公を「敗者」であるとは、私は思いもしなかったのです。ついていないかもしれないけど愛おしい、普通の人生。自ら種を撒いているわけでもないのに、吹き溜まりに巻き込まれて抜け出せなくなっちゃった。そんな普通の「ついてない」人生の中でも、ちっちゃな愛や喜びがあるわけで。
こういうのは、「敗者」っていうんじゃないと思っていたわけです。
でも、この「街のあかり」の主人公コイスティネンは、どこからどう見ても「敗者」です。単についていないっていうのとは違う。自らが、「敗」を呼び込みながら突き進んでいくかたくなさ、バランスの悪さ、意固地さがあります。
そこに、これでもか、これでもかと降ってくる不運。
コイスティネンはネガティブスパイラルの円環に自ら進んで巻き込まれている。これまでの主人公は、幸せになれない理由が社会や周囲の側に設定されていたけれど、
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そして、人生はたゆたう、風船のように
- 掲載日:
- 2008年12月28日
- レビュアー:
- 武蔵野婦人
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
なんということはない日常が淡々と続きます。
映画に、非日常のストーリーや刺激を求める人には
不全感を残すだけの映画かもしれません。
でも、こういう映画をあえて作ることのできる
ホウ・シャオシェンの視点って
私はとても好きです。っていうか、こういう映画がある限り
映画には未来があるなあ、って思う。
見終わったあとになんともいえない不思議な余韻が残ります。
スクリーンで作られたストーリーを見たあとの興奮や感情の揺れ動きとはちょっと違う。限りなく皮膚感覚に近い、等身大の関心や共感が自分の中に生まれて、気持のいい余韻を残すんです。
主人公ジュリエット・ビノシュと息子の暮らしを淡々と数日追っただけの映像だけれど、その背景には彼女たちの抱えているちょっとした問題とか、葛藤なんかが徐々に見えてきます。
大げさすぎないけれど、誰もがどこかで抱えているような。
それでいて、とっても切なくて、孤独で。そんな中、元気に明るく頑張ってる主人公のさもない日常。
そんなものが、あたかもずっと前から知っている親しい友人のような存在感でせまってくる。
この、驚くほど自
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ヘンテコハンガリーエログロシネマ
- 掲載日:
- 2008年12月28日
- レビュアー:
- 武蔵野婦人
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
「ハックル」の監督さんなんだそうですよ。
ちょっとはほほえましい作品なのかいな、、、と思いきや。
いやあ。
こりゃあ困ったたまげた。
こういう映画だったのですね>笑
一応3世代の映画ということになっていますが
とりたてて一貫性はない3代の親子の話が続きます。
祖父の世代は、戦争中の寒村。
ここではエロ系のモチーフをふんだんにちりばめてみました。
父の世代は共産主義政権下。
こちらは、こってり太ったフリークスまがいの肢体の男女が、大食い選手権を背景にグロ(ゲロともいう)系の光景を繰り広げます。
子は現代のハンガリー。
うってかわってスプラッタ系(!?)の映像が延々と。
ボクやりたかったこと、てんこ盛りにしてみました!
という感じの映画。
映像としての完成度は、悪くはないけど、高度でもなく。
でも、なんともいえない雰囲気はあります。
これをどう解釈したら??? と一瞬途方にくれましたが
これはハンガリー映画なのだ、と思えばすべて納得。
昨年旅したハンガリーの風景を思い浮かべながら
やっぱり東欧はわけわかめの文化があって
おもし
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もち札は限りなく豪華
- 掲載日:
- 2008年12月22日
- レビュアー:
- 武蔵野婦人
アントニオーニ監督。
ヴェンダースの名前もあり、さらには、俳優人がこの豪華さです!
ジョン・マルコビッチ
ソフィー・マルソー
ファニー・アルダン
ピーター・ウェラー
ジャン・レノ
マルチェロ・マストロヤンニ
ジャンヌ・モロー
!!!!!!!!!!
そりゃ、観なくちゃいかん! と思うでしょうがーー。
はい、ほくほく観ました。
でもって、
観終わった感想は以下でした。
「とりあえず、豪華な俳優たちは見られたのでよしとする」
笑
不思議な4部作じゃねええ。
なんでこれで、一本の映画とできるのか。
巨匠となると、こういうこともできちゃうんだろうか>アントニオーニ。
とにかく、4本の作品ひとつひとつを単独で語ることも難しく
さらには4つのまとまったひとつの世界として語るのも難しく
とにかくは、アントニオーニとヴェンダースの
超豪華な俳優人を使った映画。
そういうイベント気分で観るには、楽しい作品かもしれません。
それぞれのストーリーなどに関しては
ほかの方のレビューにあるので省きます
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圧倒的な孤独
- 掲載日:
- 2008年12月22日
- レビュアー:
- 武蔵野婦人
イントロダクションを読むと、「過激な性描写」といった表現があって、「性」をテーマにした作品なのか、と一瞬思ってしまうのですが。(でもって、借りた動機のひとつは、やっぱりそれなのですが>笑)。
実際には、「性」というのはたったひとつの要素にすぎません。
根底に流れているのは、やっぱり圧倒的な存在の「孤独感」でした。
「性」を単独で語るということもできるのだろうけれど(そして、それがAVという世界を構成しているのだろうけれど)、私にとっての「性」は、やはり人とつながるための大切なひとつの手段であるという気がします。
特別な誰かと、特別につながるための手段。
精神的なものとは切り離して語れる場もあるとは思うけれど
でもどこかで、人は精神的で根源的な枯渇を、肉体をつなげることで潤したいと考えてしまうような気がします。
それは多くの場合、失敗に終わったりして
逆に精神的な枯渇を生み出してしまうこともある。
この兄弟の場合は、生い立ちの特異さから
母親に抱かれて愛されるという、最初の心と皮膚感覚の体験が十分にできていないわけです。
だからその後の人
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