「レゲエ」のレビュー一覧

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ルーツ・ロック・レベルズ - ホエン・パンク・メット・レゲエ 1975-1982(3CDボックス)【Disc.1&Disc.2】

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やっぱりクラッシュはいい。

掲載日:
2026年03月22日
レビュアー:
MIGHTY MOE AND JOE

ルーツ・ロック・レベルズ - ホエン・パンク・メット・レゲエ 1975-1982(3CDボックス)【Disc.1&Disc.2】 / インターナショナル〜レゲエ〜

桜の知らせも聞こえてきたとはいえ、レゲエを聴くにはまだ早い季節。
でも、面白そうなコンピなので借りてみました。
イギリスのロックとレゲエの関係に焦点を当てたオムニバスです。

かつてジャマイカがイギリス領だったため移民が多いから、あるいは
アメリカに比べて国土と音楽市場の規模が小さく、
音楽ジャンルやミュージシャンの「住み分け」がはっきりしていないため
逆に相互交流・浸透が進んだ、など要因は色々とあるのでしょう。
そういう歴史的・音楽産業的な背景は専門家に譲るとしても、確かに
レゲエのリズムやダブの音響処理の導入は、アメリカの
パンク/ニューウェイブと比較して、イギリスのそれの際立った特徴です。

本作に収められたミュージシャンや楽曲は、
大きく以下の三つのパターンに分類できそうです。
【その1】レゲエの中でも、政治的・抵抗的な歌詞などで
「レベル・ミュージック」色の強いもの。
【その2】ロックの側から、レゲエやダブの要素を取り入れたもの。
【その3】割とオーソドックスなレゲエやスカ。

【その1】は、バーニング・スピア、スティール・パルス、LKJ辺りです。
【その2】なら、クラッシュ …もっと読む

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華氏96度

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10月のレゲエ おわり

掲載日:
2024年10月06日
レビュアー:
MIGHTY MOE AND JOE

華氏96度 / サード ワールド

う〜ん、これは良いです。
彼らの初期の代表作ですが、
レゲエ本来の土俗的な手触りと、
広い層にアピールするポップなセンスとの
バランス感覚が絶妙です。

ダンサブルなメジャー路線に振り切った
のちの大ヒット曲「トライ・ジャー・ラヴ」とは
ずいぶん趣が異なるものの、
ここからそういう風に発展していくんだろうな、という
ポテンシャルは感じさせます。
随所に、音楽的な間口の広さが窺えるんですよね。
その「トライ……」で耳に残るソロを弾いていた
リード・ギタリストは、本作でも
粘りのある素晴らしいプレイを聴かせてくれます。

といって本作は、決して商業的や軟弱というのではない。
例えばナイヤビンギにも親しんでいるような
精神性を重視するレゲエ・ファンにも受け入れられる、
本格派の構えもあります。
正攻法だけど高水準な名盤です。

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サイニング・オフ

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9月のレゲエ その4

掲載日:
2024年09月29日
レビュアー:
MIGHTY MOE AND JOE

サイニング・オフ / UB40

のちにポップなヒット曲も飛ばしますが、
この人たちもデビュー当初は
ポリティカルな尖ったイメージでした。
ジャケ写は、失業保険の給付申請カードか何かですもんね。
反戦やアンチ・レイシズムだけでなく、
「失業者の音楽」としても
レゲエとパンクが共闘していた時代の象徴です。

音の方も、全体にダブ処理が
とてもシャープでクールなのが印象的。
くぐもった灰色の音像と併せ、いかにも
「曇天の都市のレゲエ」といった感じで、良いです。

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シンセミラ

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9月のレゲエ その3

掲載日:
2024年09月22日
レビュアー:
MIGHTY MOE AND JOE

シンセミラ / ブラック・ウフル

この人たち、10代の頃、FMでエアチェックした
ライブのテープをよく聴いていました。
でも、正規のスタジオ・アルバムを聴くのは初めて。
とりわけ本作は、岩谷宏さんや橘川幸夫さんらが執筆していた
79年頃のロッキング・オン誌に載っていた
輸入盤屋さんの広告で、パンク系のレコードと並んで
インパクトのあるジャケが紹介されていたことが
強く印象に残っていました。

だから、もっと土俗的で尖った音を期待したんだけど、
意外と明るくポップ。
時代を感じさせる懐かしのシンセ・ドラムが
キュンキュンいってるのが耳に残ります。

そのライブ・テープでのパフォーマンスは、
もっとルーズで、なんなら呪術的な雰囲気すらあったけどなあ。
でも本作も、悪くはありません。
スライ&ロビーの繰り出す重くタイトなリズムをバックに、
いつでも楽しめる手堅いレゲエを聴かせます。
多感な時期に刷り込まれたものだから、自分の中では
これくらいの音もレゲエのスタンダードの一つなんですよね。

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平等の権利

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9月のレゲエ その2

掲載日:
2024年09月15日
レビュアー:
MIGHTY MOE AND JOE

平等の権利 / スティール・パルス

70年代末から80年代初頭の時代には
「パンクと共闘できるポリティカル・レゲエ」の
代表格みたいに言われてましたね。
確か当時、そんなイメージで
日本のテレビCMにも出てたような
うっすらした記憶があるんだけど、間違ってたらスイマセン。

改めて音を聴いてみると、そんなにヒリヒリした
切迫した感じはありません。
心地良いルーツ・レゲエって感じです。
この人たちの場合、歌詞が重要なんでしょうね
(例えば、M6のようなタイトルの曲)。

パンクであれレゲエであれ、僕は
「音楽は、あくまで音楽。それ以上でも以下でもない」と
思っているので、歌詞はほとんど重要視しません。
しかし、それでも切実なアティテュードは伝わってきます。
能天気で陽気な感じの曲はほとんど無くて、全編、
曇り空の下で拳を固め、怒りを研ぎ澄ましているような雰囲気が
それとなく漂っています。

「ジャマイカ、青空、ラム酒」みたいなイメージを
レゲエに求める方には、どんよりして聴こえるかもしれませんが、
ダンスホールやラヴァーズ・ロックといったレゲエが
どうしても苦手な僕には、じっ …もっと読む

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BUSH DOCTOR

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9月にレゲエ その1

掲載日:
2024年09月08日
レビュアー:
MIGHTY MOE AND JOE

BUSH DOCTOR / ピーター・トッシュ

ジャケのイメージから、
もっと湿度が高くヒリヒリした感じを想像したんだけど、
意外とポップで明るいんですね。メジャー感があります。

バックはこの時代のトレンドだったスライ&ロビーに加え、
何と言ってもストーンズのミックとキースの参加が目玉。
彼らのレーベルからリリースされたからなんですね。

ミックはM1でピーターとデュエット。
「振り返るな、歩き続けろ」なんてメッセージ、
普通の歌手が歌えば「うるさいわ」となるところだけど、
彼が歌えば「まあ、それはそうかもな」と納得できます。
キースはM6、7に参加。
レゲエ調の曲で彼が弾くユルユルなギター、いいですねえ。

ラスト・チューンのM9だけちょっと趣が違って、
フォーキーな曲調に自然音のSEを被せた作り。
このオーガニックな感触は、期待通りのものでした。
レゲエ好きはもちろんのこと、
ストーンズ・ファンも聴き逃せない名盤です。

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