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次からはSF作品が2作続きまして、まずは『禁断の惑星』です。
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緒川 |
これは定番ということで選びました。ストーリーがどうこうではなくて、女の子の衣装とか住居のデザインとか、人間関係のバランスとか、すべてにおいて宇宙旅行の絵葉書的といいますか、これを超えるカワイイSF映画はこの先、生まれないんじゃないかと思うほど完成された作品です。もしも宇宙旅行が当たり前のようになったときに、広告として使えるくらいの力をいまだに持っていると思います。 |
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ロボットもカワイイですよね。 |
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緒川 |
そうなんです。ちょっとしたピコピコ音とかの効果音もいいですよね。この作品以降のSF作品にも大きな影響を与えていると思うんですけど。私は女の子向けのSF映画のナンバー1だなと思っています。 |
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はい。では、次の『不思議惑星キン・ザ・ザ』はだれに向いている映画でしょう? |
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緒川 |
これはあのー、老人向け?(笑) ギャグファン向けというか、ホントに愛すべき作品ですね。 |
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みんなでワイワイつっこみながら観たら楽しいんじゃないですか? |
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緒川 |
といいますか、ひとりひとりが各々しっかり観て、後でみんなで歌い踊るというのが一番だと思います(笑)。その踊りは異星人の挨拶として映画の中に出てくるので、絶対に確かめてみてください。アレはお友達に会ったときについついやりたくなってしまいます! そんな変なお友達は私にはいませんが(笑)。 |
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なるほど、パンツ裸の異星人が出てくる珍作だと敬遠していました。必ず観てみます。 |
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緒川 |
観るときはぜひ、「今日、『キン・ザ・ザ』観るから、あなたも観てね」と示し合わせてください。そうして観ると楽しいタイプの作品なので。よろしくお願いします(笑)。 |