侍タイムスリッパー

とても面白いインディーズ映画。
インディーズとは思えない高クオリティ。
俳優たちの演技も〇。
さらに信じられない事にこの映画、１つの映画館でだけの単館スタートが、
口コミで広まり日本中に広まったらしい。

シナリオも捻りがあり一筋縄ではいかない。
よくある脚本かと思っていたら、イイ意味で裏切られる展開（どんでん返しではない）
カメ止めの再来？

とにかく観て損はなし。

９５点

インディーズ映画なのに非常に面白いとの評判で（第二の「カメ止め」と言われてる）、上映劇場が増えたので、さっそく見てきました。
１日２回しか上映しないのですが（平日ね）、なんと２時間２５分の上映時間ですので、トイレの心配がいるにゃん（笑

あらすじ
幕末の京都
会津藩士高坂新左衛門は、長州藩士を討つように密命を帯び、標的の男と剣を交えたその時、落雷がおき、気を失ってしまう。
目覚めたときは１４０年後の日本、時代劇撮影所（たぶん太秦映画村）。

幕府が滅んだことを知り一度は死を覚悟するが心優しい人に助けられながら「斬られ役」として
生きていくことを決意する。。

出演している人は、あれ、どこかでみたなーーという俳優さん
山口馬木也さん主演。「剣客商売」で息子役秋山大治郎をやられていたそうです（私は斎藤工のは見た気がする）名前は聞いたことある気かします。
親切な、助監督役　沙倉ゆうのさん　　すみません、初見でした。ちょこっとギャル曽根さんに似てる（メガネのせいかな）
風見恭一郎役　富家ノリマサさん　　うう～ん、見たことあるなぁと思ったら、若かりし頃の若林豪さんに似てるんだ（爆

作品的には、おもしろかった！！
くすっと笑ったり（斬られ役の修行なのに、つい、斬ってしまったり）、暴れん坊将軍と言われ、変なイメージしたり、殺陣のシーンで、後ろにいる人に当ててはいけないから、まっすぐ空に向けてに構えるとか、ほぉぉぉ～と思ったり
真面目なシーンもあって、会津藩の、悲惨な最期を知るシーン、やはりこういう犠牲もあったのだと思えわせるシーン。。会津藩はひどい目にあったからにゃーー

いい人がほとんどなので安心して見られるし、とにかく時代劇への情熱が熱い！！！

２時間以上の作品とは思えないぐらい、テンポよくて、トイレの心配いらないぐらい（コレコレ）、あっという間に過ぎていきました
失礼ながら、ほとんど初見の役者さんなんですが、でもみんなうまいんですよ。
（一人は結構見たことある役者さんだった　井上肇さんって人）

斬られ役の故福本清三さんへのオマージュがあふれてる。（師匠役にほんとは福本氏をキャスティングしたかったんだと思う）
福本氏がこだわった、斬られて後ろへ倒れるシーンが出てきたとき、ああ、そうなんだー、彼をモデルにしたのね、と思いました。

ラスト近くで、時代劇への熱い思い、ほんと、時代劇をなくしてほしくないなーと思いました。今では映画か、再放送でしか、時代劇、見れませんからねぇ。。コンプライアンスもあるのかなぁ。。。切っちゃうし（笑
あ、NHKはしてますね。でも民放のテレビ放送は減りましたね。

脚本にほれ込んで、京都撮影所全面協力だそうです。

ただ、ラストのオチは途中でわかっちゃった。大部分の人はわかったと思うよ。（ネタバレしたくないので書きません）
別にそれで作品がどうのこうのじゃないんだけど、あ、やっぱりって思っちゃった（笑

わざわざ遠いところまで見に行ってよかったです。

侍タイムスリッパー

1867年京都府（幕末）
2007年京都府の某撮影所（現代）

★彡「設定だけでワクワクするこのストーリー！素晴らしくまとめ上がった最高映画。」


◇かーるくあらすじ。
この幕末時代、に翻弄された侍達。己の定めで決闘をする事になった侍達。嵐の中雷で2007年現代の京都撮影所にタイムスリップしてしまった主人公のドタバタ成長劇。


◎93B点。
★彡本当に素晴らしい映画だった。
もしも侍が現代への生活思いや、日本人の謙虚な姿勢の原点。そしてタイムスリップを生かした笑いなど興味が湧く設定に酔いしれました。


◇感想。
①「大袈裟な着色がなく好感が持てる」

②「過去から来た男が現代に何を思うのか？興味が湧いてくる。」

③「謙虚な志を持つ日本の良さを再確認出来る」

④「よくできた脚本とキレイなオチが最高。」

★彡越えられない続編はやらない様に願いたい

　不明にしてこの映画のことを初めて知ったのは、今年の２月末のことで、３月14日の日本アカデミー賞においてどの作品が最優秀作品賞に選ばれるのかを予想した、偶然読んだ記事を通してだった。昨年８月17日に池袋のシネマ・ロサでの単館上映でスタートした自主制作映画であり、その後、口コミでの評判が広がり、300館を超える全国展開となって今なおロングラン中ということもその時知った。通常の倍以上の経費のかかる時代劇をインディーズでなんて常軌を逸している、しかも受賞候補作品。これは観るべき映画だと直感して上映館を検索し、翌日に速攻観に行った。８割ぐらいの席が埋まっていて、上映中にはしばしば笑いが起こり、終了時にはささやかな拍手まで起きるという、最近では稀な経験をして、とても幸せな時間を共有した。　

　主要制作スタッフは10名程度、2600万円（不足の費用を捻出するために監督は愛車を売ったそうだ）という低予算の時代劇映画なのだから、もちろん探せば粗はあるだろう。けれどそんなことは全く気にならない、インディーズ作品だとはとても信じられないクオリティの高さに驚いた。出演しているのは皆それなりに実績のあるプロの俳優ばかりだが、ほぼ無名。けれどその演技の熱量の高さは半端じゃない。主人公の会津藩士、高坂新左衛門を演じた山口馬木也は、キャリア25年目にして初めての主演作だそうだ。監督、脚本、照明、撮影、編集等、ひとりで何役もこなしている安田淳一監督（何と映画制作の傍ら米農家でもある）の、妥協しないキャスティングの的確さが素晴らしい。どの登場人物にも愛着がわき、リピーターが多いというのも頷ける。

　果たし合いの途中で雷に打たれ、幕末の京都から140年後（2007年、スマホが普及する直前の平成19年という絶妙な設定）の京都の時代劇撮影所にタイムスリップした主人公が、戸惑いながらも周囲の人々に支えられ、時代劇の切られ役として生きる術を見出していくというストーリー。主人公にとっては異質な空間だが、時代劇の扮装を見慣れている周囲の人々にとっては武士である主人公はむしろ違和感のない存在。前半のベタな演出は後半へのシリアスな展開に必要な布石になっているように思う。それと同時に、衰退しつつある時代劇映画やドラマを制作する人々の物語というメタ構造にもなっていて、主人公が知ることになる会津藩の悲惨な末路という史実と共鳴し合っている。

　軽さと重さ、コミカルさとシリアスさのバランスがとてもよく、本当は、構造的にも内容的にも、かなり複雑な映画なのに、エンタテインメントに徹していて、一見非常にシンプルに誰にも楽しめる、時代劇への熱意溢れる映画に仕立てているのが素晴らしい。東映太秦撮影所の時代劇担当の一流のスタッフたちが、この映画の脚本に心を打たれ、費用を度外視して全面協力しているのも宜なるかな、です。また息を呑むような緊迫した殺陣のシーンが実に秀逸。最近では、殺陣がこんなに美しい映画はなかなかないのではないでしょうか。最後、切られ役として高名だった福本清三氏への献辞が英語になっているのも、晴れがましいことを嫌った福本氏への安田監督らしい配慮です。配信やDVDもいいですが、できればぜひぜひ映画館で観てほしい作品です。

口コミでどんどん評判が広がって
ついに我が町のシネマでも期間限定で上映されときに
映画館で観ました。
なるほど、評判通り凄く面白かったです。
笑いあり、涙あり、そして最後に感動もありの三拍子。
131分があっという間でした。

突き抜けた脚本と、人情味のあるストーリー展開。
時としてユーモア―があるので、劇場が笑いの渦に包まれて
なんかずっと笑顔でいられる作品でした。
高坂新左衛門を演じた山口馬木也さんという役者さんは
かなかなのイケメンさんでいらっしゃるし、演技も素晴らしかった！
そして優子殿を演じた沙倉ゆうのさんがかわいらしくて
てっきり２０代なんだと思っていたら
何と４５歳と知り、びっくり仰天！
正直名前を存じ上げない役者さんばかりでしたが
皆さんの映画に対する愛を感じました。
とても良かったです。

今年の日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞は
とてもうれしい受賞でしたね。
苦労続きだった安田監督の涙ながらの喜びのスピーチに
私もウルウルしました。