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女優さんにばかり注目してきましたけど、好きな男優さんっていないんですか? |
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珠緒 |
えーと、だれだっけ(笑)? えーと、んーと、ブラッド・ピット!
初めて観たのは『ジョニー・スエード』ってツマんない映画に出てたときなんですけど(笑)、ブラピだけはカッコいいなあって思いましたね。それ以来、ちゃんとブラピを観た覚えはありませんが(笑)。 |
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次の2枚は、これまでと一転してオトコ臭いドラマなのですが、まずは『スモーク』。シブいセレクトです。 |
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珠緒 |
シブすぎますよねえ(笑)?
恵比寿ガーデンプレイス(恵比寿ガーデンシネマ)で観たんですけど、「なんていい映画なんだろう!」って感心しながら観たんですよ。 |
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ブルックリンの街角のタバコ屋に集う3人の男たちの、人情味溢れるヒューマンドラマですよね。 |
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珠緒 |
わたし、映画は“じっくり楽しみたい派”なので、『スモーク』はそれにピッタリだったなあ。男の哀愁、渋さ、落ち着き、タバコの煙、全部センスがいいなあって思いましたね。
最近、落ち着いて観られる映画って少ないじゃないですか? 『ジュラシック・パーク』とか『マトリックス』にしても、ビックリさせられることはあっても。 |
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いわゆるハリウッド超大作、みたいなのはダメですか? |
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珠緒 |
まあ、映画館で観るにはいいのかなあ。1,800円も払うんだから、あれくらいのものを見せろ!って気にもなりますね(笑)。
だから、『スモーク』みたいな映画は逆に部屋で観るのに合ってるかもしれないですね。年末なんかに、1年をゆっくり振り返りながら観るのがいいのかもしれない。 |
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『スモーク』には『ブルー・イン・ザ・フェイス』※13
という姉妹編のような映画もありますね。 |
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珠緒 |
へえ、知らなかった。それもぜひ観てみたいですね。 |
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次は、男と男の復讐合戦『チェンジング・レーン』ですね。 |
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珠緒 |
すごくおもしろかった! これは最近、DVDで観たところなんです。
まず、俳優さんがよかったです。ベン・アフレック※14
とサミュエル・L・ジャクソン※15
が、バチバチと火花を散らしてましたよねえ。 |
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車線変更のちょっとしたトラブルから、どんどんすごい話に発展していくんですよね。 |
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珠緒 |
そう! 「短気は損気」っていうか、その場で謝れば済む問題だったかもしれないじゃないですか? |
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それだと映画が10分で終わっちゃいます(笑)。 |
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珠緒 |
まあ、そうなんだけど(笑)。いかに人生でそういう気持ちが大事かということですよ!
都会では、挨拶も交わさないほど人は冷たいし、危ないことも多いじゃないですか?だからわたしは「短気は損気」ということを忘れないようにしたいんです。 |
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この映画はどちらが悪いとはいえないんですが、珠緒さんはどちらかに肩入れしてご覧になりました? |
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珠緒 |
わたしはどちらかというとサミュエル・L・ジャクソンのほう。
単に、相手がリッチなエリート弁護士だったからというだけで(笑)。もともとあっちが謝らなかったのが原因なんだし。 |
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珠緒さんの人生で、こういう“運命の分かれ目”みたいな出来事はありましたか? |
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珠緒 |
ここまですごい出来事なんてありませんよ!
でも、うーん、そうだなあ、今とは別の事務所に所属していた10代の頃って、あまりやる気がなくて、遅刻もしたりしていたんですね。もう、「さとう珠緒はいらない!」みたいな状況にまで追い込まれて…。
けど、ある日の演技レッスンの場に、今の事務所の社長が来てくれて、そんな状況から彼女が引っ張り出してくれたんですよ。もしも、あの場に彼女がいなければ、今のわたしはいなかったかもしれません。そう考えると、人との出会いっておもしろいですよね。 |
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それはいい出会いですね。この映画の中で描かれるのは、最悪の出会いですが…。 |
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珠緒 |
本当にツいてない一日だったんでしょうねえ。
わたしにもありますよ〜! 朝、テレビの占いランキング最下位から始まって、外に出たら信号でもエレベーターでも待たされて、雨降ってきたけど傘がない。「あ〜っ!!よりによって革靴だった〜!!」って…(笑)。そんなちょっとした悪運が重なっちゃう日。
逆にツいてる一日というのもあって、「なんか知らないけれど今日はいいコトが続くぞ! ウワ〜ッ!競馬も当たっちゃった〜!!」って(笑)。バイオリズムのせいなんでしょうかねえ?
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