「洋楽JAZZ」のレビュー一覧
ジャズ好きオヤジなら、来るもの拒まず・・
- 掲載日:
- 2026年04月04日
- レビュアー:
- 小村せいよう
録音は63年らしいが、いわゆる50年代モダンジャズ黄金期の、典型的ピアノトリオというようなアルバム。
印象をひと言でいうなら左手のコードの感じから、リズミカルなレッド・ガーランドのような雰囲気・・
ラテンのリズムにバラードもからむと、ビックバンドなら戦後昭和のキャバレーか日活映画のワンシーンのようになりかねないが、
ありがちなフツーのピアノトリオ、フツーのアルバムとはいえ、試聴の新鮮味という点はもちろん無いものの、
マンネリなモダンジャズピアノでも退屈せずに聴くことができ、昭和のオヤジは案外とこういうのにヨワい(笑)。
演奏そのものは酔うほどでもないが、「さぁ、今夜はじっくりと呑みましょうかネ・・」となるにはちょうどイイ。
ま、ジャズ好きの酒のアテとしては、あって邪魔になることもないアルバムだろう・・
余談になるが、それにしても1曲目の別テイクが最後に入っていたので、アレ?と思ってしまった(苦笑)。
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これが聞きたかったのです。
- 掲載日:
- 2026年04月03日
- レビュアー:
- HARU
サブスクでは聴けないアルバムでした。しばらくはあきらめていたのですが...。この方法があるじゃん...。このベース音、感動です。CDですので当然ハイレゾ設定ではありませんが、ズーン・ズーンは非常に心地よいです!
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幽霊の、正体見たり、ドラムレス・・
- 掲載日:
- 2026年03月28日
- レビュアー:
- 小村せいよう
タイム・アポン・ア・タイム / リニー・ロスネス/ビリー・ドラモンド/レイ・ドラモンド
店内に入るとおしゃれなBGMのジャズが流れる・・という雰囲気のピアノトリオで、
4ビートウォーキングベースのビル・エバンス派のもっとも一般的なモダンジャズといえる感じ。
こういうヤツって、あまりにもあり過ぎるから何らかの個性を出してくれないと批評するのもためらわれる・・と思っていた。
最初の試聴感では、悪く言うと「ジャズ魂」が無いというか、ジャズマンじゃない人がいわゆるお仕事的に演奏している印象が
残り、眠たい演奏の具体的な実態がつかめずにいた。
ピアノトリオの演奏ではベースの存在がカギを握ると過去レビューでも書いたと思うが、このアルバムを何度か聴くうちに
ドラムが何だかあまり叩かずに締まりがなく、ヘンにぼやけていることに気が付いた・・
純粋なジャズとは結局、”リズム”なのだと改めて思った次第で、
過去の歴史でジャズとロックの融合は試されてきたけれど、その相性の悪さも根底にはココにあるのでは・・と今更ながらに思う。
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オールドロックファンの人なら、一聴していただきたい・・
- 掲載日:
- 2026年03月27日
- レビュアー:
- 小村せいよう
このアルバムは20代の頃LPで購入し、データ保存がなかったので、昨年暮れにDISCASさんからレンタルしたが、
レビュー投稿にコメントをいただいたことに刺激され、ロックを聴く人たちが聴いてみると面白いアルバムだと思い、
レビューを書くために久々聴き直した・・
1曲目以外はすべてオリジナル曲で、みんなイイ曲だ。やはりジャズというよりもロック的アプローチが強く出ているような気がする。
2曲目の「Mountain In The Clouds」はベースの多重録音とドラムだけなのだが、サウンドトラックのようなスリリングな曲。
5曲目の「I Will Tell Him On You」はアップテンポの曲で、キング・クリムゾンの中期以降が聴ける人なら、興味を持ってもらえるかと思う。
アルバム全体の方向性としてプログレというよりは、ジャック・ブルースのアルバムが好きだという人だったら、
気に入ってもらえるのかと思う。それにしても、時代が生ませたような音楽の熱量が今更ながら感じられる・・
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ジャズから刺激が欲しい人は、他当たりましょうネ・・
- 掲載日:
- 2026年03月21日
- レビュアー:
- 小村せいよう
ザ・ラルフ・シャロン・トリオ(2024年リマスター盤)(期間限定) / ラルフ・シャロン
何の気もてらっていないオーソドックスなモダンジャズのピアノトリオ。
曲目もスタンダードだし、ドラムのブラッシングがサクサクと心地良くリズムを刻み、
4ビートウォーキングベースが鼓動の高まりのようにノッて、ピアノが踊り、ステップを踏むが如くスウィングする・・
ジャズファンなら一番馴染みのある定番の演奏といえる。
音楽を意志的に聴く以上は、何らかの発見や気づき・驚き等を求めるほうが当然だ。
こういうアルバムに関しては、いわゆる「重箱の隅を楊枝でほじくる」批評をしても意味がない。
「ジャズマンとしての挑戦心に欠ける」と言われれば、おっしゃる通りでございます・・
「こんなアルバムはいくらでも他にあって、新鮮味がない」と言われれば、おっしゃる通りでございます・・
少し失礼な言い方を敢えてするのなら、50年代ハードパップの典型的な、ジャズ喫茶定番の名盤と似たり寄ったりなんだから・・
これはこれで心和み、週末の酒の導入BGMとして、また探究心は別のアルバムを模索しましょうかネ・・
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「良い・悪い」と「好き・嫌い」レビューの難しさ・・
- 掲載日:
- 2026年03月20日
- レビュアー:
- 小村せいよう
イントロデューシング・オリヴィエ・アントゥネス / オリヴィエ・アントゥネス
月初にレンタルして幾度も聴いてしまったが、これはレビュー泣かせのアルバムだった・・
アップテンポからバラードまで、演奏としての出来は最上だろうと思う。やはりベーシストの腕がさえていると、
ピアノトリオとしてはやはりレベルが上がる。
なかでも5曲目のスタンダード曲「Night And Day」はかなり快速な演奏だが、
ベーシストが4ビートウォーキングベースで通さずに、気付かないようなイイ意味での省エネ演奏を挟んでくるところに実力がうかがえる。
ピアノトリオとしては、エディ・ゴメスと組んでいた頃のビル・エバンスに近い位置にあると感じた。
8曲目ではトラディショナル・フォークのような曲の真摯な表現が感動的だ。
新しさは感じない刺激的な演奏ではないものの、充実した演奏のアルバムで、ジャズファンなら一定の評価をせざるを得ないだろう。
ではなぜ“レビュー泣かせ”のアルバムなのかというと、評価点はすべてクリアしているにもかかわらず、
手放しに「好き」と言えないからだ(苦笑)・・
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音楽演奏で表現の肝とは何だ?・・
- 掲載日:
- 2026年03月17日
- レビュアー:
- 小村せいよう
4ビートウォーキングベースはなしで、いわゆるビル・エバンス的インタープレイも感じない、ドラム、ベースはピアノを盛り上げる効果音・装飾音的存在・・
いかにもECM的ピアノトリオで、こういう芸術至上主義的なジャズは小難しいばかりで楽しめないのが相場だが、
このアルバムにはくつろぎを感じられる・・
それはナゼかというと、曲想から映像やドラマが浮かび、情緒的に訴えるものがあるからだと思った次第・・
簡単にいえば、映画等のサウンドトラックのような試聴感ということだ。最後の曲にはライブの詩の朗読が入ってきて、あわててしまった(笑)・・
おそらくプレイヤーたちがやろうとしていたことは、このアルバムできちんと表現できているのだろうと想像する。
ECMはそういうアルバム制作をしているのだから、あとは聴いたジャズファンたちが受け入れてくれるかどうかは、
あまり気にしていないだろう。それはそれで独善的なのだが・・
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何かプログレミュージシャンのアコースティックピアノトリオ?・・
- 掲載日:
- 2026年03月13日
- レビュアー:
- 小村せいよう
1曲目は明るめでポップなユニークな曲だ。伝統的なモダンジャズのピアノトリオではなく、
誰に似ているかといってもパッと名前が浮かんでこないオリジナリティもあるかと思う。後半の曲は内証的な印象が強い。
曲もみなジャズにしてはソロパートも短めで、メロディラインやノリもアルバム全体通していわゆるジャズの雰囲気が弱く、
(決して4ビートウォーキングベースをしていないから感じないのではなく、曲想の音の間合い等から)
まるで何かプログレミュージシャンがスタジオでアコースティックジャズをやったような感じなのを、
新しいスタイルと捉えるのかどうか好みが分かれると感じたのだが、やっぱり現代的なピアノトリオと思いきや、
後から録音が72年と知って驚いた。
イギリス人で70年代なら、ジャズミュージャンもプログレの挑戦的スピリットに感化されたのかもしれない・・
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大胆なリズムとアレンジが聴き手を刺激する・・
- 掲載日:
- 2026年03月07日
- レビュアー:
- 小村せいよう
取り上げたスタンダード曲がすべて聴いたことがないようなアレンジで料理されている。
大胆なリズム展開と左手のコードヴォイシングが随分と重暗いのが耳に残り、そのせいか途中ではさむオリジナルのスローな曲も
しっとりとキレイに聴こえてくる・・
1曲目の「Donna Lee」は単に技巧派というだけに足りず、正直言ってこんな斬新なアレンジは初めてだ。
7曲目の「Broadway」も原曲はハッピーな曲だが、こんなに重厚なのも初めてだ。
ピアノトリオに新しさや刺激を求めるのなら、この程度までがイイ塩梅といったところで、
この先まで追求してやりすぎな、芸術的ジャズ演奏表現ならノーサンキュウか?・・
ともかく、きちんとした伝統的ピアノトリオのフォーマットで斬新さを感じられるのは好印象だ。
当たり前のようだが、スタンダードのテーマをちゃんとわかるように弾いているのが良く、
CDやコンサート等であらかじめ演目がわからずに、ライブでこんな演奏に触れられたら、喜び惹きつけられるだろう。
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一番好きな音楽ジャンルは「ジャズ」と言えるかどうか・・
- 掲載日:
- 2026年03月06日
- レビュアー:
- 小村せいよう
ライトリー・アンド・ポライトリー(紙ジャケット仕様) / エディ ヘイウッド
モダンスウィングの演奏で、音楽を聴く目的ではない客たちを相手にするようなBGM的ジャズというのは、
良い意味でインパクトも印象にも残らない心地よさがあり、ピアノはリリカルで軽やかなのが気持ちいいのはもちろんだけど、
この頃ならの短いソロパートも良いのが耳に残る演奏だ。本当はピアノトリオでじっくり聴いてみたくなるピアノだ。
子供の頃は歌番組もジャズバンドが生伴奏するのが多かったせいで、昭和ムードを感じてほのぼのとしてしまう。
(ラテンナンバー等あれば、なお昭和感満載なのだが・・)
エリントやベイシー等はキャリアも長くて一口には言えないが、伝統的なスタイルのスウィングジャズは頭で何も考えなくていい音楽だと思う。
音楽を聴くことに感性に何らかの刺激を求める人たちには、懐古趣味の古い音楽にしか聴こえないと思うが、
トラッドスウィングにしろモダンスウィングにしろ、いわゆる30〜40年代の「スウィングジャズ」を好意的に聴ける人は、
本当にコアな“ジャズファン”なのだろうと思う・・
ジャズといえば聴くのも演奏するのもモダンコンボばかりで、学校の吹奏楽部の子等は聴いてたりするのだろうか・・
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