「洋画」のレビュー一覧
自由の国と憧れたアメリカはもう昔の話
- 掲載日:
- 2026年04月11日
- レビュアー:
- 飛べない魔女
移民を希望したベネズエラ出身のディエゴとスペイン人のエレナ。
事実婚である二人は、正式の夫婦でないこと、
ディエゴがベネズエラ人で、スペイン国籍を望んでいたのにも関わらず
米国移住を決めたこと、
エレナがスペインに年老いた両親を残してまで移住を希望していること、
等々、様々な言いがかりのようなことを入国審査官が
尋問のようにたたみかけていく。
二人の感情を理不尽にかき回すそのやり口は
何としてでも彼らをアメリカに移住させたくないように見える。
威圧的な態度といい、見下したような態度といい
アメリカってなんて嫌な国!!って思わせる作品。
最後のオチは、あちゃー、ってなる。
何なのよ!
何がしたかったのよ!?
単なる嫌がらせ?
この国への不信感が募るばかりの、今日この頃です( 一一)
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役所と労働者、どっちにも共感
- 掲載日:
- 2026年04月11日
- レビュアー:
- zapata
硬直化した社会システムの中で窒息していく労働者と、その周囲の人々の姿を誠実に描いた名作だと思いました。
私自身、大学で非常勤講師をしていますが、雇い主の大学から、半ばモノ扱いされて都合よく働かされる賃金労働者であると同時に、学生に対しては、ルール、成績、単位を突きつけて従わせようとする権力、お役人的な立場を保っています。だから、映画の中の、ダニエル側とお役所側、どっちの立場にも共感できました。失業手当支給係の女性が、ダニエルに、善良な人ほどシステムに適応できずにホームレスになっていくのをたくさん見てきた、と言っていたのが響きました。
今の社会には、人をモノのように扱う工場のようなシステムが働いていると思います。日本も英国も変わりはなく、目の前で困っている人を助けたくても助けられない、不自由で冷たいシステムに役人も労働者も、皆が絡め取られていると思います。でもそんな中でも、ダニエルのように隣人愛を捨てず、自分の気持ちに嘘をつかずにいられる人は、不器用で損ばかりでも、本当は幸せな人といえるのではないでしょうか。
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4コマ
- 掲載日:
- 2026年04月11日
- レビュアー:
- ビンス
基本的に1話完結だけど
登場人物は固定されていて
大きな軸の中では
徐々にストーリーが進行していく
そんな4コマ漫画を読んでいるような
感覚に陥っていく映画でした。
ストーリーは全くしっかりしてなくて
物語の展開も
編集のつなぎも
明らかにいびつ
それなのに不思議と嫌いじゃない
このモタったり走ったりしながら進む展開が
むしろグルーヴとなってうねり
心地よくすらなっていく
なにのめっちゃ面白いとも思ってない(笑)
だけど好き(笑)
まず冒頭のスケルトンです。
ショッキングなレントゲンスケルトン描写
これがこの物語のリトマス試験紙というか
門番のような役割を担い
ここで好き嫌いがハッキリ分かれる気がします。
もちろんボクは大好物だったので
その後の魔訶不思議グルーヴに
酔いしれることになるのですが。
ホント今思い返して考えてみても
なんなんだこれは・・・という思いが一番強い。
もうひとつ
この時代の作品の空気感というか
もっと言えば
大好きな映画「ウォリアーズ」の空気感が
そこかしこに感じられ
それも好みの作品となった要因でした。
音楽の種類とか
夜の雰囲気とか
その肌触りとか
いいです
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「フランケンシュタイン」「マイ・フェア・レディ」と本作は同じ話?
- 掲載日:
- 2026年04月11日
- レビュアー:
- 映画漂浪
<ネタバレにならないレヴェルの概要>
亡き妻にそっくりの女性を創り上げることは、復讐でもあった。
同じ母から生まれた犯罪者が、 ”創造物”を凌辱したことで、復讐の対象は性愛の対象ともなった。
その一方で、”創造物”も復讐を抱えていた。
結局、描かれているのは、失われた幾つもの愛と、蘇る愛(?)の重層構造。
−−絶対にネタバレが許されない作品だと思われるので、観た人には伝わるかもしれない(?)けど、観ていない人には推察できない範囲で、書ける内容はここまでーー
<新たな命を与えるということ>
「『フランケンシュタイン』と『マイ・フェア・レディ』は同じ話なんだ。結末が違うだけだ」というのは、映画脚本を作る過程を映画にしたコメディ「パリで一緒に」(1964年)の脚本家役ウィリアム・ホールデンのセリフ。
共に”新たな命を創り出す”というモティーフを持つ作品ですが、死体から文字通り命を創り出す「フランケンシュタイン」(1931年)と、下町の花売り娘に貴婦人として通用する発音(=上流階級であるための”命”)を授ける「マイ・フェア・レディ」(1964年)を同列に並べるのは、さすがに無理
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狭い寝台特急の中で、40人対1人の殺し合い
- 掲載日:
- 2026年04月11日
- レビュアー:
- くまげらの森
(2023年製作/R15+/インド)ニキル・ナゲシュ・バート監督
インド東部ジャールカンド州から首都ニューデリーへの約1200キロのルートを疾走する特急寝台列車。
そこに紛れ込んだのは列車強盗を生業とするファミリービジネス団、なんと40人規模親族一同だ(笑)。
彼らが目を付けた乗客は大富豪のターセル一家。その娘トゥリカを人質にして大金をせしめようとするが。
同じ列車に乗っていたのはトゥリカの恋人で、特殊部隊軍人のアムリト。
強盗団で『狂犬ファニ』と呼ばれている男が、いきなり乗客をナイフで殺戮したのにはゾッとした。
この男はサイコっぽいのか次々と乗客を殺す。
そのうえ、口が減らずいやらしい性格このうえない。
狭い通路のなかで、それでも軍人アムリトは殺人までは侵さないよう、
わきまえたアクションだったのだが・・。
ところが、アムリトの恋人トゥリカは前半であっさり殺される。
ここで、アムリトは、
『ぬおおおぉ〜〜!』
と、戦闘モードになり、いわゆる【覚醒】し、打って変わって特殊部隊仕込みの最強アクションで、
ファニらを殺しまくる。という話だ。
(もっと早く覚醒してたらトゥリカも死ななく
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秀逸なラストシーン たった一言に、コットの想いが詰まっていた…
- 掲載日:
- 2026年04月11日
- レビュアー:
- コタロウ(!)
出産間近の母の負担を減らすため、コットは親戚の家に預けられる。彼女の一夏を描いた作品。
コットはアイルランドの農家の娘で、7人家族(両親と子ども5人)だ。暮らしは楽ではないのに、母はさらに子を産もうとしている。
時代設定は1980年代だろうか。カトリックの教義に従い、アイルランドでは避妊薬や中絶はNGだったのだろう。
母メアリーは、家事や子どもの世話がままならないほど疲弊している。コットの姉は「パパのせいよ」と言っていた…
そう、この父ダンが、なかなかのクズである。干し草作りも上手く出来ず、賭けに手を出す。浮気もする。
コットを預かることになったショーンとアイリン夫婦に感謝の言葉もなく、無礼な振る舞いをする。
本作の登場人物はアイルランド語で会話しているが、ダンだけが英語を話していた。なんか納得…
ショーンとアイリン夫婦はコットの家と同じく農家だが、暮らしぶりは豊かだ。
コット宅の食卓は粗末で薄暗いが、この夫婦の食卓は豊かで明るく清潔だ。
二人の家で、コットは手厚く世話をされる。彼女は「私は大切にされている」と喜びを感じたと思う。
たっぷりの湯で身体を洗われ、新しい服を買い与えられる
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ジャン・ギャバンとミシェル・モルガン
- 掲載日:
- 2026年04月10日
- レビュアー:
- 趣味は洋画
霧の波止場 (1938年・フランス、モノクロ、93分)
この映画は紛れもなく、【ジャン・ギャバンの第一期黄金時代】の作品。
タイトルどおり、霧の立ち込める波止場の情景と、そこで繰り広げられるラヴ・ロマンスの調和が実に見事!
巨匠マルセル・カルネの演出のもと、ギャバンもミシェル・モルガンも自然体で、不朽の名作といえる。
夜道を一人、港町ル・アーヴルを目指している男がいる。外人部隊を脱走したジャン(ジャン・ギャバン)である。彼は偶然通りかかったトラックに乗せてもらうが、走行中に一匹の犬がトラックの前を横切った。助手席のジャンがすぐさまハンドルを切り、事なきを得た。それ以来、ジャンの後について離れようとしない犬。霧の港町、ル・アーヴルに着いたジャンは、パナマと呼ばれている男(エドゥアール・デルモン)が経営する、寂れたバーに入った。そこでネリー(ミシェル・モルガン)という若い女性と出会ったジャンは、彼女の澄みわたる瞳に魅せられた。一方、悪党と呼ばれる輩はどこの町にも居るもので、リュシアン(ピエール・ブラッスール)というチンピラ風の男が仲間を連れて現れ、ネリーに言い寄った。だがジャンが間に入
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山の民
- 掲載日:
- 2026年04月09日
- レビュアー:
- こうさま
伊、仏、ベルギーの共同制作作品でいわゆる上質の良い映画である。
都会っ子のピエトロと元々山育ちのブルーノ、11歳の出会いから友情を育み、その後友情の積み重ねと断絶を描いた作品で地味ながらなかなかの秀作である。
少年時代の二人が広々とした山麓で遊ぶ姿から突然の別れ、15年の間の音信不通を経ての再会、ピエトロの父親の死をきっかけに山の廃墟を再建する二人、父親との確執もありあちこちで職を転々としていた間ピエトロの代わりにブルーノとピエトロの父親は親交があったようでこの作業は約束ごとであったみたい。
自然と共に生きる山の暮らしと、都会生活との対比を織り交ぜながら、変化してゆく二人の環境、自身の居場所を見つけるためにネパールに旅をするピエトロ、叔父の仕事を引き継ぎ酪農業にいそしむブルーノ、でも経営難でそれも手放すハメになったブルーノをなんとか助けようとするピエトロだったが、激しくそれを拒否するブルーノ。
ブルーノにとって「山」というものはかけがいのないものであったのだろう、家族よりも大事なものだったのかもしれない、最後に山小屋に籠る暮らしを選ぶ「山は一度も自分を傷つけたことがない」、一方のピエト
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キム・スヒョン
- 掲載日:
- 2026年04月09日
- レビュアー:
- consanndo
キム・スヒョン 韓国俳優 1988年生まれ
この人と初めて出会ったのは、コ・スのドラマ「クリスマスに雪は降るの」でコ・スの高校生時代を演じた時。
最初の2話に出ただけだったが、あまりの演技の素晴らしさに、その界隈は騒然となった。
それから、芸能界を目指してレッスンに励む若者たちの青春群像を描いた「ドリームハイ」。
本当に爽やかなドラマで彼が演じたサムドンはラストシーン、グラミー賞の舞台に飛び出してゆく役だ。
そして「太陽を抱く月」。朝鮮王朝時代を背景にしたドラマで、若き王イ・フォンと彼の恋愛を描いているのだが、一度死んだと思った少女が8年後によみがえるのだが記憶を失っていてフォンのことがわからないというドラマチックさから韓国の最高視聴率は40%を越えた。
そして「10人の泥棒たち」。マカオに眠る二千万ドルに相当するといわれるダイアモンド「太陽の涙」を仲間と
巨大カジノから盗み出すザンパノ役。(”ザンパノ”だが、フェリーニの「道」とは関係ない)。多くのベテランに囲まれながら後ろへ引くことなく存在感を示していたのはさすがである。
さて、この映画「リアル」は難解すぎてわからないとい
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