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■DISCAS INTERVIEW■

鉄拳の選んだ「半笑いじゃすまない」10枚

ボクならビビんないですよ。
 
――

イラストのお話が出たところで、次の『となりのトトロ』 にいきます。鉄拳さんのイラストのイメージからすると意外な気もするんですが…。
 
鉄拳

アニメはいろいろ好きなんですけど、「“映画でアニメ”といったら、やっぱ宮崎駿※4じゃないかな!?」ってのがあって。映画の中でっていったらやっぱ、『となりのトトロ』が一番好きですね。
 
――

トトロのデザインはどうですか?
 
鉄拳

大好きです!
 
――

うわ、フツーの意見ですね(笑)。
では、同じ“絵のプロフェッショナル”として、宮崎監督についてはどうですか?
 
鉄拳

そうですね…。やっぱライバル、ですね。ライバルといえばライバルですし、もう超えたといえば超えてますね、ボクは。はい。
 
――

いきなりヤバい感じのコメントですが、続いての 『死霊のはらわた』『インデペンデンス・デイ』『JAWS/ジョーズ』は、肉体的に人がヤバい状況に陥る3枚です。
 
鉄拳

『死霊のはらわた』は、もう、「(死霊の)作り方がうまいな〜」って。
『インデペンデンス・デイ』『JAWS/ジョーズ』も、 あれだけリアルに作ってると…逆にボクだったら驚かないですね。出演のオファーがあっても、ボクならビビりません。
 
――

ビビんないとまずいんじゃないですか?
 
鉄拳

作りもんですもん。
ゾンビが追いかけてきたって、もう、マスクを「バッ」って、はいじゃいますよ!フツーの外人顔、出しちゃいます。
 
――

現実の鉄拳さんのピンチな状況というと?
 
鉄拳

緊張です。緊張しちゃう。(テレビ収録の)本番前に。
すぐお腹にきちゃって、トイレにかけこんだりするんですけど。
 
――

お腹がユルくなる?
 
鉄拳

ボクの弱点はお腹なんです。この前もギリギリでトイレ行って。「間に合った!」って感じで。
 
鉄拳マネージャー氏 
本っ当にギリギリだったよね。(笑)
 
鉄拳

緊張しすぎて、2回、胃潰瘍になったことがあるんですよ。でも、どんなにツラくても男には出なくちゃいけないときがあるんで。首が痛くても絵を描かなきゃいけない。 足が痛くても絵を描かなきゃいけない。
 
――

ところで『インデペンデンス・デイ』といえばUFOですけど、鉄拳さんはUFOを目撃したりは…?
 
鉄拳

宇宙人とは会ったことありますけど。
新宿で。この前は渋谷で会いました。
 
――

渋谷で…?
 
鉄拳

カゼッタ岡※5っていう人なんですけども。
 
――

あー、おじいさん…の人ですよね?  じゃあ、やっぱり宇宙人も…。
 
鉄拳

ビビんないですね。ビビんないっていうか、宇宙人なんていないと思ってます(キッパリ)。


※4:宮崎駿
1941年1月5日東京都出身。日本を代表する映画監督、アニメーション作家。劇場用長編監督作品はアカデミー賞を受賞した『千と千尋の神隠し』ほか、多数の名作を制作。飛行機、戦車マニアで、スタジオジブリ(ジブリ:サハラ砂漠に吹く熱風)もイタリアの偵察戦闘機の名前からとっている。ちなみに後に「ギブリ」と発音することが発覚。また、その昔「少年少女新聞」にて秋津三朗の名で漫画『砂漠の民』を連載していたことも。
※5:カゼッタ岡
日本に住む宇宙人、または画家兼コンタクティ。夜な夜な異星人に宇宙旅行に連れ出されるらしい。

鉄拳のこんなイイ話はどうだ!
 
――

鉄拳さんのセレクトで、これは本当に意外だなと思ったのが、『戦国自衛隊』『八日目』の2本です。
 
鉄拳

『戦国自衛隊』は、気持ちよかった。
 
――

気持ちよかった?
 
鉄拳

戦国時代に自衛隊がタイムスリップして戦うというのが、ボクと同じだなと。ボクも未来からタイムスリップしてきたんで。

たぶん、みなさんボクのスケッチブックをおもしろいモノだと思ってるんだろうけど、それは間違いなんですよ。ボクはみなさんに見えない敵をスケッチブックで倒してるんですよ。
(※マシンガンを乱射するジェスチャーで)ダダダダダダッて倒してるんですよ。みなさんにはわかんないと思いますけど、それで世界が今、平和になっているという。
 
――

(笑)じゃあ、『戦国自衛隊』の自衛隊にシンパシーを感じるわけですか。
 
鉄拳

そうですね。「ボクを見てこの映画作ったな」ってのがすぐわかりますね。ボクをパクってますね。
 
――

ハハハ。続いて感動系ヒューマンドラマの『八日目』ですが、どういうことなんですか?
 
鉄拳

コレは、みんなが知らないような作品を出して自慢しとこうかなって。
 
――

確かに、今回のほかの9枚と比べると、観てない方が多いかもしれないですね。
 
鉄拳

ボクの知りあいの中でも、大槻ケンヂ※6さんしか観てませんでしたね。ほかにはだれも知らなかったです、『八日目』
 
――

知的障害者と健常者の心の交流、というテーマで『アイ・アム・サム』なんかと比較される作品ですが、鉄拳さん自身にこういった経験はありますか?
 
鉄拳

ボクが小学校の時に、同級生にいたんです。
で、年賀状って、普通は卒業したりすると送らなくなるじゃないですか。その子だけは送ってくれるんですよ、毎年。「あけましておめでとうございます」って。いい人なんですよね。
 
――

それは、もしかして今でも…?
 
鉄拳

届くんですよ!  恐竜の絵、描いてあるんですよ。まじめに。
 
――

年賀状以外に交流はあるんですか?
 
鉄拳

交流、ないですね。ボクがこの仕事やってるのも知らないと思います。年に一度の便りだけですね。
 
――

お返事は?
 
鉄拳

あ、書きます。返事は。
 
――

ちょっといい話ですね。その時は鉄拳さんも絵を描くんですか?
 
鉄拳

描きます。意味不明な首つりの絵とか描きます。たぶん、何の意味かわからないと思うんですけども。
 
――

絵でバレちゃったりはしないんですか? 同級生があの鉄拳だって。
 
鉄拳

いや、全然。わかんないんですよ、きっと。
…でも寂しいですね、もし急に年賀状がこなくなったら。


※6:大槻ケンヂ
1966年2月6日生まれ。82年ロックバンド「筋肉少女帯」を結成、脱退後は新たに「特撮」を結成。LIVE活動を行っているほか、12月17日にはアルバム『オムライザー』をリリース予定。また、作家としての評価も高く、代表作に『くるぐる使い』『グミ・チョコレート・パイン』、映画化もされた『STACY』(音楽を「特撮」が担当)などがある。タレント・俳優としても活躍中。
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