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■DISCAS INTERVIEW■
さとう珠緒さん

私が好きなら、奪ってよ!
  ―― 次は名作『カサブランカ』ですが、珠緒さん的見所は?
 
珠緒

『カサブランカ』も美女が出演していますよね。イングリッド・バーグマン※6 がきれいだなあって思いながら観ましたね。主演の男性もカッコよかったなあ。ハンフリー・ボガート※7 ですか?
イングリッド・バーグマンが“ふたりの男性のうちどちらを選ぶのか”みたいな雰囲気になるんですけど、最後はハンフリー・ボガートが「あっちにしな」※8 みたいなことを彼女に言って、自分から引き下がるんですよね。
実は、ずっとわたしのテーマなんですよ。最近は「身を引くというのもカッコいいなあ」って思えるようになってきましたけど、昔のわたしは許せなかったんです。「わたしが好きなら、奪ってよ!」って(笑)。
 
――

最初に観たのはどれくらい前ですか?
 
珠緒

18歳か19歳だったかなあ。映画って、観る年齢によって(感じ方が)変わってくるから、おもしろいですよね。特にこれは何度でも観たい映画です。
 
――

この作品でいちばんの名言と言えば、やっぱアレですよね?
 
珠緒

「君の瞳に乾杯」(笑)!! あそこも、定番ですが好きなシーンです。いつかモロッコにも行ってみたいなあ。
 
――

この映画のハンフリー・ボガートに憧れる男をウッディ・アレンが演じた『ボギー!俺も男だ』って映画もありましたね。
それで、次はそのアレン監督作の『世界中がアイ・ラヴ・ユー』についてお聞きします。
 
珠緒

ウッディ・アレンも好きですね。これもくっだらない映画でしたよね(笑)。途中で歌って踊りだすんです。ワイヤーで宙づりになったりして。とっても軽いノリで。ジュリア・ロバーツ※9 が歌うのも、珍しいんじゃないですか?
 
――

テクニックにこだわらずに、みんなが楽しそうに唄っているところがいいですよね。
 
珠緒

うんうん、かわいいの。ラブコメディで、ちょっとポップでチャーミングなものって、ただでさえイイじゃないですか? そのうえ美人がたくさん出ているとなると、これはもう観るしかないんですよ!
(資料を見ながら)ドリュー・バリモア※10 も出てたんですか? エエ〜ッ、覚えてない! もう1回ちゃんと観たいなあ。次はやっぱりDVDで観たいですね、こういう音楽モノは。
 
――

珠緒さんは、ミュージカルに出演されたことは?
 
珠緒

ないんですよね。わたし、歌はちょっと…。
 
――

えっ、でもCDデビューもされてますよね?
 
珠緒

そうでしたね〜(笑)。とにかく苦手分野なんですよ〜。もしも出演オファーが来たら、クチパクでいいのなら出ますけど(笑)。 

さとう珠緒さん
※6:イングリッド・バーグマン
1915年生。『ガス燈』でアカデミー主演女優賞を受賞。 しかし、新しい演技への道を探り、夫と娘を捨ててイタリアのロッセリーニ監督のもとへ渡る。 これにより事実上ハリウッドを追放されるも、8年後には実力でカムバック。女優のイザベラ・ロッセリーニは娘。
※7:ハンフリー・ボガート
1899年生。「女優のモンロー、男優のボガート」と呼ばれるほどの人気俳優だった。スーツ、ネクタイ、帽子、コートを渋く着こなしたハードボイルドな役ばかりを演じ、ダンディな男の見本となる。 他出演作に『三つ数えろ』『マルタの鷹』など。
※8「あっちにしな」
正しくは「もしあの飛行機が離陸し、君が彼と一緒でなければ、君は後悔することになる」。
※9ジュリア・ロバーツ
1967年生。『プリティ・ウーマン』の大ヒットでドル箱スターに仲間入りし、全世界の女性の憧れの的に。 他出演作に『ノッティングヒルの恋人』『エリン・ブロコビッチ』など。珠緒さんは、自分がジュリア・ロバーツだとイメージする「思い込みダイエット」に挑戦したこともあるとか。
※10:ドリュー・バリモア
映画・演劇界の名優を輩出した"名門バリモア一家"に生まれ、子役として出演した『E.T.』で一躍有名に。 今やアメリカを代表する若手女優。他出演作に『ウェディング・シンガー』『スクリーム』など。

いい子になった気分で。
 
――

次は「チムチムチェリー」の主題歌も楽しい、ディズニー映画の『メリー・ポピンズ』です。
 
珠緒

初めて観て以来、すっごくハマって、何十回と観ていますね。『コーラスライン』※11 と並んで、今までにいちばんたくさん観た映画のひとつじゃないかな。
こども向けなんだけど、大人が観ても楽しいっていう。あの時代のディズニーの実写アニメ※12 って、自動車がしゃべるとか、なんだか懐かしくてかわいいのが多いんですよね。
昔のアメリカのセットって、色彩もかわいいですし。真剣に観なくとも、お部屋にBGMとして流しておくのもいいかもしれませんね。
 
――

それは実にオシャレなDVDライフですね。
 
珠緒

難しいことは何も考えずに、夢があっていいなあ、って観られるところがいいんです。
 
――

おもしろかったシーンというと?
 
珠緒

とても長い呪文を唱えるシーンがおもしろかったなあ。
日本で言えば「じゅげむじゅげむ…」みたいな、それを唱えた人は、心が不思議にスッとするんですよ。「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」…って長すぎるんですけど(笑)。
 
――

ちゃんと言えてる(笑)。
さて、次の作品は、なんでも生涯NO.1の映画ということですが…
 
珠緒

うーん、迷っちゃいますけど、ぱっと頭に浮かんだのが『風の谷のナウシカ』ですね。
これを観ると、自分の真面目な部分が引き出されるんです。最初に観たのが中学生の頃ですけど、『ナウシカ』を観た後は"いい子"でいられるような気分になれたんです(笑)。
 
――

しばらく観られてないとのことですが、ついにDVD化されたことですし。今現在の珠緒さんが観るとどうなるんでしょうかね?
 
珠緒

いったい、どういう気分になるんだろう…? 自分を試したくなる映画ですよね。
 
――

ナウシカもまた、優しくて強くて…
 
珠緒

そうですねえ〜。やっぱり美女なんですね〜(笑)。

さとう珠緒さん
※11:『コーラスライン』
ブロードウェイのスターを夢見る若きダンサーたちの熾烈なオーディション風景を描いた、85年製作のミュージカル映画。
※12:実写アニメ
基本的に実写なのだが、絵の中に入るシーンでは、アニメの動物や人物が出てきて生身の俳優と共演する。 ディズニー映画ではほかに『ピートとドラゴン』『ロジャー・ラビット』など。
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